<吉沢亮×LEGO BIG MORLタナカヒロキ居酒屋対談/後編>演技と音楽…“平熱の美学”で通じ合う 早くも次回コラボを約束!?
2017.03.28 00:00
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俳優の吉沢亮(23)と4人組ロックバンド・LEGO BIG MORL(レゴ ビッグ モール)のギター・タナカヒロキ(32)の“居酒屋対談”。前編では2人にとって念願のタッグとなったLEGO BIG MORL「あなたがいればいいのに」ミュージックビデオのエピソードを中心にお届けしたが、時間もお酒も進むにつれ、話はもっと深いほうへ。ジャンルは違えど、同じ表現者として大切にする“美学”で確かに通じ合うものが見えてくる。<後編>
目次
吉沢亮主演『トモダチゲーム』を見て…
― 吉沢さんの主演ドラマ『トモダチゲーム』(原作・山口ミコト、漫画・佐藤友生)が4月よりスタートします。ドラマ&映画2作の全3部作で人気コミックを実写化、ということで注目が高まっていますが、ヒロキさんにはドラマ版全4話をこの対談の前にチェックしていただいて。ヒロキ:見ましたよ。
吉沢:見ました?嬉しい。
ヒロキ:MV以外で吉沢が主役の作品を見るのは初めてだった。これ、褒めてるつもりで言いますけど、“平熱”がめっちゃ上手やなと思いました。
吉沢:平熱。
ヒロキ:音楽もそうなんですけど、例えば「めっちゃクール」か「めっちゃアホ」という風に、極端にわかりやすい部分でしか評価されにくい今の状況の中で、絶妙なところをちゃんと演じてはるなって。
吉沢:それ、すごい嬉しい。一番嬉しい。
ヒロキ:本当に?音楽のフェスとかだと、めっちゃ盛り上がってワッショイワッショイみたいな曲か、至極のバラードを歌うか…そのどっちかしかウケないシーンになりつつあるんですよ、何年も前から。でも例えばそれを「白」と「黒」とするなら、その間に色んな色があるじゃないですか。…っていうところを、ちゃんとしてはるなぁって。LEGOもそこを目指しているので。
吉沢:すごい嬉しい。
ヒロキ:『トモダチゲーム』もまさしくそうじゃないですか。ちょっと毒々しくてクールな演技を、もっと気が狂ったように演じたらもっとキャッチーなのかもしれんけど、そうはしない。「あなたがいればいいのに」でも、ちゃんと平熱を演じてくれている。最後はもちろん爆発するんですけど。
吉沢:『トモダチゲーム』も最後は爆発しますよ。
ヒロキ:マジ?あれって4話以降、映画に続くってことね。じゃあ俺、映画館行くしかないってこと?
吉沢:はい(笑)。
ヒロキ:マジかよ。試写会行くわ。いや、舞台挨拶行くわ(笑)。
― ヒロキさんの捉え方を聞いていかがでした?
