今野杏南、一糸纏わぬ“決意の大胆露出”で本格女優へ 葛藤と覚悟を告白<モデルプレスインタビュー>
2017.09.15 06:00
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Fカップのグラマラスボディを武器に、グラビアアイドルとして第一線を走り続けてきた今野杏南(28)。今年7月にリリースしたDVDでは、“ラストイメージDVD”と銘打ち、グラビア界から女優の道へと大きく舵を切った。そして決意を胸に挑んだのが、俳優の菅田将暉と韓国出身の俳優ヤン・イクチュンがW主演する映画「あゝ、荒野」(10月7日前篇/10月21日後篇 二部作連続公開)。本作ではリアルを追求するため、大胆露出も厭わない、体当たりの演技で“新たな今野杏南”を見せている。モデルプレスは彼女にインタビューを行い、今作への出演を“いま”決意した胸の内を聞いた。
故・寺山修司さんの長編小説を、現代に訴えるキーワードを取り入れ再構築し映画化する今作。2020年東京オリンピック後の近未来を舞台に、岸善幸監督が“人々の心”をせつなくも強烈な青春ストーリーとして鋭く描き出す。
今野は、あることをきっかけにヤン演じる「バリカン」と出会う、“自殺研究会”メンバーの女子大学生・西口恵子を演じる。
今野:寺山修司さんの作品がもともとすごく好きだったので、そこにまず惹かれて出たいと思いました。台本を読んだ時に、今まで私があまり演じたことのないような雰囲気を持ったような役柄だったので、それも挑戦してみたいなと思ったきっかけになりました。
― 前向きな気持ちだったんですね。
今野:そうですね。前向きに挑戦したいという気持ちはありました。だけどすごく悩みもしました。今の私で本当に身も心もさらけ出す事ができるのか、今まで経験したことのないリアルな表現ができるのか、そこの不安が大きく、葛藤したのは事実です。
― それでも出演を決めたのは、どうしてですか?
今野:本当に迷ったんですけど、この役に挑戦したら今までの私のイメージだったり、何か殻みたいなものだったりを破るきっかけになるのかなと思いました。心を入れ替えるじゃないですが、踏み切るタイミングは今なのかなと。なので後悔はありません。
今野:覚悟を決めて撮影には臨んだので、現場での戸惑いはなく、無我夢中で演技に取り組みました。初めての挑戦だったので撮影までの緊張はもちろんありましたが、その場に立ったらもう突っ走るしかないなという感じで。全てをさらけだせるカッコイイ女優さんに尊敬みたいなものがあったので、私も挑戦できたのは純粋に嬉しかったです。
― 撮影まではどのような準備をされたのでしょう?
今野:今回は重いバックボーンのある人生を背負った女の子の役だったので、その役作りに時間をかけました。自殺研究会のメンバーということもあって、わざと暗いことを考えたり、マイナスに考えてみたり、撮影期間はプライベートでもどんよりした感じで…(笑)。ここまで役に向き合ったのは初めてに近い挑戦でした。
― 完成した映像を見て、ご自身の姿はどう写りました?
今野: 自分でも見たことのない私を監督に引き出して頂けたのではないかと感じました。皆さんにも新しい私をお見せできたのではないかと思っています。
― 共演の菅田さん、ヤンさんとは現場でお話されましたか?
今野:菅田さんとは映画の中で共演シーンはなかったんですが、本当にすごいオーラを持っている方で、持って行かれそうなくらいの雰囲気を放っていらっしゃって圧倒されました。相手役だったイクチュンさんはすごく優しくてお茶目で、可愛らしい方です。自分の役柄に魂を込めている方で、お二人のシーンはすごくパワーがあってぞっとしました。きっとスクリーンからも伝わってくると思います。
今野: もともと芸能界には女優志望で入ったんです。演技のレッスンを受けながら20歳のときに、今のマネージャーさんに出会いグラビアを始めました。女優への道としては一見遠回りかもしれないけれど、グラビアで名前を売ることができれば、結果やりたい女優の仕事には近道になるはず、そういう思いでグラビアも全力で取り組みました。
おかげさまで、お芝居のお仕事もいくつか頂ける様になり、毎回とても嬉しくて、ありがたい気持ちで取り組んではいましたが、やはりグラビアでの明るいセクシーなイメージの役をさせて頂くことが多く、年齢的にももっと表現の幅を広げたいと思っているところに、今回の作品と出会い、これ以上のチャンスはない!と思いました。本格的にお芝居に向き合えるきっかけを頂けたという思いです。
― これからの活動についてはどうのように考えていますか?
