綾野剛 (C)モデルプレス

綾野剛、デビュー前の“エキストラ経験”明かす 浅野忠信と「8時間ずっと…」

2017.01.16 22:15

人気漫画の実写映画「新宿スワン」(2015年公開)で主演した俳優の綾野剛(34)。同作のヒットを受け、再び綾野主演で繰り広げられる新章「新宿スワンII」が、21日にいよいよ公開される。新章で描かれるのは、原作で人気の「横浜王国編」で“新たな刺客”も登場。このほど、綾野に共演者や園子温監督について話を聞いた。

映画「新宿スワン」は…

「新宿スワン」は和久井健氏の人気コミックが原作で、新宿・歌舞伎町のスカウトマン・白鳥龍彦の成長を描く。2015年には綾野が主演し、伊勢谷友介、沢尻エリカ、山田孝之、山田優、金子ノブアキら豪華キャストが出演した実写映画が公開された。21日に公開される新章では、前作の約1年後を描き、原作でも人気の「横浜王国編」がテーマとなる。

浅野忠信と過去に意外な“共演”?

綾野剛、浅野忠信(C)モデルプレス
綾野剛、浅野忠信(C)モデルプレス
新章の新キャストとして、横浜に君臨する“新宿スワン史上最恐の敵”・滝マサキを国内外で活躍する俳優・浅野忠信が怪演。劇中では龍彦と滝の激しい対決シーンが見どころとなっている。

浅野との共演は3回目になるという綾野は、デビュー前にエキストラのバイトで浅野と同じシーンの撮影に参加したといい「当時は役者を始める前で、『座っているだけでお金もらえるの?』みたいな感覚で(撮影で)8時間ずっと座っていた思い出があります」と思わぬ“共演”を明かした。

現在は浅野とプライベートでも交流があり「クランクインする前も、ウィザード(※浅野演じる滝が率いるスカウト会社)のみんなで食事会をしました。普段はすごく優しくとても寛大な方です」と印象を語っていた。

ヒロイン・広瀬アリスの出演に…

また、ヒロインとして、借金をきっかけに夜の世界へ飛び込むことになったキャバ嬢のマユミ役を広瀬アリスが演じる。綾野は「新宿スワン」とは毛色が異なるイメージの広瀬の出演に「新しい風を吹き込んでくれた」と話し「僕が(現場で)太陽の役割を担っていたと思っていましたが、広瀬さんが来た瞬間、僕(太陽)じゃなかったって思いました(笑)」と、広瀬の存在が撮影現場に明るさをもたらしていたようだった。

そのほかにも上地雄輔、高橋メアリージュン、要潤、椎名桔平といった新キャストの参加について「白鳥龍彦というキャラクターのベースを変えていく必要性はなく、周りが変化していく方が面白いと思うので、自分は変化せずにさらにパワフルにいくだけです」と話す。

綾野の後輩にあたる俳優も多数出演しているが「新しい世代が増えて、自分が大人っぽくなったり、落ち着かないようにはしました。はしゃぐときは誰よりもはしゃぐ。みんなすごい勢いでくるので、そのパワーを超えていくのは大変でしたが楽しかったです」と共演を振り返った。

園子温監督との関係性は…

さらに、前作に引き続きタッグを組んだ園子温監督とは「『新宿スワン』を通してパーソナルな部分ですごく近づけた」という綾野。

園監督について綾野は「園さんとは仕事の話をしない。プライベートの話とか、『東京ガガガ』の話とか。ここじゃ話せないような話とか…」と、普段の関係を話し「一度、園さんの他の作品のまだ編集されてない状態の映像を見させてもらったことがあって、“園監督はすごいなと”思ったことがあります。園さんが僕の斜め後ろにいたんですが、見終わったら『あそこ面白くなかったの?』って聞いてきて。僕の背中が休憩したところと休憩していないところを見ていたみたいで。でもおもしろくないわけじゃなかったのに、少しも休憩させたくなかったんでしょうね(笑)」と、信頼している間柄ならではのエピソードも明かしていた。

新章に自信「必ず乗り越えられる」

(左から)上地雄輔、伊勢谷友介、綾野剛、浅野忠信、金子ノブアキ(C)モデルプレス
(左から)上地雄輔、伊勢谷友介、綾野剛、浅野忠信、金子ノブアキ(C)モデルプレス
前作の撮影が終わった際に綾野は「やりきれたという思いの反面でまだ終われない」と感じたといい「もっと龍彦を生きたいという感じがありました」と“新章”の始動には期待を寄せていた。

「僕は2が出来ること自体が奇跡だと思ったんです。また龍彦を生きる事ができるのは、前作『新宿スワン』を支持してくださった皆様のお陰で、感謝でしかありません。だからこそ新たな成長と共に、今しか作れない『新宿スワン』を届けるという事だけ。前作を超えるとか、もうそういう次元ではない中、それを必ず“乗り越えられる”」と作品に自信を見せた。(modelpress編集部)

綾野剛プロフィール

「新宿スワンII」のキャストとの秘話を明かした綾野剛 (C)モデルプレス
「新宿スワンII」のキャストとの秘話を明かした綾野剛 (C)モデルプレス
綾野剛(あやの・ごう)、1982年1月26日生まれ、岐阜県出身。2003年に「仮面ライダー555」でデビュー。主な映画作品に「シャニダールの花」「そこのみにて光輝く」「新宿スワン」など。今年は「日本で一番悪い奴ら」「64-ロクヨン-(前後編)」「怒り」などが公開された。また、ドラマは朝ドラ「カーネーション」、大河ドラマ「八重の桜」(いずれもNHK)、「すべてがFになる」(CX)、「コウノドリ」(TBS)など。2017年は「新宿スワンII」のほか、「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」「武曲 MUKOKU」の公開が控えている。

「新宿スワンII」

「新宿スワンII」のポスタービジュアル(C)新宿スワンII製作委員会
「新宿スワンII」のポスタービジュアル(C)新宿スワンII製作委員会
「新宿スワンII」のポスタービジュアル(C)新宿スワンII製作委員会
「新宿スワンII」のポスタービジュアル(C)新宿スワンII製作委員会
スカウト会社・新宿バーストのエース格となった白鳥龍彦(綾野)は、勢力拡大を目論む社長・山城(豊原)の命により、幹部の関玄介(深水)と共に横浜へと送り込まれる。しかしそこは、滝(浅野)が支配する難攻不落の王国だった。早々に手荒い洗礼を受ける龍彦たち。警察やヤクザとも裏取引をする滝の謀略によって窮地に陥った新宿バーストは、龍彦を破門することで事態を回避しようとする…。「オレは歌舞伎町の番犬だ。この街守るためだったら何でもすんだよ!」新宿と横浜は全面戦争へと突入。龍彦は逆襲の狼煙をあげる。

プロデューサー:山本又一朗
脚本:水島力也
監督:園子温
アクション監督:谷垣健治
原作:和久井健「新宿スワン」
主題歌:MAN WITH A MISSION「Dead End in Tokyo」
挿入歌:UVERworld「エミュー」、MY FIRST STORY「Smash Out!!」

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