「べっぴんさん」で注目・土村芳の素顔に迫る!朝ドラオーディション落選からの出演決定「今は日々、反省と挽回です」 モデルプレスインタビュー
2016.12.12 08:00
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NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(毎週月~土曜あさ8:00)のヒロインをつとめる芳根京子演じる坂東すみれの女学校時代の同級生で子供洋品店「キアリス」の仲間である田坂君枝を演じる女優の土村芳(25)。彼女は幼少期の頃から劇団に所属、大学時代、「私立探偵 濱マイク」シリーズなどで知られる林海象監督と出会ったことがきっかけで映画と舞台を中心に活躍してきた。朝ドラ出演は、ヒロインオーディションで落選したものの、ヒロインの親友役という重要なポジションに抜てきされた。そして、朝ドラで連続ドラマに初レギュラー出演という。今回モデルプレスではインタビューを行い、そんな土村の素顔に迫った。
「べっぴんさん」撮影現場の様子
― 「べっぴんさん」の撮影はいかがですか?土村:本当にあっという間で、撮影は残り3分1ほどです。最初は約1年も大阪にいるんだと、覚悟していたのですが、もうすぐ終わってしまう…と、今は寂しい気分になっています。
― 撮影に追われている日々かと思いますが、撮影現場はどのような雰囲気ですか?
土村:みんな仲が良くてすごく平和です(笑)。マイペースな人たちが集まっているので、いい意味でみんな自由に過ごしています。みなさん役者として信頼できる方たちばかりですので、私はいつも助けられています。芳根さんと百田(夏菜子)さんとのシーンが多いのですが、私より年下なのにしっかりしていて、私がいじられているんです(笑)。今撮影中に思うことは、人にも作品にすごく恵まれているなと思います。
― 君枝ちゃんを演じていて、ご自身の性格と重なる部分はありますか?
土村:なにか1つの目標や到達点を作ったら、そこに向かってコツコツと黙々と努力する姿勢は似ていると思います。ストーリーの中でも君枝ちゃんもすみれちゃんも女学生のメンバーたちは時間を忘れて、没頭しちゃうところがあるんですよね。それでよく周りの方たちに心配されてしまって(笑)。私もなにか作業を始めると没頭してしまうタイプなので、そこは似ているのかなと思います。今回、お裁縫を習ったのですが、作業しているときは集中しすぎて、気がつくと口が開いちゃってるときがあります(笑)。
― 今回お裁縫のシーンも多いと思うのですが、撮影開始前から稽古を受けていたそうですね。
土村:針に触れたのは、家庭科の授業以来で…(笑)。しかも、自分が正しいと思っていたやり方と、全然違くて…今までいかに適当なやり方でボタン付けをしていたかわかりました。
クランクインする前に、芳根さんと百田さんと3人でお裁縫の稽古を受けました。役作りを始める前に、時代背景など勉強しなくてはいけないことがたくさんあったのですが、1ヶ月間の稽古期間に、神戸のロケ地や、モデルとなる家とその周辺を周ったり。あとは、「べっぴんさん」の物語となる時代の戦後の資料映像が残っているので、それを拝見したり。撮影を行うにあたって、学べる環境を作っていただいたので、それをひたすら吸収して、自分なりに役を作り上げていく時間がありました。それは、すごく贅沢な時間だなと実感することができました。
― それらを吸収して、演じている上で気を付けていることはありますか?
土村:今、30代になった君枝ちゃんを演じているのですが、みんなも成長していて、歳を重ねていくに連れて、いろんな事情を抱え、解決しながら演じていると、やはり人としての変化がすごくて。そこをきちんと伝えられるように、演じているのと、女学生時代の人間性は君枝ちゃんの根っこになる部分なので、そこを大事にしつつも、いい年の重ね方をしていきたいなと思っています。
オーディション落選で田坂君枝役に抜てき
― 今回オーディションを受けたんですよね。
土村:ヒロインオーディションを受けました。でも、落選という連絡があり、終わっちゃったと残念な気持ちでいたところ、田坂君枝という役のお話をいただきました。
― そのときの心境は?
土村:嬉しかったです。オーディションで落ちたからそこで終わりかなと思っていたので。しかも、ヒロインの友人という、素敵な役で参加できるなんて、純粋に嬉しかったです。
― 朝ドラ出演というプレッシャーや不安を感じたりはしなかったのでしょうか?