今野:イメージDVDを5、6年出し続けてきて、今年で「ラスト」とさせていただいたので、これを機に女優としてもしっかりと活動できるように力を入れていきたいと思っています。今までは見てくださる方が男性メインだったんですが、男性、女性関係なく見てる方に役をしっかり届けられる女優になりたいです。
今野:私自身、年々目標をクリアできているなという実感があります。この仕事を始めてから思い描いてきた段階では進みつつあるなと。私は自分が決めたら絶対やり遂げるタイプで、気持ちを曲げられないんです(笑)。頑固なのかもしれないですけど、夢に向かって進むにはそういう気持ちも大切なのかなと思います。
それと楽な道を選ばないこと。私だって辞めたいと思えば、正直すぐ辞めることもできるわけじゃないですか。でもそこを選ばず、女優としてやっていくという難しい道を選んだのは、みんなに「女優になったね」って言ってもらいたいという夢があるからです。正直まだ私もこれからどうなるかわからないですが、夢に向かう強い気持ちだけは見失わずに進みたいと思っています。
― 素敵なお話、ありがとうございました。
大きな覚悟と強い信念を持って女優業に踏み出した今野。作品とはいえ、身体をさらけ出すことで、様々な意見が出ることも覚悟の上。それでも「新しい自分になりたい」と語る彼女の強い眼差しからは、いかに本気を懸けて選んだ道なのかが伝わってきた。全身全霊で挑んだ今野の覚悟を、スクリーンで見届けて欲しい。
なおインタビュー後半では、彼女の美しさの秘訣、ボディメイクについてお届けする。(modelpress編集部)
監督:岸善幸
原作::「あゝ、荒野」寺山修司(角川文庫)
【ストーリー】
かつて、母に捨てられた新次(菅田将暉)は兄のように慕う劉輝と共に詐欺に明け暮れていた。そんなある日、彼らは仲間の裕二らにより襲撃されてしまう。そして2021年新宿。行き場のないエネルギーを抱えた新次は劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。
一方、同じ新宿で吃音(どもり)・赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと健二(ヤン・イクチュン)はいつも通り床屋のティッシュ配りをしていると、ひょんなことから新次と共に“片目”こと堀口からボクシングジグへと誘われる。言われるがままボクシングジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを始める。新次はボクシングで裕二への復讐を果たすため。バリカンは内気な自分を捨てるため。
試合を重ね、徐々に名を挙げて行く新次に対し特別な感情を抱くようになっていく健二。そのさなか、新次は宿敵・裕二との戦いに挑む。一方、バリカンもまた大きな決断を下し、新次との関係が変わろうとしていた…。
今野は、あることをきっかけにヤン演じる「バリカン」と出会う、“自殺研究会”メンバーの女子大学生・西口恵子を演じる。
一糸纏わぬ姿も惜しまない体当たり演技…出演決意までの葛藤
― 今作では体当たりの演技を披露している今野さん。まずはオファーを受けた際の率直な心境をお聞かせ下さい。今野:寺山修司さんの作品がもともとすごく好きだったので、そこにまず惹かれて出たいと思いました。台本を読んだ時に、今まで私があまり演じたことのないような雰囲気を持ったような役柄だったので、それも挑戦してみたいなと思ったきっかけになりました。
― 前向きな気持ちだったんですね。
今野:そうですね。前向きに挑戦したいという気持ちはありました。だけどすごく悩みもしました。今の私で本当に身も心もさらけ出す事ができるのか、今まで経験したことのないリアルな表現ができるのか、そこの不安が大きく、葛藤したのは事実です。
― それでも出演を決めたのは、どうしてですか?
今野:本当に迷ったんですけど、この役に挑戦したら今までの私のイメージだったり、何か殻みたいなものだったりを破るきっかけになるのかなと思いました。心を入れ替えるじゃないですが、踏み切るタイミングは今なのかなと。なので後悔はありません。
― 実際の撮影はいかがでしたか?
今野:覚悟を決めて撮影には臨んだので、現場での戸惑いはなく、無我夢中で演技に取り組みました。初めての挑戦だったので撮影までの緊張はもちろんありましたが、その場に立ったらもう突っ走るしかないなという感じで。全てをさらけだせるカッコイイ女優さんに尊敬みたいなものがあったので、私も挑戦できたのは純粋に嬉しかったです。
― 撮影まではどのような準備をされたのでしょう?
今野:今回は重いバックボーンのある人生を背負った女の子の役だったので、その役作りに時間をかけました。自殺研究会のメンバーということもあって、わざと暗いことを考えたり、マイナスに考えてみたり、撮影期間はプライベートでもどんよりした感じで…(笑)。ここまで役に向き合ったのは初めてに近い挑戦でした。
― 完成した映像を見て、ご自身の姿はどう写りました?
今野: 自分でも見たことのない私を監督に引き出して頂けたのではないかと感じました。皆さんにも新しい私をお見せできたのではないかと思っています。
― 共演の菅田さん、ヤンさんとは現場でお話されましたか?
