モデルプレスのインタビューに応じた鈴木伸之(C)モデルプレス

「東京喰種」鈴木伸之、“有島くん”から正反対の“亜門”へ…藤井萩花もGENERATIONSも「社内的に1番反響があった」<モデルプレスインタビュー>

2017.07.21 15:00

4月期TBS系連続ドラマ「あなたのことはそれほど」の“有島くん”役で、知名度と人気が急上昇した俳優の鈴木伸之(24)がモデルプレスのインタビューに応じた。7月29日公開の映画『東京喰種 トーキョーグール』では、主演・窪田正孝、ヒロイン・清水富美加に続くメインキャストとして出演。勢いに乗るこの夏、“有島くん”とは正反対の役柄で魅せる。

“有島くん”から“亜門”へ 正反対の役柄で魅せる

鈴木伸之(C)モデルプレス
鈴木伸之(C)モデルプレス
主人公・渡辺美都(波瑠)の不倫相手・有島光軌役が「クズ」「最低」などと呼ばれる一方で、鈴木本人については「チャラいけど、キュンとくる」「今回ファンになった!」といった反響も多く、彼にとってひとつターニングポイントと言える作品に。

映画「東京喰種 トーキョーグール」より(C)2017「東京喰種」製作委員会
映画「東京喰種 トーキョーグール」より(C)2017「東京喰種」製作委員会
そして、“あなそれ”効果で注目度が上がっている中、公開となる映画『東京喰種 トーキョーグール』で演じるのは、CCG(※対・喰種機関『喰種対策局』の略称)の喰種捜査官・亜門鋼太朗(あもん・こうたろう)役。

2011年から週刊ヤングジャンプにて連載され、世界累計3,000万部の発行部数を記録する「東京喰種 トーキョーグール」を実写映画化した同作は、喰種が跋扈する東京を舞台に、喰種に半分変化してしまったカネキが悲しみや葛藤を抱きながら、あるべき世界を模索する姿を描く物語。亜門は、主人公・カネキ(窪田)、ヒロイン・トーカ(清水)の敵役。正義感溢れる役柄は、鈴木本来のイメージにぴったりで、185cmの長身を活かしたアクションや肉体美も見どころとなっている。

鈴木伸之(C)モデルプレス
鈴木伸之(C)モデルプレス
今回のインタビューでは、同作への意気込みはもちろん、“あなそれ”の反響を踏まえ、注目を浴びている現状について語ってもらった。

ネットの反響もチェック「有島に亜門をやらせちゃダメでしょって」

鈴木伸之(C)モデルプレス
鈴木伸之(C)モデルプレス
― 「あなたのことはそれほど」の反響は実感していますか?

鈴木:そうですね、ありがたいです。こんなにたくさんの反響をいただけるのは、単純にすごいなと。

― 後半は特にすごかったですよね。

鈴木:浮気がバレていくにつれて、視聴率も上がって、観てくださっている方がたくさんいるんだなと思いましたし、現場のスタッフの方も笑顔になって(笑)。数字は1つの指標ですけど、「観たよ」とか「面白いね」って声をかけてくださることも増えて嬉しかったです。

― モデルプレスの記事も、反響が大きかったです。

鈴木:嬉しい!こういった話題作や注目作にたくさん出れるように、これからもっと頑張りたいなと思いました。

― 話題作、注目作という意味では「東京喰種」も。

鈴木:僕もその1人ですし、原作ファンの方がたくさんいらっしゃいますよね。公開されてからの反響も楽しみです。

― キャスト発表時もファンの間で盛り上がりを見せましたが、反響はご覧になりましたか?

鈴木:見ました。前向きな意見も、率直な意見も。「有島に亜門をやらせちゃダメでしょ」って書いてる人もいましたし(笑)、色々な意見があって面白かったです。窪田さんのカネキに対しては、「違うだろ」って言ってる人を見たことないかもしれない…。ネットの方々も全面的に賛成してましたね!

