若月佑美、乃木坂46時代のコンプレックス明かす「すごく苦しかった」<モデルプレスインタビュー>
2019.07.20 07:00
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シス・カンパニー公演舞台「恋のヴェネチア狂騒曲」に出演している女優の若月佑美(わかつき・ゆみ/25)が、モデルプレスのインタビューに応じた。
シス・カンパニー公演「恋のヴェネチア狂騒曲」
同作は、福田雄一監督が上演台本・演出を手がけ、カルロ・ゴルドーニによるイタリアの古典喜劇「2人の主人に仕えた召使」をもとにした作品。物語の舞台は水の都。憎み切れないお調子者の召使トゥルファルディーノ(ムロツヨシ)が、2倍の給料をせしめようと、2人の別々の主人(堤真一・吉田羊)に仕えたことから、勘違いとすれ違いの「恋の大混乱」が巻き起こる。
若月は、賀来賢人演じる結婚するはずだった恋人・シルヴィオと引き裂かれてしまうクラリーチェ役を好演。モデルプレスのインタビューでは、抜てきで感じた苦悩や、乃木坂46時代のコンプレックス、今後の目標などを聞いた。
若月佑美、豪華キャスト舞台抜てきで感じた苦悩
― 「恋のヴェネチア狂騒曲」出演のオファーをもらった時の率直な心境をお聞かせください。若月:正直無知は最大の武器だなと…(苦笑い)。福田監督から「来年シス・カンパニーで、ムロ(ムロツヨシ)くん主演の舞台をやるんだけど、出てみるか?」とお誘いいただいて、「はい!やらせていただきたいです」と即答しました。そのあとにほかのキャストのみなさまのお名前を見て、本当に驚きました!あの時の自分の勇気はすごいなと思います。
福田監督と一緒にやらせていただくことも嬉しかったですし、自分が求めていただいている場所には必ず何か返していきたいと思っていたので、本当にありがたいお話をいただけて、とても幸せです。
― 錚々たるメンバーの中での抜てきとなりましたが、プレッシャーは感じていましたか?
若月:誰もが「若月、えらいところに飛び込んだな!」と思いますよね(笑)。私自身も、光栄でもあり、情けなくもありという感じなのですが、その分たくさん勉強させていただける機会なので、全力で頑張ろうと思いました。
― 「情けない」というのは、若月さんがまだほかの出演者の方のレベルに達していないと感じてしまったということですか?
若月:そうですね。もっと頑張らなくてはいけないと思いました。ファンの方が「こんな豪華なキャストの中に若月がいるなんてすごい!」という風に喜んでくださって、私も本当にありがたい気持ちでいっぱいなのですが、同時に、その豪華なキャストの中にいる自分が違和感のないように、もっともっと頑張っていかなければと痛感します。
― 嬉しい反面、悔しい思いもあったのですね。本番を迎えるまでの苦労や葛藤がありましたら教えてください。
若月:私が演じたクラリーチェは、明るくてピュアな可愛らしい女性なのですが、乃木坂46では“可愛い”よりも“かっこいい”キャラクターだったので、自分と真反対の役にどう気持ちを持っていくか、最初は苦労したんです。でも、ズメラルディーナ役の池谷のぶえさんをはじめみなさんが、すごく寄り添ってアドバイスをしてくださったので、励みになりました。
若月佑美、乃木坂46時代のコンプレックスを武器に
― ムロツヨシさんや賀来賢人さんはコミカルな演技にも定評がありますが、間近で一緒に演技をしていていかがですか?若月:瞬発的な返しが上手すぎて、本当にびっくりします。稽古中からアドリブが満載で、そのセリフの中から本番に持っていくという形なのですが、ムロさんは、相手がどう来てもちゃんと面白く返していて「どうしてこんなに対応力がすごいんだろう」と感動していました。賀来さんも、このタイミングでどんなことをしたら面白いかということを、引き出しとしてたくさん持っていらっしゃるので、台本を読んだ時は普通に読み進めてしまうところも「賀来さんが演じることによってこんなに面白くなるんだ」とすごく勉強になりますね。
― 若月さんは、コメディの演技に挑戦してみていかがですか?
若月:乃木坂46の時から、ステージ上での大きなリアクションをバラエティ番組などの映像でもやってしまっていて、「リアクションがオーバー」「顔芸」と言われることが多かったのですが、当時はそれがコンプレックスでした。「笑いをとろう」と思ってやっているわけではないことで笑われてしまうのが、すごく苦しかったんです。でも今は、舞台ではリアクションがオーバーなくらいが良いと言われるので、私がコンプレックスに思っていた部分が活かせて、認めてくれる人がいて、自分が「笑わせたい」と思って笑わせられることを知りました。
― 乃木坂46時代に感じていたコンプレックスの苦しみを乗り越えて、今に繋がっているのですね。
若月:そうですね。何事も全力でやっていくということを、乃木坂46の活動の中で学びました。演技の技術やテクニックがまだまだなので、もう恥を捨ててぶつかりに行くしかないなという気持ちで取り組んでいます。
若月佑美にとってファンの存在は?