吉沢:嬉しいですね。『トモダチゲーム』ではそういうところをすごく意識していたので。もちろんわかりやすくやらなきゃいけないところはいっぱいあったし、映画のほうは特にそうなんですけど、いずれにせよ大切なのは“人間らしさ”であって。漫画原作だから大げさにやるとかじゃなく、ひたすらリアルに…というのは意識する部分だったので、それを言ってくれたのはめちゃめちゃ嬉しいです。
ヒロキ:役作りで、追い込んで追い込んで、「その役はどういう人なんだろう」って考えながら演じているとかよく聞くじゃないですか。でもある俳優さんが言ってたのは、そもそも自分のことをわかりすぎている人間なんておらんっていうこと。役作りしすぎてわかりすぎてたら、リアルさがなくなっちゃう、みたいなことを言ってはって。それが頭に残っていて、歌詞にも生かそうと思っていたから、『トモダチゲーム』見た瞬間、吉沢がそこにハマっている気がした。
吉沢:嬉しい。『トモダチゲーム』の時は、「この人間がどういう人間かを決めない」っていうことをすごい意識していたんですよ。僕の演じた片切友一という役は、本当にその場その場で顔が変わる。会う人によっても、状況によってもすごく変わるから、どういう人かを決めず、その場で一番適した顔をしようっていうことだけを決めてやっていました。
ヒロキ:1話、2話ではクラスにおったらいじめられててもおかしくないキャラなのに、最後のほうになったら学級委員長ばりのリーダーシップ出したりする、ほんまに!それは無理しているんじゃなくて、ちゃんと成長している感じがした。そうだ、『ぼくは麻理のなか』(原作:押見修造)のドラマに出るでしょ。俺、原作読んでたから、ニュースで見てビックリした。『ぼくは麻理のなか』とかさ、めちゃくちゃ変態なやつやん。
吉沢:変態なやつです。でも、ひとつだけ心残りがありまして。これと全く同じ時期に並行して撮ったのが映画『リバーズ・エッジ』(原作:岡崎京子)なんですけど、その役がゲイのいじめられっ子なんですよ。かなり自分の身の回りをきれいにしている役で、そのために全部スネ毛とか剃ったんです。ヒゲものばせないし。でも『ぼくは麻理のなか』は真逆なんですよ。
ヒロキ:そうやな。
吉沢:ヒゲも生えてて、超きたねー脚してる。でも映画の役に合わせて全部剃っちゃったから、ツルッツルなんですよ。
ヒロキ:出すシーンあるの?
吉沢:あるんですよ。それはちょっと心残りなんです。それはこの場を借りて「こういうことだよ」って言い訳させてください(笑)。ツルツルなのはそういうことなんです、っていう。
ヒロキ:確かに。ボロアパートに住んでて、部屋も汚くて、1人で夜な夜なずっとエロサイト見てるみたいな役やんな?だから「吉沢亮」って書いてあってビックリして。「違うやろ、あんなイケメンじゃねーし!」と思って(笑)。
吉沢:それ…言われると思った!もう…ちゃんと気持ち悪くやってる!
FODにてドラマ化される「ぼくは麻理のなか」に小森功役として出演します
— 吉沢亮&STAFF (@ryo_staff) 2017年3月20日
僕自身大好きな原作
僕の持ってる“汚い”をフル活用してます
自分の気持ち悪さに酔いながら楽しく必死に撮影してます
是非見て下さい
吉沢 pic.twitter.com/KSPBOGhpGp
吉沢:ありますね。
ヒロキ:ヤバイな。それ、吉沢ファンがどう思うねんやろ(笑)。
― 今年はたくさんの作品を通じて、吉沢さんの新しい表情が見られそうで楽しみです。
“平熱”で通じ合えるから、居心地がいい
― お互い、聞いてみたいことはありますか?ヒロキ:聞いてみたいこと………?!(ニヤリ)
吉沢:………シモの話しかないでしょ?(笑)
ヒロキ:あっ!今、俺から言ってないから~。吉沢から言ったから!
(「ヒロキさんがそういう顔したんでしょ?」と吉沢マネージャー氏、目を光らせる)
ヒロキ:してないわ!(笑)…いや、決めましたよ。さっき盛り上がった平熱の演技の話。LEGOもどちらかというと、平熱の音楽なんですよ。みんなで暴れまわってウワーッ、とかじゃない。なんて言うんやろ…“平熱の美学”みたいなところを持っているんですよ。
吉沢:僕もそうです。
ヒロキ:でもやっぱりお客さんってキャッチーなものになびくし、考えんでもわかるものにまずは引っかかるところがあるじゃないですか。ポップでキラキラで衣装もカワイイとか…それを今ディスっているんじゃなくて、それはそれのフィールドがあるんですけど、吉沢もLEGOも、そこじゃないところに居るんやろうなって。でもやっぱり、目先の評価がほしくなることもある。LEGOも一回、迷った時があるんです。フェスで目に見えてみんなの腕が上がっているとか、そこに惑わされそうな時があるんですけど、吉沢はそうなった時にどう我慢しているのかなって。別に我慢してへんかもしれんけど、どう気を付けているのかなって。ほら、下ネタじゃないでしょ?(笑)
吉沢:なんですかね…
ヒロキ:だって、まずキャッチーなものしとけば、周りのみんなは喜ぶじゃないですか。安心感もあるし。
吉沢:でも、そういうのもありますよ。わかりやすくキラキラな作品とか。でもやっぱりそういう作品でこそ、そういう(平熱の)芝居を大切にしたいというか…。
ヒロキ:そうそう。それが見えるから、どうやってそれを制御しているのかなって。気持ちの面だけなんかな?