土村:始めての経験なので、不安も少しはありました。今は日々、反省と挽回です。次の課題が見つかったら、また頑張ろうと思います。
― まだ撮影の途中ですが、今作を通じてご自身が成長できたことはありますか?
土村:撮影が始まった頃は、撮影のペースや環境に慣れるのに必死だったのですが、今は大分スタッフやキャストのみなさんと打ち解けることができたので、緊張せずに演じられているのではないのかなと思います。すごく人見知りするタイプだったのですが、今は周りを少し見れる余裕が出てきました。
― そして連ドラに初レギュラーなんですよね。
土村:はい。初レギュラーでいきなり朝ドラなので、私自身もびっくりしました。
― 朝ドラに出演することになって、変化したことはありますか?
土村:いろんな方からの応援メッセージが日々届いています。お母さんになってる友達も多いので、感想が聞けるととても嬉しいし、勉強になります。今は少しでもなにか吸収して、成長していきたいと思っています。
体調管理・美容法を明かす
― 長期間の撮影を行っているわけですが、体調管理で気を付けていることはありますか?土村:無理をしないことです。ついつい昼と夜が逆転してしまうタイプなので、12時には寝るように気を付けています。
― 美容面で気を付けていることも教えてください。
土村:お風呂が大好きなので、お風呂に入るときはいろいろな入浴剤を“今日の気分”で選んで、スマホと青汁を持っていっています(笑)。湯船に浸かりながら、スマホで海外ドラマを観ています。1時間弱ほど浸かって、とにかく汗を流すとさっぱりします。
― 撮影が多忙だと思いますが、土村さんにとってのリフレッシュ法は?
土村:インドア派なので、掃除と洗濯といった家事全般を行ってから、大好きな海外ドラマを観ます!今のように、作品に入っているときは、海外ドラマを観ているときだけ、なにも考えずに過ごせるので、リフレッシュされます。
「べっぴんさん」で注目に…2016年を振り返る
― 土村さんにとって2016年はターニングポイントの年になったと思うのですが、どのような1年でしたか?土村:「べっぴんさん」に出演が決まるまでは、お芝居をする機会がそこまで多くはなかったのですが、毎日お芝居ができるというすごく幸せな環境で過ごせました。今年はいろいろなことに挑戦をして、それが実った1年だったので、最後まで悔いのないように、君枝ちゃんを演じていきたいです。そして、君枝ちゃんを好きでいてもらえるように、最後まで頑張らなくてはいけないと思っています。本当に今年はすごく贅沢な時間を過ごせていると実感できた1年でした。
― では、2017年はどのような1年にしたいですか?
土村:私のことを知らない方が今、君枝ちゃんとしてたくさん見てくださっていて、すごくありがたいので、来年は“土村芳”として、さらにたくさんの方に見ていただける機会が増えるように、精一杯頑張りたいと思います。
夢を叶える秘訣を語る
― 夢を追いかけている女の子に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。土村:漠然とした夢に向けて、今自分が出来ることはなにか、それを逆算していきながら細かな目標を立てて、具体的にどうしていくか、どう変えていきたいのか、どう行動していきたいのか、考えることだと思います。漠然とさせたままではなく、具体的に考えて行動した結果、私は今「べっぴんさん」に出演することができました。なので、きちんと考えて行動することが大事だと思っています。
― 最後に土村さんの夢を教えてください。
土村:好きなことをすること。好きなことをずっと続けられるように、今はいろんな人に私を知ってもらうという途中で、必要な通過点にいます。明日になったら変わっているかもしれませんが(笑)、役者を続けるという夢があります。
― ありがとうございました。
ここ最近、“昭和の顔”として取れ上げられ、話題になっていた土村だが「今日のスタイリングも自分で考えたんです」と古着でコーディネートしたというストリートでモードな姿は“現代っ子”。ファッションだけでなく、ネイルやヘアスタイルを考えるのも大好きで、透明感溢れる笑顔を見せてくれる彼女は、実際は“昭和の顔”から程遠い。「べっぴんさん」という作品に合わせて、“昭和の顔”を作り上げていただけ。そんな彼女は今後も作品と役に合わせて、様々な顔に化けてくれる役者として注目を集めそうだ。(modelpress編集部)
土村芳(つちむらかほ)プロフィール
生年月日:1990年12月11日出身:岩手県
血液型:B型
特技:新体操(インターハイ出場)
趣味:芸術鑑賞、散歩
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