二階堂ふみ「すごくがっちりした腕だった」名付けて“ときめきカット”にドキドキ…綾野剛・柳楽優弥とのラブシーン裏話<モデルプレスインタビュー>
2017.04.30 06:00
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女優の二階堂ふみ(22)が、モデルプレスのインタビューに応じた。俳優の綾野剛が主演する日本テレビ系日曜ドラマ「フランケンシュタインの恋」(毎週日曜10時30分より放送)に出演中の二階堂。今回のインタビューでは、綾野ら共演者の印象や現場でのエピソードを中心に、ドラマへの思いを語ってもらった。
目次
“怪物”×王道ラブストーリー
ドラマは、誰もが知るフランシュタインの物語を、現代の日本を舞台に置き換えたオリジナルラブストーリー。120年前に起きたある事件をきっかけに生み出された“怪物”(綾野)が、ある出来事をきかっけに人間と出会い恋に落ちていくが、人間とは触れ合うことができないという秘密があり葛藤する姿が描かれる。二階堂が演じるのは、ヒロイン・津軽継実。大学で農学部に通い「菌」を研究するリケジョで、勉強に恋に、そこそこ青春を楽しんできたが、子どものころから体が弱く、死が隣にある青春を送ってきた…という役どころ。
このほか、2人と四角関係になる稲庭聖哉役を柳楽優弥、室園美琴役を川栄李奈が演じる。
“怪物”に恋するリケジョ役
― 怪物と恋に落ちるという特殊な役どころとなりますが、いかがですか?二階堂:怪物がお相手というところよりも、相手が怪物だからこそ描ける人間模様をお見せできるのかなと思うと、すごく楽しみです。役としては、自分の長くはない命を諦めているわけではなくて、短い時間の中で探究心を持っていろんなことを知っていきたい、感じていきたいと思っている、好奇心旺盛な女の子だなと思っています。
― 綾野さん演じる“怪物”は、とてもチャーミングな一面がありますが、二階堂さんから見た印象は?
二階堂:最初は、無骨な中に、ふと優しい部分が垣間見れる“怪物”さんだったのが、どんどん人と打ち解けていくにつれて生き物としての愛らしさを感じるようになりました。現場では、不意打ちで思ってもいなかったお芝居をされるので、それが面白いです。
― 不意打ちというのはアドリブですか?
二階堂:いえ、脚本を見ていて、「こういう風になるのかな?」って自分の中で思っていたところが、全く想像もしていないお芝居になってるんです。現場では「この台詞はもっとこうやって言った方が強くなるんじゃないかな?」とか、監督や綾野さん、皆さんと話し合いしすることも多いです。
綾野剛・柳楽優弥・川栄李奈の印象は?
― 四角関係になる綾野剛さん、柳楽優弥さん、川栄李奈さん、それぞれの印象や現場でのエピソードを教えてください。二階堂:綾野さんは今回初めて作品でご一緒するんですが、プライベートでお会いする機会があって、そのときからすごく男らしい方だなという印象です。作品に対してもすごくまっすぐな方ですし、現場の空気を作ってくださる方です。現場に入るときの挨拶やスタッフの方とのコミュニケーションのとりかたとか…やっぱり、真ん中に立つときには、そういう部分がすごく大事になってくるので。
柳楽さんは今回初めてお会いしたんですが、作品を観ていましたし、勉強させていただく部分がたくさんあります。作品においての自分の役割を考えて、相手の役者さんが活きるように楽しんでくださる方だなと感じました。
川栄さんもすごく素敵な女優さんです。今回は、元ヤンの役で言葉が強いんですけど、そういう台詞やキャラクターも自分のものにしていてすごいなと思いました。
二階堂ふみ流コミュニケーションの取り方
― 綾野さんにインタビューをさせていただいた際、綾野さんはいちご好きな二階堂さんのために白いちごを、二階堂さんも美味しいいちごのジャムを差し入れされたというお話を聞きました。本当にいい雰囲気の中、撮影が進んでいるんだなと。二階堂:現場の雰囲気は、とてもいいです。いちごも美味しくいただきました。綾野さんは、結構色々差し入れをくださるんです。ただ、私は現場に入っちゃうとずっとスタジオにいるので、タイミングがあったときにいただいてます。この間は、お団子とか!それも美味しかったです。
― 控室や前室ではなく、スタジオにいることが多いんですか?
二階堂:わざわざ戻るのが、めんどくさくて(笑)。近場で落ち着ける場所を探して、ずっとそこにいるんです(笑)。
― どの現場でも、そのスタイルで?
二階堂:そうですね。現場近くにいた方が、呼んでいただいたときにパッと行けるし、スタッフさんともおしゃべりできるし。迷惑にならないよう、邪魔にならないところを探してます(笑)。
― スタッフの方々との、コミュニケーションに繋がりますね。
二階堂:色々なお話を聞けるのが好きなんです。あと、(1話に登場した)布団にしめじが生えるってシーンがあるんですけど、それもお手伝いしました。布団にしめじを生やすって作業をずっとやっていました(笑)。
― あのしめじの中には、二階堂さんが手作業したものもあったんですね!