吉沢:うーん、なんて言えばいいのかな。難しいっすね、こういうの。でもそれこそ「あなたがいればいいのに」の時みたいにバーッと泣く芝居っていうのは、めっちゃ集中力使いますけど、それよりもただボーッとしている芝居とか、何気ないシーンにこそ神経を使うんですよね。
ヒロキ:MVはフリが効いてるやん。最後のシーンまでは、彼女がいないっぽい、別れの歌っぽいねんけど、ずっと吉沢はうつむき加減で伏し目がちぐらい。そこに俺はまず感動していたし。もっとわざとらしい、無駄にお涙ちょうだいになりがちなMVもあるけど、それとは違うことをしてくれている。そこの制御ポイントやコントロールの仕方が、俺は10年やってもまだわからんことがあるの。ライブでもよくあるんですよ。例えばここでマイク使って「お前らいけるか~!」とか言っとけば多分盛り上がんねやろな、とか思う時があるけど、自分の恥ずかしさもあるし、自分的に許せないんです。でもそれを「頭悪い」って言う人もおるやろうし。そこのバランス感覚を、吉沢は若くして持っているなって。
吉沢:MVに関しては最後の最後であのシーンがあるから、それ以外のものは全部無にしようというのはありました。そこまで感情の起伏みたいなものは一切見せない。とは言え、物語があって、なんとなく見ている方も気づくじゃないですか。それが最後の最後で爆発するから、感動できるんですよね。その前にちょいちょい涙のシーンとかあったら、あそこでバーッと泣いても意味がない。そこはすごい意識しました。俺があからさまにやっちゃうと最後のやつが効かないみたいな計算みたいなことはすごいしています。
ヒロキ:最後のシーンに行くまでは「寂しそうやな」で終わってくれているところがすごくいい。一番始めの、川に写真捨ててる時の顔ヤバいんですよ。まず1枚ずつ捨てて、歩き出す前にまた2、3枚パーンって捨てる時の顔が。始めの10~20秒くらいでそのシーンがくるんですけど、俺その瞬間、「あっ、もうええわこれで!」と勝利を確信したもん。で、曲の一番が終わる寸前に、線路の真ん中に立ってる吉沢と俺らの演奏シーンがクロスフェードするんですけど、マジで俺らの演奏シーン来んといてと思った(笑)。あれ、チェック段階で遅らせましたからね。本当はもっと早かったんですけど、監督に「もうちょっと吉沢の顔見たいから、俺らのシーンいらんから」ってもうちょっとねばってもらって。
吉沢:「Ray」で一番のサビが終わった後のギターの音がカッコイイ、みたいなことと一緒な気がする。一番のバーンっていうところよりも、その隙間がめちゃめちゃオシャレっていうことで全部つながっているというか。なんか…似てますね。
ヒロキ:なんだって?
吉沢:似てますね(ニッコリ)。
ヒロキ:お前、一言でまとめたやん(笑)。
― “何がカッコ悪いと思うか”が似ているのかも?
