綾瀬はるか、肉体改造・壮絶アクション…「自信がある」念願の挑戦で新境地<モデルプレスインタビュー>
2016.03.17 17:00
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女優の綾瀬はるかが主演をつとめる連続ドラマ『放送90年大河ファンタジー「精霊の守り人」』のシーズン1(NHK総合/毎週土曜午後9時/連続4回)が19日午後9時よりスタートする。本作は3年にわたり、3シーズン全22回で放送される壮大なプロジェクト。2013年大河ドラマ『八重の桜』に主演した綾瀬は、“大河ファンタジー”と銘打った本作で、本格アクションにも挑戦。「絶対また大河をやりたいと思っていた」「アクションをずっとやりたかった」と念願の抜てきだったというが、撮影現場は常に危険と隣り合わせで体力勝負。長期に渡って続く今後の撮影に「ゾッとします」と茶目っ気を見せつつも、「自信のある作品が出来た」と胸を張ってインタビューに応じてくれた。
同作は、作家・上橋菜穂子氏による異世界ファンタジー「精霊の守り人」シリーズをドラマ化したもので、人と精霊が共生していた世界・新ヨゴ国を舞台に、女用心棒バルサと幼き王子チャグムの冒険を描く大河ファンタジー。
これまでもアニメ化、ラジオドラマ化された人気作を、今作では同局が大河ドラマで培ったノウハウと最新の映像技術を駆使し、全編4K実写ドラマとして描く。
壮絶な死闘シーンも吹き替えなしで挑み、普段の穏やかでやわらかな綾瀬のイメージからは想像しがたい、男勝りで腕っ節の強いバルサ像を作り出した。
― ファンの多い作品の主演ということで、プレッシャーを感じる部分はありましたか?
綾瀬:そうですね。「綾瀬さんは原作のイメージと違うでしょ」というような声はあると思います。私も「そう思われるだろうな」という感じでした。
― 役のイメージと自分の間にギャップがあると感じていた?
綾瀬:すごく残酷な運命を背負って生きている女性だと思うので、その孤独や苦しみ、恨み、色々な気持ちを抱いてひとりで強く生きているという部分は、自分とは似ても似つかないので難しいなと感じました。ただアクションをずっとやりたいという思いがあったので、そういう意味では自分にピッタリな役だと思います。捉え方は様々あると思いますが、独特な世界観だったり、登場人物のキャラクターだったり、ものすごく面白く出来上がっているので、自信のある1話が出来たと思います。やっと皆さんに観てもらえるなという気持ちですね。
綾瀬:朝から日が暮れるまで、砂浜のような足場の悪い中での撮影だったので、稽古を積んでいても初日の撮影後には「次の日歩けないかも」という感覚でした。相手との呼吸を合わせなくてはいけないので迷惑をかけられないというのもありますし、ちょっと間違えると怪我してしまう。常に恐怖感はありました。そういった危機感を持ちながらの撮影は余計に疲れるんですよね。でも出来ないと「はい、もう1回!」となって、どんどん体力の限界もきてしまう…(苦笑)。
― 本当に過酷な撮影ですね。
綾瀬:そういった現場や、できるようになるまでの練習は辛いですけど、そこを乗り越えられたらすごく面白いです。時代劇や映画で男性のアクションシーンを観てカッコイイな、自分もやってみたいなとずっと思っていました。なので、カッコよく決められるところまで自分を持っていければ楽しいですね。それから相手とのハーモニーが合うとすごく気持ちがいいんです!
綾瀬:出来ないことへの恐怖感が大きかったので、やるしかないなという気持ちでトレーニングしていました。たくましい自分の体もその時は気に入っていたのですが、次の作品のために筋トレをやめたら、ビックリするくらいすぐに筋肉が落ちました。そうしたらストンと女性らしい体になったのでこっちもいいなって(笑)。引き締まってほどよく肉付きのある、しなやかな体に憧れがあったので。
― 今回の役作り以外にも、日頃からスタイルキープのために心がけてきたことはありますか?
綾瀬:撮影があると運動する時間がないので、お風呂あがりに脚をマッサージするようにしています。疲れをとってよく休めばスッキリしますし、リラックスにもなりますよね。食事面ではお弁当が多くなってしまうので、野菜やタンパク質を意識して摂るようにしています。それから甘いモノを食べ過ぎないようにすることも気をつけています。
綾瀬:大河をやるまでは、作品に参加したら自分の役をしっかり演じて周りに迷惑をかけないようにしようということで精一杯でした。でも『八重の桜』の現場は、監督もカメラマンさんも美術さんも役者さんも、みんなが同じ目線で「どうしたら作品がもっと良くなるか」ということを考えて意見していくんですよね。それを1年間見てきたので、「本当にものを作るってこういうことなんだ」と初めて感じることができましたし、その経験から、作品にただ参加しているだけではダメ、私もみんなと一緒に作品を作っているんだと思うようになって、ものを作ることはすごく面白いことだなと感じられるようになりました。「大河ってすごい!」といつも現場で感動していたんです。なので『八重の桜』が終わった後、「絶対、また絶対大河をやりたい!」と思えた。それくらい大河は私にとって大きなものでした。
― 長い期間かけて作る作品というのは、覚悟のようなものも違ってくるのでしょうか?