― 舞台の楽屋ではどのように過ごしていますか?若月:電気をほとんどつけないので「部屋が暗いね」と言われます(笑)。あとは、ムロさんに誕生日プレゼントでいただいたヨガマットでストレッチをしています。みなさん稽古前に自分のヨガマットでストレッチをされるのですが、私が持っていなかったのを見て、ムロさんが「座長だから」と言って、誕生日にいただきました。
― かっこいい!
若月:本当に優しいです。
― 舞台会場の外では、若月さんの名前が書かれたタオルを持ったファンの方をたくさんお見かけしました。乃木坂46時代から応援してくださるファンの方の存在は嬉しいですか?
若月:嬉しいですね!“アイドル”という存在が好きだという方もいるのですが、歌って踊ることや握手会がなくなり、今までの“アイドル・若月佑美”としての私がすべてなくなってしまうのにも関わらず、変わらず応援してくださるファンの方がいることは、とても幸せなことです。乃木坂46時代の私を知っているファンの方がいることは本当に支えになって、心が温かくなってホッとします。
若月佑美、ムロツヨシ・賀来賢人・橋本環奈らとの関係
― もう若月さんは、福田監督作品の常連となり、立派な「福田組」の一員ですね。若月:福田監督とは、以前乃木坂46の舞台「16人のプリンシパル trois」(2014)でご一緒したことがありました。当時は個人的にお話することもなかったのですが、その後たまたま渋谷でばったりお会いして、その時に私が出演していた舞台のチラシを渡したんです。そしたら福田監督の次の舞台「スマートモテリーマン講座」のヒロインを決める時に、私をキャスティングしてくださって、とても驚きましたね。
― すごい!若月さんが自ら掴み取った立ち位置なのですね。映画化も決まった「今日から俺は!!」など、ムロさん、賀来さんとはドラマに続き、この舞台でもご一緒されていますが、共演者さんとの仲も深まりましたか?
若月:そうですね。私はあまり自分から話しかけに行くタイプではないのですが、ムロさんも賀来さんも積極的に話しかけてくださります。私のことを知ってくださっている方が近くにいることは幸せですね。プライベートでは、橋本環奈ちゃんとも仲良くさせてもらっています!
― 橋本さんとすごく仲が良いですよね。打ち解けたきっかけはあったのですか?
若月:わからないんですよね~。初めて一緒のシーンになった時から気づいたらすぐに仲良くなっていました(笑)。初めて共演した3日後くらいに、清野菜名ちゃんと3人でたこ焼きパーティーをしたんです!
若月佑美、今後の目標は「違った意味でのカメレオン女優」
― ドラマ、舞台など、どんどん活躍の場を広げている若月さんですが、今後の目標はありますか?若月:今お芝居のほかにも、コラムやデザインをやらせていただいているのですが、欲張りかもしれませんがすべてをメインにしたいんです。ソロ活動をするようになってから、やりたいことがいくつあってもいいんじゃないかなと思うようになったので、これからは求めていただければ、女優のほかにもモデルやいろんなことにチャレンジしていきたいです。
― 女優だけではなく、ほかの分野も伸ばしていきたいのですね。
若月:はい。違った意味でのカメレオン女優になりたいです。お芝居でのカメレオンというよりは、いろんなことをしているという意味のカメレオン女優も良いなと思っているので、すべてを全力で頑張っていきたいと思います。
― これからのご活躍がすごく楽しみです!ありがとうございました。
(modelpress編集部)
舞台「#恋のヴェネチア狂騒曲」出演中の #若月佑美 さんからモデルプレス読者にメッセージ💖
— モデルプレス (@modelpress) 2019年7月21日
🔻インタビュー前編
女優としての目標、乃木坂46時代のコンプレックスhttps://t.co/z6O8mwCQn0
🔻インタビュー後編
“れかつき”桜井玲香への思いhttps://t.co/dsVTS1QhRC@sis_japan pic.twitter.com/tU4c9kuqsi
若月佑美(わかつき・ゆみ)プロフィール
1994年6月27日生まれ。静岡県出身。2011年8月に乃木坂46の1期生オーディションに合格。2018年11月に、グループを卒業。12月に卒業セレモニーを行った。卒業後は女優として活躍。ドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系)、「頭に来てもアホとは戦うな!」(日本テレビ系)、舞台「鉄コン筋クリート」、「恋のヴェネチア狂騒曲」に出演。同年9月からは舞台「GOZEN-狂乱の剣-」が上演予定となっている。シス・カンパニー公演「恋のヴェネチア狂騒曲」公演概要
日程:2019年7月5日(金)~28日(日)会場:東京都 新国立劇場 中劇場
作:カルロ・ゴルドーニ
上演台本・演出:福田雄一
【出演】
ムロツヨシ、堤真一、吉田羊、賀来賢人、若月佑美、池谷のぶえ、野間口徹、粕谷吉洋、大津尋葵、春海四方、高橋克実、浅野和之
【Not Sponsored 記事】
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