吉沢:そうだと思う、本当に。
ヒロキ:美意識でしょ。アルバム『心臓の居場所』にもLEGOの美意識を詰め込んだんです。ダサいことはしたくない。俺らが美しいと思うものだけを詰め込んだつもり。ロックの曲でも美しい表現はしたい。そのあたりのアンテナは一緒なんかなって。
吉沢:そんな気はしますね。
ヒロキ:だから、この対談の冒頭でも「普段、どんな話するんですか?」ってあったけど、別に2人でジーッとしてたり、カラオケ行っても「それ歌うんや、へぇ~」ぐらい平穏な時もあったり。「イェーイ!」とかは正直ないよね。これからも多分ないんやろうけど(笑)。
― それこそが居心地の良さですよね。
ヒロキ:「楽しいかな?」「はよ帰りたくないかな?」とか思ったことはない。帰りたかったら帰るんやろうなくらいの感じ。正月に火鍋食べた時も、具材を見つめて「これはダシに使うもんなのか、食べれんのか。どっちなんやろ?」ってずっと2人で検証してました(笑)。ダシ用の煮干し的なことやったね。
― 吉沢さんからヒロキさんに聞いてみたいことは?
吉沢:LEGOさんとして10周年を迎えられたわけじゃないですか。俺、15の時から仕事していて、事務所に入ってからは8年くらいなんです。
ヒロキ:おお。ほぼ同期やん。
吉沢:10年目っていうのは、変わるもんですか?
ヒロキ:変わらないです(即答)。うちはやっぱり4人商売やから、メンバーっていう逃げ道がある。それがメリットでもあるし、デメリットでもあるよね。どっかでメンバーに甘えていると思うし。でもメンバーに対して「こいつ変わってないなー!」っていう安心感や信頼があったり、逆に「変わってしまった…」って思うマイナスな部分もあって、ほんまに俺ら4人、それぞれ人生がある。あいつらも俺のことそう思って見ているやろうし。それが「×4」やからバンドって面白いな、っていう意味で、10年っていう節目で変わりましたかと言われたら、数字的な意味合いでしかないよね。アニバーサリープロジェクトという形でお客さんから目に見えるものは変化があったかもしれないですけど、4人の関係性は特に変わってはない。ただ、10周年イヤーのハッピー感の中で、いい方向に転ばせてもらってるなっていうのはあります。
でも10年っていう節目、1人やんか。1人でなんかやりたいと思って、すぐできるんやろうなっていう羨ましさもある。うちは4人で民主主義、多数決なところもあるし。10年一緒にやってるから阿吽の呼吸で言葉もなく通じ合えてます、とは口が裂けても言われへんし。一生腹立つんやろうなって思うこともある。っていうので、10年ですらそんなところなのに、なんか偉そうに言えないなって思います。しかも俺は1年間、入院して活動休止していますから。実質9年なんです。同期っす。
吉沢:ホントっすね。怖いもんなー…。もう8年も事務所にいるのかっていう…。
ヒロキ:だってスタート早すぎるもん。
吉沢:だからもう、最初の3年間くらいはバイトでしたけどね。別に仕事もなかったし。
ヒロキ:バイト?…あぁ、バイト感覚だったってことね。
吉沢:バイトは1ヶ月だけしたことあります。
ヒロキ:……おいおいおいおいおいおい!(声を大にして)こっちは週7で入ったことあるよ!(笑)
吉沢:高校の奴らと一緒にやろうって話になって、高校の近くのファミレスで始めたんですけど、高校がまた家から遠くて。高校帰りだったらいいんですけど、土日とかに行くとなるとめっちゃ時間かかるんですよ。それがもうめんどくさすぎて。1ヶ月でやめました。
ヒロキ:その距離感はわかったけどさ(笑)。
吉沢:でも、友達4人で一緒に始めたんですけど、1ヶ月で俺が一番長く続きましたからね!
