大島優子“アイドル色”を消す必要がなくなった現在―「未知の世界」への挑戦を語る モデルプレスインタビュー
2015.09.16 17:00
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女優の大島優子(26)がモデルプレスのインタビューに応じた。映画『紙の月』で『日本アカデミー賞』の優秀助演女優賞などを受賞。AKB48卒業後も安定感のある演技で様々な役をこなしてきた。自他ともに「成長した」と実感する中で、彼女が次に挑戦するのは“舞台”だ。
「最初に舞台のお話をいただいた時はすぐに『やりたい』と思いましたが、よく考えたら『初めてだし、どうしよう…』という漠然とした不安に押しつぶされそうになりました。でも『飛び込まないといけない!』という思いも同時に持ちました」。
「稲垣さんはとても頼りになります。お芝居では初めてご一緒しますが、稲垣さんが『大船に乗っかるつもりでいいよ』と仰ってくださったので、頼りきりたいと思っています。もちろん自分の脚で立つことは絶対に必要。キャストの皆さんから多くの事を吸収し、最後までやり遂げたいと思っています」。
「グループにいた頃にも演じる機会がたくさんありましたが、今とは少し違う感覚でいました。芝居をする時は自然体で演じること、真剣に取り組むみことを心がけ、さらに“アイドル色”を消さなくてはいけない、払拭しなければいけないと。以前はそこに対して力みすぎていたように思えます。卒業して考える必要がなくなってからは、どんどん肩の力が抜けて演じやすくなりました」。
「今まで出演した作品全部です。監督やキャストの方々、一つとして同じ現場はありませんでした。そこで“あるべき姿”を常に考えてきたから今があるんだと思います。皆さんと信頼関係ができると、自分に自信が持てるようになり、それが作品への自信に繋がっていく。結果、新しい役にも怯まず挑める。その良いサイクル全てが、私にとってのきっかけです」。
「芝居は楽しいというか、難しいもの、そして最近は『おかしい』と感じました(笑)。今までは好きで関心もあって『何ができるんだろう』とワクワクしていましたが、いろんな役をさせていただいて、変わった職業だなと。別の人格になって、そこに自分の魂を吹き込むんですよ?(笑)魂を2つ持つことは本当に大変な作業なんです。自分が知らない感情に出会うために、それをどうやって作ろうかと、想像して体験して作り上げていく。不思議な職業だなと、いま改めて感じています」。
「私はいつも大きな夢でも、小さい夢でも、無理だと思う夢でも、その夢に向けて何をすべきか、逆算して考えるようにしています。大きさは関係ない。何をしたら近道になるのか、何をしたら遠回りになるのか、きちんと自分で考えて、どう行動に移していくかが大切なことだと思います」――彼女を支える芯の強さが言葉の端々からにじみ出ていた。(modelpress編集部)
幼少期よりテレビドラマ等に出演。2006年より第二期メンバーとしてAKB48に加入し、2014年6月に同グループを卒業。映画『紙の月』では「第38回日本アカデミー賞優秀助演女優賞」をはじめ、「第39回報知映画賞」「第36回ヨコハマ映画祭」「第24回東京スポーツ映画大賞」で助演女優賞を受賞した。『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』では連続ドラマ初主演を果たすなど、女優として映画・ドラマなどで活躍する。AKB48卒業後初の主演映画『ロマンス』が現在公開中。
初舞台『No.9-不滅の旋律-』は10月10日~25日に東京・赤坂ACTシアター、10月31日~11月3日に大阪オリックス劇場、11月13日~15日に福岡・北九州芸術劇場大ホールで上演される。
稲垣吾郎と共演
彼女が出演するのは「交響曲第9番」「運命」「悲愴」など数々の名曲を世に残した作曲家・ベートーヴェンの波乱の生涯を描く『No.9-不滅の旋律-』。SMAPの稲垣吾郎がベートーヴェンを演じ、その才能にひかれて支えるマリアを大島が演じる。「稲垣さんはとても頼りになります。お芝居では初めてご一緒しますが、稲垣さんが『大船に乗っかるつもりでいいよ』と仰ってくださったので、頼りきりたいと思っています。もちろん自分の脚で立つことは絶対に必要。キャストの皆さんから多くの事を吸収し、最後までやり遂げたいと思っています」。
「未知の世界」への挑戦
