“20歳になった小松菜奈”「新たなスタートが切れる」念願の初挑戦で掴んだモノ モデルプレスインタビュー
2016.02.26 17:00
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モデルで女優の小松菜奈(20)が、モデルプレスのインタビューに応じた。18歳の頃、映画『渇き。』(2014年6月公開)で鮮烈なブレイクを果たした彼女は、2月16日に20歳の誕生日を迎えた。10代最後の年に撮影を行い、20代最初の作品として公開される映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』(2月27日公開)は、小松にとって挑戦的な作品となった。
同作は、「別冊フレンド」で連載中の同名少女漫画を月川翔監督が実写化。「男の子にこんなことしてほしい!」という女子の妄想を赤裸々にかつ楽しく描いたドキドキしっぱなしのラブストーリーで、強引でドSな“黒悪魔”こと黒崎晴人(中島健人)と、その親友で女子の憧れの的である“白王子”こと白河タクミ(千葉雄大)の狭間で揺れ動くヒロイン・赤羽由宇(小松菜奈)の物語。
劇中には、目を見開いて驚いたり、ガニ股で走ったり、と新しい小松がいる。ラブストーリーをコメディタッチで描いた作品とあって、ミステリアスで落ち着いたイメージはすべて封印した。
小松:自分でも、演じていてとても新鮮でした。悪い役とか翻弄する役が多かったので、ドタバタするキャラクターは初めてだったんです。お話をきいたときから面白そうだなって思ったし、中島さん、千葉さんっていうメンバーが全然想像つかなくて、どうなるんだろうって楽しみもありました。
― 役にはすんなりと入り込むことができましたか?
小松:いえ、最初の本読みとリハーサルのときは、キャラクターが分からなすぎて1人だけ、ついていけてないなって…。リハーサルの段階では、恥ずかしいなって思う部分もあったし、「もう少しテンション高くやってほしい」って言われることもありました。現場に入ってからは、中島さんと千葉さんの2人が濃いキャラクターなので、私はそこに委ねればいいって気がついて、徐々に掴んでいきました。見た目から役作りをしたり、走り方にこだわったり。
あとは、2人にドキドキする役だけど、それも違う表現でメリハリを出した方がいいなって思って、千葉さん演じる白河くんに対しては乙女なドキドキしている感じ、中島さん演じる黒崎くんに関しては小学生を見ているような感覚にしてみました。「今日はどういう風に面白くしよう?」って考えることが楽しかったです。こんなに活き活きとできたことは、あまりなかったので。1番自分に似てるキャラクターだったから、できたのかなって思います。
― 黒崎と白河の2人の前で、由宇の表情がコロコロと変わっていくのが本当に印象的でした。
小松:嬉しいです。ドタバタキャラや、コメディをずっとやってみたかったんですよ。2人に翻弄される役ってなかなかないし、ありえない世界でありえない台詞を言うから自分たちでも笑っちゃたり(笑)。どれだけ由宇ちゃんに近づけるかってことを大事にしていました。
小松:これまでに、やったことがない役だからです。『渇き。』で本格的に演技を始めて、「今後もこういう役をやっていくのかな」って何となく思ってたんですけど、真逆の役とかいただけて毎回新鮮で。その分、現場に入る度に大変だなとか辛いなって思う役もあったんですけど、悩んで悩んでお芝居して、それを監督さんが粘ってくれることが多かったから、そういうチャレンジが楽しくなっていって。あとは、昔から人を笑わせることが好きだったんです。お母さんがご飯を作ってる横で、おばあちゃんのマネをして「今日のご飯は何かね~?」って寄っていたり(笑)。「菜奈ちゃんってこういう役もできるんだ」って思って欲しいし、それができることが嬉しいなって思うので。
― 念願が叶って、実際にコメディを演じている自分を観ていかがでしたか?
小松:自分のお芝居を観るのってすごく苦手で…。反省とか課題とかたくさん出てくるんですけど、まだ見慣れないんです。恥ずかしかったです…。
― “エロキュン”がテーマということもありますしね。小松さんが1番キュンとしたシーンはどこですか?