― すごく細かいところまでチェックされて!

鈴木:ネットの声ってすごく大事ですし、そこから広がっていくことも多いのでチェックするタイプです。それが全部じゃないとは思いますけど、特徴を捉えたり、面白く盛り上げたりするのが本当に上手い!言葉遊びとかもすごいし、まとめサイトとか好きでついつい見ちゃうんですよね…(笑)。

鈴木伸之(C)モデルプレス
鈴木伸之(C)モデルプレス

藤井萩花やGENERATIONSからも反響

映画「東京喰種 トーキョーグール」より(C)2017「東京喰種」製作委員会
映画「東京喰種 トーキョーグール」より(C)2017「東京喰種」製作委員会
― 原作モノは特に盛り上がりますよね。人気コミックの原作という意味では、プレッシャーは感じましたか?

鈴木:あります。世界観がすごいですし、読んでいる方も思い入れが相当あると思うんです。そこにお邪魔するということなので、嬉しい半面、嫌な気持ちも両方持ち合わせていて。出演が決まったときは、相当な覚悟で挑まないと、と思いました。

― 「あなそれ」もですが、「東京喰種」での鈴木さんの演技をきっかけに“劇団EXILE”を知るという方も多いと思います。

鈴木:LDHはアーティストのイメージが強いですし、“劇団EXILE”を入り口にLDHに興味を持ってくださる方が増えるのは嬉しいです。最近は、仮面ライダー(小野塚勇人)がいたり、ウルトラマン(小澤雄太)がいたり、不倫したり、緑のジャージ着て反復横跳びしたり(町田啓太)(笑)。HIROさんも喜んでくださってます。

― 「東京喰種」の出演に関して、LDHの反響はいかがでしたか?

鈴木:藤井萩花ちゃんが、原作をすごく好きらしくて「いいな~」って言ってくれました。あと、GENERATIONS(from EXILE TRIBE)のメンバーも「やるの?」って。(関口)メンディーさんが特に「いいですね」って言ってくださったんですけど、喰種役似合いそうですよね。

― 亜門とは敵役で(笑)。

鈴木:とても楽しみにしてくれてるみたいなんですよ。今まで僕が出演させていただいた作品の中で、社内的に1番反響があったかもしれないです。スタッフさんにも原作ファンの方が多いみたいなので、決定のニュースを見て色々言っていただきました。

実は高所恐怖症 アクションは「ほんっとに怖かった」

映画「東京喰種 トーキョーグール」より(C)2017「東京喰種」製作委員会
映画「東京喰種 トーキョーグール」より(C)2017「東京喰種」製作委員会
― 撮影はいかがでしたか?

鈴木:とにかくアクションが大変でした。今までやらせていただたアクション作品の中で1番、練習がきつくて。赫子(※喰種の捕食器官)もそうですし、特殊なアクションが多かったので、すごく追い込みました。新鮮でしたね。

― 今回は特にワイヤーアクションが多かったそうですが。

鈴木:初めてでした。1ヶ月ちょっと練習して。まず体育館を走るところから練習が始まって、そのあとも受け身から一つひとつ教えていただきました。

― 基礎練習から?

鈴木:本当にすべて1から。腕立てしたり、パンチやキックの練習をしたり。体力作りも含めたアクション練習でした。得るものが本当に多かったです。

映画「東京喰種 トーキョーグール」より(C)2017「東京喰種」製作委員会
映画「東京喰種 トーキョーグール」より(C)2017「東京喰種」製作委員会
― 撮影に向けて、ご自身でもトレーニングをされましたか?

鈴木:撮影前はしていました。アクション練習も重ねて、自然と3、4kgくらい落ちたんじゃないかな?CGの部分は、見えないもの相手にアクションをするので神経も使いましたし、高いところでの撮影も多かったです。

― 確か、以前高いところは苦手とおっしゃっていましたよね?