綾瀬:『八重の桜』は1年続けての撮影でしたが、今回の『精霊の守り人』はシーズン1の撮影(2015年7月~10月)から半年経ってシーズン2の撮影と、少し期間が空くんですよね。なので猶予期間というか、客観視できていいなと。ただ、またあの大変な撮影に入るのか~と思うと今からゾッとする部分もあります(笑)。期間が空く分、より大きな壁に見えるというか…。でも、その期間に私自身も違う作品に携わって、自分なりにちょっとでも成長した部分をシーズン2に活かせたらとは思っています。より大人に成長したバルサを演じられるんじゃないかなという楽しみがモチベーションにつながっています。
綾瀬:「本当に自分はこうなりたいんだ!」と強く思っていると、日々の行動にも表れてくると思いますし、一歩踏み出すきっかけになったりすると思うんです。なので、まず自分がその夢を叶えている姿をしっかり想像すること。それに向かって何が出来るか考えること。そして一歩踏み出す勇気を持つことが大切だと思います。
― ありがとうございました。
個性豊かな登場人物と、圧倒的なスケール、映像美で描かれるファンタジーの世界観。手に汗握る決戦シーン。徐々に絆を深めながら冒険するバルサとチャグムの成長…と見所満載の本作は、綾瀬の3年分の成長も堪能できる作品になりそうだ。(modelpress編集部)
やむなくチャグムを連れて逃亡するバルサ。王宮からは刺客が放たれ、異界の魔物が王子に宿る卵を狙っていた。バルサは闘い、生きる厳しさと身を守る術をチャグムに教えていく。やがて、精霊と交信できる呪術師(高島礼子)たちの協力を得て、精霊の真の姿が分かってくる。卵が孵化する時期が迫っていた。いつまでも逃げているわけにはいかない。バルサたちはついに、刺客と魔物との決戦の時を迎える…!
これまでもアニメ化、ラジオドラマ化された人気作を、今作では同局が大河ドラマで培ったノウハウと最新の映像技術を駆使し、全編4K実写ドラマとして描く。
肉体改造・猛特訓で本格アクションに挑む
短槍使いの女用心棒・バルサ役に挑む綾瀬は、クランクインの半年前からアクションの猛特訓を重ね、腕立て200回、腹筋50回に背筋、スクワット…と徹底した肉体改造で役作り。壮絶な死闘シーンも吹き替えなしで挑み、普段の穏やかでやわらかな綾瀬のイメージからは想像しがたい、男勝りで腕っ節の強いバルサ像を作り出した。
― ファンの多い作品の主演ということで、プレッシャーを感じる部分はありましたか?
綾瀬:そうですね。「綾瀬さんは原作のイメージと違うでしょ」というような声はあると思います。私も「そう思われるだろうな」という感じでした。
― 役のイメージと自分の間にギャップがあると感じていた?
綾瀬:すごく残酷な運命を背負って生きている女性だと思うので、その孤独や苦しみ、恨み、色々な気持ちを抱いてひとりで強く生きているという部分は、自分とは似ても似つかないので難しいなと感じました。ただアクションをずっとやりたいという思いがあったので、そういう意味では自分にピッタリな役だと思います。捉え方は様々あると思いますが、独特な世界観だったり、登場人物のキャラクターだったり、ものすごく面白く出来上がっているので、自信のある1話が出来たと思います。やっと皆さんに観てもらえるなという気持ちですね。
アクションシーンは「常に恐怖感があった」
― 1話から激しいアクションシーンがありますね。撮影も相当ハードだったのでは?綾瀬:朝から日が暮れるまで、砂浜のような足場の悪い中での撮影だったので、稽古を積んでいても初日の撮影後には「次の日歩けないかも」という感覚でした。相手との呼吸を合わせなくてはいけないので迷惑をかけられないというのもありますし、ちょっと間違えると怪我してしまう。常に恐怖感はありました。そういった危機感を持ちながらの撮影は余計に疲れるんですよね。でも出来ないと「はい、もう1回!」となって、どんどん体力の限界もきてしまう…(苦笑)。
― 本当に過酷な撮影ですね。
綾瀬:そういった現場や、できるようになるまでの練習は辛いですけど、そこを乗り越えられたらすごく面白いです。時代劇や映画で男性のアクションシーンを観てカッコイイな、自分もやってみたいなとずっと思っていました。なので、カッコよく決められるところまで自分を持っていければ楽しいですね。それから相手とのハーモニーが合うとすごく気持ちがいいんです!
役作りで肉体改造…日々のスタイルキープ法は?
