モデルプレスのインタビューに応じた小松菜奈、菅田将暉 (C)モデルプレス

小松菜奈×菅田将暉「2人で生き抜いた」17日間の記憶 “暗闇の大冒険”で絆強く モデルプレスインタビュー

2016.11.01 12:00
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今をときめく若手俳優、そこに居るだけで絵になるふたり――小松菜奈(20)と菅田将暉(23)がW主演をつとめる映画『溺れるナイフ』が11月5日に公開される。ジョージ朝倉氏の人気少女マンガを実写化という話題性もさることながら、山戸結希監督が「女の子たちが、なぜ小松菜奈さんと菅田将暉さんに憧れるのか、きっと、誰よりもわかるんです。映画は、憧れている人が輝いている姿を暗闇に見に来るものだから、彼らが輝いている姿を見たいというお客さんの願いに応えたいと想いました」と語る通り、いま、この2人が『溺れるナイフ』の世界で、同じ時を“生きた”ことの尊さをひたすらに感じる……そんな作品。このひとつの奇跡を見逃さないでほしい。

モデルプレスのインタビューに応じた小松菜奈、菅田将暉 (C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた小松菜奈、菅田将暉 (C)モデルプレス
小松菜奈、菅田将暉 (C)モデルプレス
小松菜奈、菅田将暉 (C)モデルプレス
― 2004年から2013年までの長きにわたり「別冊フレンド」で連載された「溺れるナイフ」。唯一無二の洗練された世界観に、10代ならではのヒリヒリした心理描写を刻み込んだラブストーリーは少女たちから熱狂的に愛された。高校時代、まさにその“少女たち”のひとりであった山戸監督が、原作を愛するがゆえの並々ならぬ想いをもって実写映画化を実現。この熱のこもったプロジェクトに、小松と菅田もひときわ強い決意をもって挑んでいる。

小松:原作ものはプレッシャーがつきものだといつも思うのですが、今回は特に、私の周りに「溺れるナイフ」をすごく好きな人が多くて。それぞれ「実写化するなら誰がいい」というイメージがあるじゃないですか。そういう話を聞いていたので、自分が夏芽をやると決まった時は「大丈夫かな」という思いがありました。発表されてからは「『溺れるナイフ』楽しみにしています」と言ってくださる方が本当に多くて。「本当に気合いを入れて頑張らなきゃ」と身にしみて感じました。

菅田:山戸監督に最初にお会いした時に言われた…「菅田くんたちの“最後の少年少女”を撮りたい」という言葉が印象的でした。中学生時代も描かれているので、まさに「もうできないだろうな」という少年の役。そして、少女漫画原作の映画を、本当に少女のような20代の女性が撮るということ。これはある種の王道だし、やっぱり「好きこそものの上手なれ」で、この作品を一番愛している人が撮るっていうことに委ねたいという思いがありました。それでいて原作は一見、キラキラしているけれども、流れている血はすっごい濃くて、ギトギトしている。大人をも凌駕する、恋でも愛でもない、生々しさにも惹かれました。

― 原作の舞台にのっとり、和歌山県で完全ロケを敢行。撮影に許されたのはわずか「17日間」だった。ティーン誌のモデルとして活躍していた15歳の少女、夏芽(小松)が、都会から遠く離れた浮雲町で地元の神主一族の跡取り、コウ(菅田)と出会い、閃光のような恋に落ちる。菅田よりも早くクランクインした小松は、夏芽という人生と対峙し、心身ともにエネルギーをすり減らしていった。

小松:言葉では収まりきれないほどの大変な現場でした。監督が原作を何度も繰り返し読まれていたので、普段の現場だと、監督と一緒に役を作り上げていくという感覚が強いんですが、今回は監督ご自身の中に揺るぎないイメージがありました。髪型から衣装から…全部事細かくイメージがあるので、まずはそれに追いつかなきゃという気持ちでした。監督自身が夏芽なんですよ。コウちゃんに向ける視線なんかは「もう、夏芽じゃん!」って思ったし、現場に夏芽がいるっていうか…。