鈴木:そうなんです。高所恐怖症で実はダメなんです(笑)。30mくらいのところまで吊り上げられるので、ほんっとに怖かったです。ビル4階くらいとかの高さなんですよ。

― それは怖い…。

鈴木:しかも飛ばされるっていうシーンなんで、勢いもあって。それは全然慣れなかったです。あと、テラスみたいな場所で戦うシーンもあるんですけど、下の人が米粒くらいの大きさで。もしものときのことを考えてビビってました(笑)。

― しかも、亜門という役的には怖さも出せないですし…。

鈴木:10mくらいの高さから飛ぶ練習もしました。おどおどしながら登って、飛び降りて。アクション部の方は「大丈夫、大丈夫」って声をかけてくださったんですけど、怖かったです(笑)。安全第一にやってくださったので、無事怪我もなく終わって良かったです。

窪田正孝、大泉洋らとの共演振り返る

映画「東京喰種 トーキョーグール」より(C)2017「東京喰種」製作委員会
映画「東京喰種 トーキョーグール」より(C)2017「東京喰種」製作委員会
― 窪田さんとは「HiGH&LOW」シリーズ以来の共演ということですが、本格的な絡みは初でしょうか?

鈴木:ドラマのときにアクションで少しご一緒したんですけど、ガッツリというと今回が初でした。また全然違うテイストの作品でご一緒できたのは嬉しかったです。現場に行くのが楽しみでした。

― 休憩中にお話なども?

鈴木:現場では夕飯とかも一緒に食べて、最近あった出来事とか他愛もない話をしていました。本当に真面目だしピュアな方だし、自分のやりたいことが明確に見えているところがかっこいいなと思いました。

― プライベートではその後お会いしましたか?

鈴木:共通の知り合いがいて、何回かご飯に行こうって話が出てるんですけど、スケジュールが上手く合わなくて。早く行きたいですね。

映画「東京喰種 トーキョーグール」より(C)2017「東京喰種」製作委員会
映画「東京喰種 トーキョーグール」より(C)2017「東京喰種」製作委員会
― パートナー役(上等捜査官・真戸呉緒)の大泉洋さんとはいかがでしたか?

鈴木:まさにカメレオン俳優です。子煩悩なパパで嬉しそうに娘さんのお話をされるのに、カメラが回った瞬間、真戸さんみたいに狂気じみた雰囲気に切り替わって。気さくで面白くて、人としてズルいなって思いました。バラエティ番組だと本当に面白いじゃないですか?でも、役に入ると全然違うから。

― 素敵な方ですね。

鈴木:お芝居のアドバイスとかもくださるんです。話の流れで、さらっと「それをやりたいなら、ここはこうしたらどう?」とか「こういう動きにしたらもっと伝わるかもしれないね」とか気軽に。

― かっこいい!

鈴木:超かっこいいですよ!なかなか言えることじゃないし、本当に優しくて素敵な方なんですよね。

― ほかに、共演シーンが多かったのは?

鈴木:草場役の前野(朋哉)さん。前野さん「桐島、部活やめるってよ」以来の共演でした。今回は、味のある後輩役を演じていただいて…(笑)。

― (笑)。

鈴木:前野さんってキャラクターみたいで可愛いんですよ~。前野さんのマスコットあったらほしいくらい。年上だし大先輩ですし、とてもお世話になってるんですけど、本当に可愛い(笑)。

「東京喰種」見どころは?