小松:黒崎くんがピアノを弾くシーンが何度か登場するんですけど、「こういう表情もするんだ」って意外な一面を観たときにキュンとしました。元々演じているときにも、キュンとしちゃうタイプなんです。あとは、白河くんもですが、寂しい表情、強気な顔、繊細な一面など色々楽しめると思います。
小松:私があまりこういった作品をやったことがなかったので、そこも新鮮でした。一緒の空間にいるけど、しゃべらなくても気まずくない。本当は、しゃべらなきゃって思っちゃうタイプなんですよ。でもそれがなかったし、オンオフの切り替えもバランスよくて過ごしやすかったです。休憩中はすごくハイテンションだけど、カメラが回るとしっかりお芝居に入るっていう良い空気感でした。
― 理想的な環境でお芝居ができたと。
小松:本当にこんな高校生だったらよかったな、みんなと同級生だったら楽しかっただろうなって思いました。人見知りタイプが多いので最初は割りと探り探りだったんですけど、いろいろな話をして徐々に慣れていって、その過程も楽しかったです。
― 同世代ならではの仲の良さが、映画にも出ていますよね。
小松:そうですね。溶けこむ時間も普段より早かったし、一体感が出ていると思います。今でもメンバーと会えば落ち着くんです。特に、中島さん千葉さんとは一緒に取材を受けることも多くて、困ったときには2人の顔を見て「よし、落ち着こう!」って心を整える。そしたら、思っていたことが話し出せたり、それでも困っていたら2人が助けてくれたり。本当に優しいんです。
小松:本当に自分でも新鮮な気持ちです。20歳になって、今までと違う役で新たなスタートが切れるっていうのは、嬉しいですね。
― 20歳になった実感というのは?
小松:全然ないんですよ。でも、これから変わっていくだろうな~とは思っています。お酒も飲めるようになるとか、視野が広がっていきそうですよね。
小松:そうだと思います。最初は「この環境に馴染めるのかな?」って思うけど、実際に飛び込んでみると、何とかこの環境に入っていかなきゃって気持ちが芽生えてきますから。映画の現場は毎回環境が違うし、その中でやっていることは、由宇が新しい場所に飛び込んでいったことと同じだなって思います。
― なるほど。そういう瞬間に恐さを感じることはありますか?
小松:「何とかなるんじゃないかな?」って思うタイプです。今までそうやって思いながらやっていたら、結局何とかなってきたんです。
― ポジティブな精神で乗り切る。
小松:とかいいつつ、最初は不安で1週間くらい前から胃が痛くなるんですけどね(笑)。でも「上手くできるかな?」「大丈夫かな?」って思ってても、終わってみると「楽しかったな」「なんで不安だったんだろう」って不思議になることしかなくて。今まで嫌だった現場がないから、毎回本当に恵まれた環境にいさせてもらってるんだなって実感します。
― そういう考え方が、繋がっていくんですね。素敵なお話、ありがとうございました。
そして、映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』では、これまでのイメージを一新し、“受け”の演技で女性の共感を呼ぶ。非日常的な設定ながらも、しっかりと感情移入して作品を観ることができるのは、ヒロイン・由宇の存在あってこそ。20歳の大きな節目で魅せる小松の新たな一面に、また多くの人々が虜になっていくだろう。(modelpress編集部)
監督:月川翔
原作:マキノ
キャスト:中島健人、小松菜奈、千葉雄大、高月彩良、岸優太ほか
ミステリアスなイメージ封印「すごく新鮮でした」
『近キョリ恋愛』(2014年10月公開)、『バクマン。』(2015年10月公開)と話題作で次々にヒロイン役に抜てきされた小松だが、「こんなにドタバタしたキャラクターは初めてだったので、すごく新鮮でした」と振り返った。劇中には、目を見開いて驚いたり、ガニ股で走ったり、と新しい小松がいる。ラブストーリーをコメディタッチで描いた作品とあって、ミステリアスで落ち着いたイメージはすべて封印した。
“振り回される小松菜奈”が新鮮!「1番自分に似てるキャラクターだった」
― 振り回される小松さんがとても新鮮でした。小松:自分でも、演じていてとても新鮮でした。悪い役とか翻弄する役が多かったので、ドタバタするキャラクターは初めてだったんです。お話をきいたときから面白そうだなって思ったし、中島さん、千葉さんっていうメンバーが全然想像つかなくて、どうなるんだろうって楽しみもありました。
― 役にはすんなりと入り込むことができましたか?