舞台を「未知の世界」と表現する大島。プレッシャーは日に日に増しており「何をやっていいかわからない」と本音も漏らす。それでも「体調管理は大前提なので、免疫をつけるためにも体力づくりを強く意識しています。(AKB48を卒業しても)ダンスを続けていて、汗をかくことはもちろん、音の感覚も忘れないようにしています。あとウォーキングを1時間くらい。ジョギングは脚に負担がかかりそうなので、ウォーキングにしています」とプロ意識の高さをうかがわせた。“アイドル色”を消す必要がなくなった現在(いま)
2014年6月にAKB48を卒業、それから約1年、ドラマや映画で順調にキャリアを積み上げている。大島は「少しずつ成長できているのかなと思います。でも本当に少しずつだなとも感じています」としみじみ。さらりと言ったが、とても深い言葉だ。「グループにいた頃にも演じる機会がたくさんありましたが、今とは少し違う感覚でいました。芝居をする時は自然体で演じること、真剣に取り組むみことを心がけ、さらに“アイドル色”を消さなくてはいけない、払拭しなければいけないと。以前はそこに対して力みすぎていたように思えます。卒業して考える必要がなくなってからは、どんどん肩の力が抜けて演じやすくなりました」。
飛躍の“きっかけ”
晴れやかな表情を浮かべる。“AKB48の太陽”と言われていた大島だが、女優としては『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』で笑顔を封印。新境地を拓いたことも記憶に新しい。第一線を走り続けるには、常に“変化”も求められるが、大島にとってターニングポイントと呼べる出来事はあったのだろうか?「今まで出演した作品全部です。監督やキャストの方々、一つとして同じ現場はありませんでした。そこで“あるべき姿”を常に考えてきたから今があるんだと思います。皆さんと信頼関係ができると、自分に自信が持てるようになり、それが作品への自信に繋がっていく。結果、新しい役にも怯まず挑める。その良いサイクル全てが、私にとってのきっかけです」。
大島優子にとって“女優”とは
“女優・大島優子”はこれから先、まだまだ何色にでも染まるだろう。彼女のAKB48時代のキャッチフレーズは“変幻自在のエンタテイナー”だ。
「芝居は楽しいというか、難しいもの、そして最近は『おかしい』と感じました(笑)。今までは好きで関心もあって『何ができるんだろう』とワクワクしていましたが、いろんな役をさせていただいて、変わった職業だなと。別の人格になって、そこに自分の魂を吹き込むんですよ?(笑)魂を2つ持つことは本当に大変な作業なんです。自分が知らない感情に出会うために、それをどうやって作ろうかと、想像して体験して作り上げていく。不思議な職業だなと、いま改めて感じています」。
夢を叶える秘訣
“女優”とは?――答えがありそうでない、そんな難題を解こうと楽しんでいるようだった。目指すのは「芝居を好きでい続けること」。“女優”としての立ち位置も確立しつつある大島に、最後に夢を叶える秘訣を聞いてみると…。「私はいつも大きな夢でも、小さい夢でも、無理だと思う夢でも、その夢に向けて何をすべきか、逆算して考えるようにしています。大きさは関係ない。何をしたら近道になるのか、何をしたら遠回りになるのか、きちんと自分で考えて、どう行動に移していくかが大切なことだと思います」――彼女を支える芯の強さが言葉の端々からにじみ出ていた。(modelpress編集部)
大島優子(おおしま・ゆうこ)プロフィール
1988年10月17日生まれ/栃木県出身幼少期よりテレビドラマ等に出演。2006年より第二期メンバーとしてAKB48に加入し、2014年6月に同グループを卒業。映画『紙の月』では「第38回日本アカデミー賞優秀助演女優賞」をはじめ、「第39回報知映画賞」「第36回ヨコハマ映画祭」「第24回東京スポーツ映画大賞」で助演女優賞を受賞した。『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』では連続ドラマ初主演を果たすなど、女優として映画・ドラマなどで活躍する。AKB48卒業後初の主演映画『ロマンス』が現在公開中。
初舞台『No.9-不滅の旋律-』は10月10日~25日に東京・赤坂ACTシアター、10月31日~11月3日に大阪オリックス劇場、11月13日~15日に福岡・北九州芸術劇場大ホールで上演される。
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