今野:菅田さんとは映画の中で共演シーンはなかったんですが、本当にすごいオーラを持っている方で、持って行かれそうなくらいの雰囲気を放っていらっしゃって圧倒されました。相手役だったイクチュンさんはすごく優しくてお茶目で、可愛らしい方です。自分の役柄に魂を込めている方で、お二人のシーンはすごくパワーがあってぞっとしました。きっとスクリーンからも伝わってくると思います。
なぜ今?グラビアから本格女優へ―今野杏南のこれから
― 先程、女優として「踏み切るタイミングは今だと感じた」とお話がありましたか、なぜ今だったのでしょう?今野: もともと芸能界には女優志望で入ったんです。演技のレッスンを受けながら20歳のときに、今のマネージャーさんに出会いグラビアを始めました。女優への道としては一見遠回りかもしれないけれど、グラビアで名前を売ることができれば、結果やりたい女優の仕事には近道になるはず、そういう思いでグラビアも全力で取り組みました。
おかげさまで、お芝居のお仕事もいくつか頂ける様になり、毎回とても嬉しくて、ありがたい気持ちで取り組んではいましたが、やはりグラビアでの明るいセクシーなイメージの役をさせて頂くことが多く、年齢的にももっと表現の幅を広げたいと思っているところに、今回の作品と出会い、これ以上のチャンスはない!と思いました。本格的にお芝居に向き合えるきっかけを頂けたという思いです。
― これからの活動についてはどうのように考えていますか?
今野:イメージDVDを5、6年出し続けてきて、今年で「ラスト」とさせていただいたので、これを機に女優としてもしっかりと活動できるように力を入れていきたいと思っています。今までは見てくださる方が男性メインだったんですが、男性、女性関係なく見てる方に役をしっかり届けられる女優になりたいです。
夢を叶える秘訣
― では最後に、今野さんが思う“夢を叶える秘訣”とは?今野:私自身、年々目標をクリアできているなという実感があります。この仕事を始めてから思い描いてきた段階では進みつつあるなと。私は自分が決めたら絶対やり遂げるタイプで、気持ちを曲げられないんです(笑)。頑固なのかもしれないですけど、夢に向かって進むにはそういう気持ちも大切なのかなと思います。
それと楽な道を選ばないこと。私だって辞めたいと思えば、正直すぐ辞めることもできるわけじゃないですか。でもそこを選ばず、女優としてやっていくという難しい道を選んだのは、みんなに「女優になったね」って言ってもらいたいという夢があるからです。正直まだ私もこれからどうなるかわからないですが、夢に向かう強い気持ちだけは見失わずに進みたいと思っています。
― 素敵なお話、ありがとうございました。
大きな覚悟と強い信念を持って女優業に踏み出した今野。作品とはいえ、身体をさらけ出すことで、様々な意見が出ることも覚悟の上。それでも「新しい自分になりたい」と語る彼女の強い眼差しからは、いかに本気を懸けて選んだ道なのかが伝わってきた。全身全霊で挑んだ今野の覚悟を、スクリーンで見届けて欲しい。
なおインタビュー後半では、彼女の美しさの秘訣、ボディメイクについてお届けする。(modelpress編集部)
映画「あゝ、荒野」
出演:菅田将暉、ヤン・イクチュン、木下あかり、モロ師岡、高橋和也、今野杏南、山田裕貴、でんでん、木村多江、ユースケ・サンタマリア ほか監督:岸善幸
原作::「あゝ、荒野」寺山修司(角川文庫)
【ストーリー】
かつて、母に捨てられた新次(菅田将暉)は兄のように慕う劉輝と共に詐欺に明け暮れていた。そんなある日、彼らは仲間の裕二らにより襲撃されてしまう。そして2021年新宿。行き場のないエネルギーを抱えた新次は劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。
一方、同じ新宿で吃音(どもり)・赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと健二(ヤン・イクチュン)はいつも通り床屋のティッシュ配りをしていると、ひょんなことから新次と共に“片目”こと堀口からボクシングジグへと誘われる。言われるがままボクシングジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを始める。新次はボクシングで裕二への復讐を果たすため。バリカンは内気な自分を捨てるため。
試合を重ね、徐々に名を挙げて行く新次に対し特別な感情を抱くようになっていく健二。そのさなか、新次は宿敵・裕二との戦いに挑む。一方、バリカンもまた大きな決断を下し、新次との関係が変わろうとしていた…。
今野杏南(こんの・あんな)プロフィール
1989年6月15日生まれ、神奈川県出身。人気グラビアアイドルやバラエティ番組で活躍する一方、「アオイホノヲ」(TX)、「拝啓、民泊様。」(TBS)、「恋がヘタでも生きてます」(YTV)などのドラマや「桜の園」「ホテル・カルフォリニア~HOTELCALFORINIA~」といった舞台で演技にも活動の場を広げている。映画出演作には『クローバー』(14)『新宿スワン』(15)『みんな!エスパーだよ!』(15)がある。
【Not Sponsored 記事】
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