監督が思い描く“夏芽像”に必死で追いつこうとした (C)モデルプレス
監督が思い描く“夏芽像”に必死で追いつこうとした (C)モデルプレス
― 「現場に夏芽がいる」という小松の言葉に、菅田も「うん、いたね」と頷く。監督が思い描く絶対的な夏芽像…自分が演じることの意味…そんな葛藤が続き、時には意見の食い違いでぶつかり合うこともあったという。そんな小松の姿を一番近くで見ていた菅田。夏芽がコウを求めたように、小松にとって菅田が現場での大きな支えとなる。

菅田:常に2人で走ったり、水浸しになったり…支え合わなきゃというよりは、もう「2人で生き抜かなきゃ」という追い込まれた精神的状態だったから。どちらかが転けそうになったら自然と手は出るし、お互いを盾にして嵐の中を歩いて行くような感じの中で、「私が前に行く」「僕が前に行く」というせめぎ合いもあったし。

小松:私はみんなより前にインして、最初は「よし、17日間頑張ろう!」っていう元気な気持ちだったんです。だけど撮影が始まったら、なんかこう…だんだん目が死んできちゃって、「うわーヤバイな、生きていけるかな?」って(笑)。みんなは来てから多分、私の顔を見てすぐにわかったのかな。

菅田:もう一目で分かった。そういう役だし、泣いてない日もない。誰よりも最初からトップギアだったから。けっこう話したね。「どうしよっか」っていうのは。

小松:そうだね。でも私は、そんな風に話している余裕もなかったかな。台本はあっても、朝起きると台詞が変わっていたり、長台詞になっていたりもして、何が起きるかわからない現場で精一杯。そんな時、菅田さんがギターで曲を弾いて歌ってくれたりして。特に言葉がなくても、一緒にいて楽だった。現場でも気を遣わず、そのままで居られました。

撮影以外も言葉を交わして共に乗り越えた (C)モデルプレス
撮影以外も言葉を交わして共に乗り越えた (C)モデルプレス
― 「ギター弾くって、そこだけ聞くと超おしゃれだね」と笑う菅田。慣れない土地で、撮影以外でも自ずと2人の時間ができ、絆を深めたこんなエピソードも。

菅田:ホテルから町に出るにしても、すごい真っ暗なトンネルを通らないとたどり着けないような場所で。撮影が終わった後「ちょっとコンビニに買い物行こう」って言っても大冒険なんですよ(笑)。でもそういう時間があったからこそ、あの土地に馴染めたというか。そういう時間はなるべく多くあればと思っていました。…あのトンネル、怖かったもんね。

小松:2つくらいあったもんね、長いトンネルが。

菅田:あった、あった。何にも見えない。「どこが便利やねん!コンビニエンスちゃうやん!」みたいな(笑)。

小松:ダッシュ!みたいな(笑)。怖かったよね、絶対に何か出るって感じで。

菅田:『溺れるナイフ』らしいよね(笑)。

小松:でも、トンネル歩きながら話したよね?

菅田:話した。お互い怖いけど普通にしとこうと(笑)。携帯をライトにして道を照らしながら…

小松:「前から誰か来そう!」って。

菅田:誰も来なかったよね、ずっと(笑)。

2つの作品で築いた信頼関係 (C)モデルプレス
2つの作品で築いた信頼関係 (C)モデルプレス
― どこか同じ空気感の漂う2人が、仲睦まじく思い出を振り返る。今年5月に公開された映画『ディストラクション・ベイビーズ』の舞台あいさつでは、菅田から激しい暴力を振るわれるシーンを体当たりで演じた小松の「菅田さんのことまで嫌いになりました」という衝撃発言(?!)も話題となったが、2つの作品を共に乗り越えた彼らはまさに“戦友”。揺るぎない信頼関係を認め、改めて感謝を伝え合うのだった。

小松:『ディストラクション~』の時は暴行シーンが多かったので、撮影中もそれ以外もほとんどしゃべらなかったんですけど、菅田さんがアップするくらいのタイミングで「次、『溺れるナイフ』だね」みたいな話をして。多分『ディストラクション~』を終えた時点で、すごく信頼関係が築けていたというか、「この人なら大丈夫」みたいな感じがあったんですね。だから『溺れるナイフ』でも大変なシーンがたくさんありましたけど、それもお互い抵抗なくできちゃったりして。『ディストラクション~』と『溺れるナイフ』の間が3ヶ月くらいしか空いていなかったこともあり、その関係性は結構、大きかったと思います。