ヒロキ:えー、友達選んだほうがええやろ(笑)。
(ここでハイボールが投入される)
吉沢:最近、ハイボール飲むようになったんですよね。
ヒロキ:俺、全く飲まへん。
吉沢:1ヶ月前まで飲めなかったんですよ。今『リバーズ・エッジ』の地方ロケで、同世代の役者ばっかりなんで、最初のほうはよく飲みに行ったりして。そこで役的に結構体重を絞らなきゃと思ったから、ビールばっかり飲んでるとアレだなと思って、ハイボールに変えたら意外と飲めて。
ヒロキ:いや~…。
吉沢:……って思ってるから飲めないと思うんですよ。一回、自分の腹の中で覚悟を決めてハイボール飲むと、意外とおいしいなみたいな。
ヒロキ:そんな覚悟いんの?ハイボールって。そんなハードル高い?!
吉沢:高い。
ヒロキ:高いんや(笑)。ゴメン。それこそ(吉高)由里子さんなんて「ウィ~」言うてるくらいやからさ。
「夢を叶える秘訣」を語る…
― 宴もたけなわ、楽しい話は尽きませんが…ヒロキ:あっ、はい!(笑)
― モデルプレス定番の質問で締めたいなと。夢や目標に向かって頑張っているモデルプレス読者へ向けて、お2人から「夢を叶える秘訣」をアドバイスお願いします。
ヒロキ:俺がまだ叶ってないのに。…一回、イケメンの出方見てからでいいですか?(笑)
― では吉沢さんからお願いします。
吉沢:努力したって叶わないことはいっぱいありますけど、しないで叶うことはないと思う。だから、努力ですよね。何かを犠牲にするってことだと思います。……わかんないですけどね!
― 熱い話の後には「わかんないですけどね!」とつける照れ隠しが吉沢さんらしくて(笑)。
ヒロキ:それもう関西人の「知らんけど」と一緒やん(笑)。
吉沢:まぁでも、そういうことなんじゃないですかね。努力しない奴に報われるものなんてひとつもないと思うから。そこはもう努力ですよね、ひたすら。やらない奴に何か運が来たとしても、それはその場のことであって、そこから持続することはないと思う。運っていうのは大事なんだろうなと思うけど、その運を自分のものにできるかっていうのは、努力しているかどうかでしかないと思います。努力ですよね、ひたすら。
ヒロキ:最後イケメンの顔で終わるなよ!ズルいやん。
― では、ヒロキさんからも。
ヒロキ:あっ、はい。結局、同じようなことなんですけど…努力の方向なんかな、と思ったりしている32歳です。ずっと、がむしゃらに一生懸命やっていればいけると思っていたんですけど、みんな一生懸命やってる。努力しているんですよ。努力していない奴は、もっと早い段階で淘汰されていて。東京で過ごしていたら、努力しているのがデフォルトなんです。そこで、その努力する方向をちゃんと考えられるかどうかなのかなと。
俺はアホみたいに曲作って、ライブして…しか考えてなかったアホやから、今こういう状況ではあるんですけど。夢とかは別として、俺の周りにいる幸せそうな人たちって、生きる上でのセンスがすごい長けているんです。服がおしゃれとか、外見だけじゃなくて。朝起きて寝るまでのセンスがいいんですよ。これって、さっき吉沢が言っていた「努力」もニアイコールの話で。生きるってことをし続けないといけないから、そのセンスを磨くことを、30過ぎた今、しようとしているところです。自分はセンスがないんやなぁと思った。でもそれって、今からでも磨けるかなと。
吉沢:それ、すごいわかりますよ。
ヒロキ:ね。俺がカッコイイな、素敵やなって思う友達や先輩、後輩は、生きるセンスがある。東京出てきて、何も考えずその日一生懸命やってたらええわっていう甘い考えやったんです。でも東京おる人は、一生懸命なんて息をするかのような感覚でやってる。その方向とか角度、そこまで考えているんやな~っていう人が多いんです。