小松:いえ、最初の本読みとリハーサルのときは、キャラクターが分からなすぎて1人だけ、ついていけてないなって…。リハーサルの段階では、恥ずかしいなって思う部分もあったし、「もう少しテンション高くやってほしい」って言われることもありました。現場に入ってからは、中島さんと千葉さんの2人が濃いキャラクターなので、私はそこに委ねればいいって気がついて、徐々に掴んでいきました。見た目から役作りをしたり、走り方にこだわったり。
あとは、2人にドキドキする役だけど、それも違う表現でメリハリを出した方がいいなって思って、千葉さん演じる白河くんに対しては乙女なドキドキしている感じ、中島さん演じる黒崎くんに関しては小学生を見ているような感覚にしてみました。「今日はどういう風に面白くしよう?」って考えることが楽しかったです。こんなに活き活きとできたことは、あまりなかったので。1番自分に似てるキャラクターだったから、できたのかなって思います。
― 黒崎と白河の2人の前で、由宇の表情がコロコロと変わっていくのが本当に印象的でした。
小松:嬉しいです。ドタバタキャラや、コメディをずっとやってみたかったんですよ。2人に翻弄される役ってなかなかないし、ありえない世界でありえない台詞を言うから自分たちでも笑っちゃたり(笑)。どれだけ由宇ちゃんに近づけるかってことを大事にしていました。
念願のコメディ初挑戦
― コメディをやりたかった理由は何ですか?小松:これまでに、やったことがない役だからです。『渇き。』で本格的に演技を始めて、「今後もこういう役をやっていくのかな」って何となく思ってたんですけど、真逆の役とかいただけて毎回新鮮で。その分、現場に入る度に大変だなとか辛いなって思う役もあったんですけど、悩んで悩んでお芝居して、それを監督さんが粘ってくれることが多かったから、そういうチャレンジが楽しくなっていって。あとは、昔から人を笑わせることが好きだったんです。お母さんがご飯を作ってる横で、おばあちゃんのマネをして「今日のご飯は何かね~?」って寄っていたり(笑)。「菜奈ちゃんってこういう役もできるんだ」って思って欲しいし、それができることが嬉しいなって思うので。
― 念願が叶って、実際にコメディを演じている自分を観ていかがでしたか?
小松:自分のお芝居を観るのってすごく苦手で…。反省とか課題とかたくさん出てくるんですけど、まだ見慣れないんです。恥ずかしかったです…。
― “エロキュン”がテーマということもありますしね。小松さんが1番キュンとしたシーンはどこですか?