鈴木伸之(C)モデルプレス
鈴木伸之(C)モデルプレス
― では、最後になりますが、モデルプレス読者に「東京喰種」の見どころと亜門の注目ポイントをぜひ、お願いします。

鈴木:男性は好きな方が多い世界観だと思うので、夏ですしカップルで観に行ってもいい作品だと思います。怖いシーンもあるので、もしかしたら距離が縮まるかもしれないですし。「東京喰種」ならではの世界観と臨場感、鮮やかな映像を大きなスクリーンで楽しでいただきたいです。また、僕が演じた亜門は、一見しっかりしたキャラクターに見えるんですけど、実は挫折や悲しい出来事を経験しています。亜門の目線で、成長物語としても観ていただけたら嬉しいです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

インタビューこぼれ話

鈴木伸之(C)モデルプレス
鈴木伸之(C)モデルプレス
取材終了後、お見送りしようと集まったモデルプレススタッフの前に現れたのは、私服姿の鈴木さん。この日は、モデルプレスのインタビューが最後の取材ということで、ロゴ入りTシャツとスウェットパンツ、サンダル、という全身ブラックのリラックスモード。

レアな私服姿と衣装とのギャップにスタッフが胸キュンしている一方で、鈴木さんは「せっかく集まってくださったのに、ラフな格好ですみません…」となぜか恐縮気味。全身ヴィレッジヴァンガードで購入したアイテムだそうで、シンプルなスタイルは女性スタッフから「彼氏に着て欲しいファッション」と大好評でした!

そして去り際、鈴木さんは「ぜひ、ここも記事に書いてくださいね」とにっこり。お言葉に甘え、今回こぼれ話としてお届けしました!気さくな人柄も素敵です!!

鈴木伸之(すずき・のぶゆき)プロフィール

鈴木伸之(C)モデルプレス
鈴木伸之(C)モデルプレス
生年月日:1992年10月14日
出身:神奈川県
身長:185cm
血液型:AB型

2010年、「第3回劇団EXILEオーディション」に合格し俳優として活動を開始。同年、舞台「ろくでなしBLUES」でデビュー。近年の主な出演作は、ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」(2014年、TBS系)、「水球ヤンキース」(2014年、フジテレビ系)、「あなたのことはそれほど」(2017年、TBS系)、大河ドラマ「花燃ゆ」(2015年)、映画「ストレイヤーズ・クロニクル」(2015年)、「オオカミ少女と黒王子」(2016年)、「HiGH&LOW」シリーズなど。2017年7月29日には、話題の映画「東京喰種トーキョーグール」の公開が控える。

映画「東京喰種 トーキョーグール」

原作:石田スイ「東京喰種 トーキョーグール」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
出演:窪田正孝 清水富美加 鈴木伸之 桜田ひより 蒼井優 大泉洋 村井國夫/小笠原海 白石隼也 相田翔子 栁 俊太郎 坂東巳之助 佐々木希 浜野謙太 古畑星夏 前野朋哉 ダンカン 岩松了
監督:萩原健太郎
脚本:楠野一郎

<ストーリー>
メインビジュアル(C)2017「東京喰種」製作委員会
メインビジュアル(C)2017「東京喰種」製作委員会
人の姿をしながらも人を喰らう怪人・喰種(グール)。水とコーヒー以外で摂取できるのは「人体」のみという正体不明の怪物たちが、人間と同じように暮らしている街、東京。ごく普通のさえない大学生のカネキ(窪田正孝)は、ある日、事件に遭い重傷を負ってしまう。

病院に運び込まれたカネキは、事故の時一緒にいた喰種の女性・リゼの臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。自分が喰種化したことで苦悩するカネキは、以前から通い詰めていた喫茶店あんていくで働き始め、そこでアルバイトをしている女子高生・トーカ(清水富美加)と出会う。

あんていくは喰種が集まる店で、トーカもまた喰種なのだった。トーカはぶっきらぼうな態度を取りつつも、やがてカネキを助ける存在となっていく。

そんな中、喰種にも人間と同じように、守るべき家族や大切な友人がいること、愛する気持ちや哀しみ、憎しみといった感情があることを知り、カネキは人間と喰種、二つの世界の価値観の中で葛藤する。一方、喰種を駆逐しようとする人間側の組織・CCG(Commission of Counter Ghoul)の捜査官・亜門(鈴木伸之)、真戸(大泉洋)が現れ、熾烈な戦いに巻き込まれていくのだった…。

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