吉沢:それすごい大事な気がする。同じ役者をやっていて、同世代でも「あ、こいつカッコイイな」って思うのって、自分の売り出し方のセンスがいいというか。ダサいことをしないんですよね。それはもう芝居でとかじゃなく、例えばSNSで何か発信する時も、「こういう出し方をしないと」みたいなところがちゃんとセンスがいい。多分、それは役者として生きる上で、自分にマイナスになることをちゃんと知っているんですよね。
ヒロキ:読者の方…色んな夢持ってはるでしょうけど、その夢を見据えた時に、生きるなんて全員せなあかんことじゃないですか。どんな職業につこうが、生きるなんて大前提だから、そこにセンスがないと一致していかないんじゃないのかな。でもそのセンス、どうやって磨くのかって話ですもんね。俺も30になってもまだ磨けてないんです。
吉沢:どうやって磨くんですかね。
ヒロキ:でも俺、カッコイイって思う人をいっぱい探す。あなたもそうやで。俺は「こいつカッコええな」って、顔だけじゃなくて思うし。
吉沢:いやいや…。でも、そういうことなんでしょうね。
編集後記
予定時間を大幅に過ぎて熱く語り合った2人。「全然足りない…もう一杯」(吉沢)と名残惜しそうでしたが、翌日は吉沢さんが早朝から撮影ということで、お開きとなりました。以前、ヒロキさんとのLINE LIVEで「Ray」を歌い上げたことが「気持ちよかった~!」という吉沢さん。次回のファンイベントの話題で「ヒロキさんがギター弾いてくれたら、歌うのに」とつぶやくと、それを聞いたヒロキ氏、インタビューを録音していたボイスレコーダーに顔を思い切り近づけて「はい、今の書いて~~!聞きましたね!?」と、前のめり!(ちゃんと書きました!)
「ヒロキさんに作詞作曲してもらって、ヒロキさんにギター弾いてもらって、イベントで歌いたい」という吉沢さんからのオファーに、ヒロキさんは「曲作る!?急にハードル上がったわ!」と笑いながらも「面白いことができたらいいな」と。深いところの“熱”で通じ合う2人。再タッグの日が今から楽しみでなりません。(modelpress編集部)
撮影協力:渋谷 鶏ます
LEGO BIG MORL(レゴ ビッグ モール)リリース&ライブ情報
G.タナカヒロキ/Vo&G.カナタタケヒロ/Ba.ヤマモトシンタロウ/Dr.アサカワヒロ<5th New Album「心臓の居場所」>
11年目をスタートする2017年3月29日リリースにちなみ、昨年1月からのツアー会場で限定リリースした「end-end」を含む全11曲を収録。リード曲「あなたがいればいいのに」は小林武史氏プロデュースによる渾身のバラードチューン。
<LEGO BIG MORL 10th anniversary SPECIAL LIVE>
2017年3月28日(火)@新木場STUDIO COAST
OPEN 18:00/START 19:00
吉沢亮(よしざわ・りょう)プロフィール
1994年2月1日生まれ、東京都出身。アミューズ全国オーディション2009「THE PUSH!マン~あなたの周りのいけてる子募集~」で特別賞を受賞。『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日・2011-2012)朔田流星/仮面ライダーメテオ役で注目を浴びる。近年の主な出演作は、ドラマでは『オトナ女子』(フジテレビ・2015)、『武道館』(フジテレビ・2016)、『バスケも恋も、していたい』(フジテレビ・2016)、映画では『彼女は嘘を愛しすぎてる』(13)、『アオハライド』(14)、『通学電車』(15)、『さらば あぶない刑事』(16)、『オオカミ少女と黒王子』(16)、『サマーソング』(16)など。2017年は『ラストコップ THE MOVIE』(5月3日公開)、『銀魂』(7月14日公開)、『トモダチゲーム』(ドラマ:4月スタート)、『斉木楠雄のΨ難』(10月21日公開)、2018年は『リバーズ・エッジ』が公開予定。ドラマ『ぼくは麻理のなか』が3月31日午後5時~FODにて全8話一挙配信。
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