― 体作りの面ではいかがでしたか?ドラマではたくましい体つきを披露されていて驚きました。綾瀬:出来ないことへの恐怖感が大きかったので、やるしかないなという気持ちでトレーニングしていました。たくましい自分の体もその時は気に入っていたのですが、次の作品のために筋トレをやめたら、ビックリするくらいすぐに筋肉が落ちました。そうしたらストンと女性らしい体になったのでこっちもいいなって(笑)。引き締まってほどよく肉付きのある、しなやかな体に憧れがあったので。
― 今回の役作り以外にも、日頃からスタイルキープのために心がけてきたことはありますか?
綾瀬:撮影があると運動する時間がないので、お風呂あがりに脚をマッサージするようにしています。疲れをとってよく休めばスッキリしますし、リラックスにもなりますよね。食事面ではお弁当が多くなってしまうので、野菜やタンパク質を意識して摂るようにしています。それから甘いモノを食べ過ぎないようにすることも気をつけています。
作品への姿勢が変わった“大河”の経験
― 今回は“大河ファンタジー”にご出演ですが、以前主演した大河ドラマ『八重の桜』を通して得たものの中で、綾瀬さんにとって最も大きな収穫は何でしたか?綾瀬:大河をやるまでは、作品に参加したら自分の役をしっかり演じて周りに迷惑をかけないようにしようということで精一杯でした。でも『八重の桜』の現場は、監督もカメラマンさんも美術さんも役者さんも、みんなが同じ目線で「どうしたら作品がもっと良くなるか」ということを考えて意見していくんですよね。それを1年間見てきたので、「本当にものを作るってこういうことなんだ」と初めて感じることができましたし、その経験から、作品にただ参加しているだけではダメ、私もみんなと一緒に作品を作っているんだと思うようになって、ものを作ることはすごく面白いことだなと感じられるようになりました。「大河ってすごい!」といつも現場で感動していたんです。なので『八重の桜』が終わった後、「絶対、また絶対大河をやりたい!」と思えた。それくらい大河は私にとって大きなものでした。
― 長い期間かけて作る作品というのは、覚悟のようなものも違ってくるのでしょうか?
綾瀬:『八重の桜』は1年続けての撮影でしたが、今回の『精霊の守り人』はシーズン1の撮影(2015年7月~10月)から半年経ってシーズン2の撮影と、少し期間が空くんですよね。なので猶予期間というか、客観視できていいなと。ただ、またあの大変な撮影に入るのか~と思うと今からゾッとする部分もあります(笑)。期間が空く分、より大きな壁に見えるというか…。でも、その期間に私自身も違う作品に携わって、自分なりにちょっとでも成長した部分をシーズン2に活かせたらとは思っています。より大人に成長したバルサを演じられるんじゃないかなという楽しみがモチベーションにつながっています。
夢を叶える秘訣
― では最後に、夢に向かって頑張る女性に向け、“夢を叶える秘訣”のアドバイスをお願いします。綾瀬:「本当に自分はこうなりたいんだ!」と強く思っていると、日々の行動にも表れてくると思いますし、一歩踏み出すきっかけになったりすると思うんです。なので、まず自分がその夢を叶えている姿をしっかり想像すること。それに向かって何が出来るか考えること。そして一歩踏み出す勇気を持つことが大切だと思います。
― ありがとうございました。
個性豊かな登場人物と、圧倒的なスケール、映像美で描かれるファンタジーの世界観。手に汗握る決戦シーン。徐々に絆を深めながら冒険するバルサとチャグムの成長…と見所満載の本作は、綾瀬の3年分の成長も堪能できる作品になりそうだ。(modelpress編集部)
第1回「女用心棒バルサ」あらすじ
女用心棒のバルサ(綾瀬)は新ヨゴ国の王子チャグム(小林颯)が川に転落したところへ通りがかり、命を救った。宮殿に連れて行かれたバルサは、二ノ妃(木村文乃)から「王子を連れて逃げてほしい」と頼まれる。チャグムには精霊の卵が宿ったが、その精霊は悪しき魔物と言われており、帝(藤原竜也)から暗殺されようとしていると言うのだ。やむなくチャグムを連れて逃亡するバルサ。王宮からは刺客が放たれ、異界の魔物が王子に宿る卵を狙っていた。バルサは闘い、生きる厳しさと身を守る術をチャグムに教えていく。やがて、精霊と交信できる呪術師(高島礼子)たちの協力を得て、精霊の真の姿が分かってくる。卵が孵化する時期が迫っていた。いつまでも逃げているわけにはいかない。バルサたちはついに、刺客と魔物との決戦の時を迎える…!
綾瀬はるか(あやせ・はるか)プロフィール
1985年3月24日生まれ、広島県出身、血液型はB型。2000年のデビュー後、多くの作品で主演やヒロインを務め、2013年にNHK大河ドラマ「八重の桜」で主演。映画「海街diary」(2015)は第68回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出された。今後も映画「高台家の人々」(2016年6月4日公開予定)、「海賊とよばれた男」(2016年12月10日公開予定)などの公開を控える。
【Not Sponsored 記事】
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