菅田:順番としてよかったよね。

小松:うん。『溺れるナイフ』では、すごく助けてもらいました。助けてもらわないと、ちょっと1人では生きていけなかった。

菅田:こちらこそです。

小松:すごくありがたかったです。

(modelpress編集部)

モデルプレスのインタビューに応じた小松菜奈、菅田将暉 (C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた小松菜奈、菅田将暉 (C)モデルプレス

小松菜奈(こまつ・なな)

小松菜奈 (C)モデルプレス
小松菜奈 (C)モデルプレス
1996年2月16日生まれ、東京都出身。08年よりモデルとして雑誌を中心に活動するとともに、TV、CMなど数多く出演。中島哲也監督に見出されて、同監督の『渇き。』(14)でスクリーンデビューを飾り、日本アカデミー賞・新人俳優賞のほか、数多くの賞を受賞し注目を集める。その他代表作に『近キョリ恋愛』(14)、『バクマン。』(15)など。2016年は『黒崎くんの言いなりになんてならない』、『ディストラクション・ベイビーズ』、『ヒーローマニア ‐生活‐』に出演。12月17日より『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』公開予定。2017年は『沈黙-サイレンス-』、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が公開待機中。

菅田将暉(すだ・まさき)

菅田将暉 (C)モデルプレス
菅田将暉 (C)モデルプレス
1993年2月21日生まれ、大阪府出身。「仮面ライダーW」(EX)で、デビューを飾る。テレビドラマ、映画と次々に出演をし、主演作『共喰い』(13)で日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。翌年『そこのみにて光輝く』(14)では、日本映画批評家大賞助演男優賞など、国内の映画賞を数々受賞。その他代表作に、『海月姫』(14)、『暗殺教室』(15)、『明烏 あけがらす』(15)など。2016年は『ピンクとグレー』、『暗殺教室-卒業編-』、『ディストラクション・ベイビーズ』、『セトウツミ』、『何者』、『デスノート Light up the NEW world』など本作を含めて9本の映画に出演。2017年は、『キセキ-あの日のソビト-』、『帝一の國』、『あゝ、荒野』、『銀魂』が公開待機中。

映画『溺れるナイフ』(11月5日公開)

映画『溺れるナイフ』(11月5日公開)(C)ジョージ朝倉/講談社(c)2016「溺れるナイフ」製作委員会
映画『溺れるナイフ』(11月5日公開)(C)ジョージ朝倉/講談社(c)2016「溺れるナイフ」製作委員会
出演:小松菜奈 菅田将暉 重岡大毅(ジャニーズWEST) 上白石萌音 志磨遼平(ドレスコーズ)
原作:ジョージ朝倉「溺れるナイフ」(講談社「別フレKC」刊)
監督:山戸結希
脚本:井土紀州 山戸結希
主題歌:「コミック・ジェネレイション」ドレスコーズ(キングレコード)
音楽:坂本秀一
<ストーリー>
あの頃、君が世界の全てで、私たちは永遠だと信じていた―。15歳の夏。東京から遠く離れた浮雲町に越してきた、人気モデルの望月夏芽(小松菜奈)。退屈でウンザリするようなこの町で、夏芽は体を貫くような“閃光”と出会ってしまう。それは、コウと呼ばれる少年・長谷川航一朗(菅田将暉)だった。傲慢なほどに激しく自由なコウに、反発しながらも、どうしようもなく惹かれてゆく夏芽。コウもまた、夏芽の美しさに対等な力を感じ、やがてふたりは付き合いはじめる。「一緒にいれば無敵!」という予感に満たされるふたり。しかし浮雲の夏祭りの夜、全てを変える事件が起きるのだった―。失われた全能感、途切れてしまった絆。傷ついたふたりは、再び輝きを取り戻すことができるのか。未来への一歩を踏み出すために、いま、ふたりがくだす決断とは― 。

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