小松:黒崎くんがピアノを弾くシーンが何度か登場するんですけど、「こういう表情もするんだ」って意外な一面を観たときにキュンとしました。元々演じているときにも、キュンとしちゃうタイプなんです。あとは、白河くんもですが、寂しい表情、強気な顔、繊細な一面など色々楽しめると思います。
中島健人&千葉雄大「2人の顔を見ると落ち着く」
― 見どころいっぱいですね。今回は、同世代が多い現場だったかと思いますが、その点についてはいかがでしたか?小松:私があまりこういった作品をやったことがなかったので、そこも新鮮でした。一緒の空間にいるけど、しゃべらなくても気まずくない。本当は、しゃべらなきゃって思っちゃうタイプなんですよ。でもそれがなかったし、オンオフの切り替えもバランスよくて過ごしやすかったです。休憩中はすごくハイテンションだけど、カメラが回るとしっかりお芝居に入るっていう良い空気感でした。
― 理想的な環境でお芝居ができたと。
小松:本当にこんな高校生だったらよかったな、みんなと同級生だったら楽しかっただろうなって思いました。人見知りタイプが多いので最初は割りと探り探りだったんですけど、いろいろな話をして徐々に慣れていって、その過程も楽しかったです。
― 同世代ならではの仲の良さが、映画にも出ていますよね。
小松:そうですね。溶けこむ時間も普段より早かったし、一体感が出ていると思います。今でもメンバーと会えば落ち着くんです。特に、中島さん千葉さんとは一緒に取材を受けることも多くて、困ったときには2人の顔を見て「よし、落ち着こう!」って心を整える。そしたら、思っていたことが話し出せたり、それでも困っていたら2人が助けてくれたり。本当に優しいんです。
20歳で「新たなスタート」
― 素敵な関係ですね!20歳のタイミングで、新たなチャレンジとなった作品が公開になる心境はいかがですか?小松:本当に自分でも新鮮な気持ちです。20歳になって、今までと違う役で新たなスタートが切れるっていうのは、嬉しいですね。
― 20歳になった実感というのは?
小松:全然ないんですよ。でも、これから変わっていくだろうな~とは思っています。お酒も飲めるようになるとか、視野が広がっていきそうですよね。
「何とかなる」ポジティブな気持ちが繋がる
― 環境も変化しますしね。映画で由宇は自分を変えるために、全く違う環境に飛び込んでいきますが、小松さんは目標のためなら迷わず進んで行けるタイプですか?小松:そうだと思います。最初は「この環境に馴染めるのかな?」って思うけど、実際に飛び込んでみると、何とかこの環境に入っていかなきゃって気持ちが芽生えてきますから。映画の現場は毎回環境が違うし、その中でやっていることは、由宇が新しい場所に飛び込んでいったことと同じだなって思います。
― なるほど。そういう瞬間に恐さを感じることはありますか?
小松:「何とかなるんじゃないかな?」って思うタイプです。今までそうやって思いながらやっていたら、結局何とかなってきたんです。
― ポジティブな精神で乗り切る。
小松:とかいいつつ、最初は不安で1週間くらい前から胃が痛くなるんですけどね(笑)。でも「上手くできるかな?」「大丈夫かな?」って思ってても、終わってみると「楽しかったな」「なんで不安だったんだろう」って不思議になることしかなくて。今まで嫌だった現場がないから、毎回本当に恵まれた環境にいさせてもらってるんだなって実感します。
― そういう考え方が、繋がっていくんですね。素敵なお話、ありがとうございました。
“受け”の演技で新境地
本格的な女優デビューから2年。初めて彼女の演技を目にしたときの衝撃は、今でも忘れられない。人を惹きつけるオーラと、画面の中で放つ圧倒的な存在感は、唯一無二。そして、映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』では、これまでのイメージを一新し、“受け”の演技で女性の共感を呼ぶ。非日常的な設定ながらも、しっかりと感情移入して作品を観ることができるのは、ヒロイン・由宇の存在あってこそ。20歳の大きな節目で魅せる小松の新たな一面に、また多くの人々が虜になっていくだろう。(modelpress編集部)
映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」概要
公開日:2016年2月27日監督:月川翔
原作:マキノ
キャスト:中島健人、小松菜奈、千葉雄大、高月彩良、岸優太ほか
小松菜奈 プロフィール
1996年2月16日生まれ。東京都出身。2008年、モデルとしてデビュー。以来、モデルとしての活動の他に、CMやミュージックビデオなどでも活躍。2014年6月公開の映画『渇き。』のヒロインとしてスクリーンデビューを飾り、『近キョリ恋愛』(2014年10月公開)、『バクマン。』(2015年10月公開)と話題作のヒロインに次々と抜てき。2016年2月27日には、ヒロインを演じる映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」が公開となる。
【Not Sponsored 記事】
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