二階堂:私が勝手にやり始めたんですけどね(笑)。この間は、しいたけの栽培キットを育てるってお仕事をいただきました。「次の撮影までに生やしてきて」って。今日くらいからスタートしようかなって思っています。
― 二階堂さんが育てたしいたけが使われるかも…。
二階堂:上手く生やせたら使ってもらえるかも。「あれ持ってきて」とか、若干パシリ化してますけど、楽しいです(笑)。
“ときめきカット”に「ドキドキ」
― 小道具にも注目ですね。話は変わって、今作は王道ラブストーリーということですが、演じてみていかがですか?二階堂:「今、ラブストーリーっぽいシーン撮ってるな」って思えるシーンもあって、楽しんでます。監督とも「ここは、やっぱりラブストーリーっぽく見せたいんですよね!」とかお話したり。私は“ときめきカット”って呼んでるんですけど、「普通はこうならないだろ~」って思う展開でも「ここは、“ときめきカット”なんだ!」って思うとできちゃうんですよね。
― “怪物”とのラブシーンはいかがですか?
二階堂:観ている方がドキドキするようなシーンがたくさんあります。すごく切ない表情、可愛らしい表情、かっこいい表情…綾野さんの色々な表情が見れるので、女性はやられると思います。
― 第1話では、継実(二階堂)を稲庭(柳楽)が後ろから抱きしめているところを目撃してしまったときの“怪物”(綾野)の表情が印象的でした。三角関係を予感させるというか…。
二階堂:あれは、撮影でもドキドキしました。唐突な抱きしめだったし、すごくがっちりした腕だったので「柳楽さんだ~」って(笑)。柳楽さんのファンの方もキュンとするシーンがたくさんあると思います。”怪物”さんにも稲庭さんにもドキドキして、色々心拍数が安定しないドラマですよね(笑)。
“夢を叶える秘訣”
― これまで、数々の夢を叶えてきた二階堂さんから、モデルプレス読者に“夢を叶える秘訣”を教えてください。二階堂:私は12歳のときにご縁があって、このお仕事を初めたんですけど、高校生のときは、学校の先生になりたいって考えたこともありました。それでも、現場で色々なことを経験させていただいているうちに、こうやって続けてこれたので、「流れに身を任せていたら、出会えるものもあるよ」ってことは言えると思います。
― 教師と芸能界、という2つの選択肢が見えてきたとき、最終的に決め手になったものは何ですか?
二階堂:今でも、この道だって決めた感覚はないんです。大きな夢が今の職業かって言われるとよくわからないですし…。ほかにも、やってみたいことがたくさんあるので、何かひとつに可能性を絞りたくないなと思っています。
― 今の夢は?
二階堂:それは恥ずかしいから内緒です(笑)。でも、夢もひとつに限定しない方が、自分は合ってるやり方なのかなって実感してて。例えば、アスリートの方のように、一つのものを追求して突き詰めていく職業もあるとは思いますし、それは素晴らしいことですけど、無理に道を決める必要はないと思ってます。
― あえてこれだという道を決めないことも、ひとつの“夢を叶える秘訣”ということでしょうか?
二階堂:私の場合は、ただ自分に甘いだけなんですけどね(笑)。もちろん、色んな映画を観たり、音楽を聞いたり、色んな人と話したり、新聞や本を読んだりって、可能性を広げるために、私自身できることはやりたいです。今、夢を模索している方は、「何かひとつに決めなきゃ」って無理して答えを出さず、「これもやりたい」「あれにも興味がある」って自分に甘くしてあげてもいいと思いますよ。
― 素敵なメッセージ、ありがとうございました。
(modelpress編集部)
二階堂ふみ(にかいどう・ふみ)プロフィール
1994年9月21日生まれ、沖縄県出身。2009年、役所広司初監督作品『ガマの油』に抜擢されスクリーンデビュー。2012年公開映画『ヒミズ』では、第68回ヴェネツィア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞、第36回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。近年では『私の男』(2014)『渇き。』(2014)『味園ユニバース』(2015)などに出演。2017年は、現在放送中のドラマ「フランケンシュタインの恋」(日本テレビ系)、「住住」(日本テレビ系)のほか、ドラマ「しあわせの記憶」(1月8日放送/MBS・TBS)、「もしもドラマ がんこちゃんは大学生」(NHK)に出演。2018年には、映画『いぬやしき』、『リバーズ・エッジ』の公開も控えている。「フランケンシュタインの恋」第2話あらすじ
津軽(二階堂ふみ)と稲庭(柳楽優弥)の2人の抱擁を見た深志研(綾野剛)は、嫉妬の感情からか、変態してしまう。深志研はその体で晴果(田島ゆみか)に触れてしまう。彼女は顔を半透明の白いキノコに覆われ、意識不明の状態に。津軽と稲庭が倒れている晴果を見つけて、病院へ運ぼうとする。津軽から「あなたは何者なんですか?」と問い詰められた深志研は、何も答えられない。医師の診断によると、晴果は激しいアレルギー症状であるアナフィラキシーと見られた。
しかし、これまで健康だった晴果にアレルギーはなく、原因はまったく分からなかった。津軽は、深志研が晴果の症状に関わっていると考える。彼女は稲庭に、深志研を探してきてほしいと頼む。
稲庭は深志研を探し始めるものの、彼はすでに姿を消した後だった。稲庭工務店の人々に話を聞くと、深志研が使った布団にたくさんのシメジが生えていたことが分かる。稲庭は、そのシメジを研究室へ持っていき、鶴丸(柄本明)に相談する。津軽と晴果の祖母・叶枝(木野花)が、晴果が運び込まれた病院に駆け付けた。津軽は叶枝から、叶枝の祖母の妹が晴果と似たような症状に陥って命を落としたことを聞かされる。
一方、森に帰った深志研は、120年前に起こった悲しい出来事を思い出していた。そんな中、彼の前に津軽が現れる。彼女は深志研に、何があったのかを話してほしいと訴える。しかし、深志研は「ぼくをもう見つけないでください」と言い残して森の中へ去ってしまう…。
【Not Sponsored 記事】
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