高橋メアリージュン、“ライバル”の存在&女優業への思いを語る
2014.11.07 12:00
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女優としての活躍も目覚ましいモデル・高橋メアリージュン。この夏に公開された映画「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」では、藤原竜也演じる志々雄真の恋人・駒形由美を好演。そんな彼女が今回、念願叶っての舞台でのヒロイン役に抜擢された。モデルプレスでは、そんな彼女にインタビューを実施。身近にいるライバルの存在も明かしてくれた。
高橋が出演するのは、二部作からなる舞台「竜馬が生きる」「竜馬を殺す」の「竜馬を殺す」編。同作は、2006年に「映像と舞台の垣根を取り払う」ことを目指して旗揚げされたエンターテインメント集団・PU-PU-JUICEが手がける作品で、物語の舞台は幕末。親に捨てられ、奴隷として生きていた犬養亨は、新撰組に拾われ、討幕派の志士たちを斬る暗殺者となる。人斬りとして恐れられる亨だが、唯一、斬れなかった男が、討幕派の大物である坂本竜馬だった。亨は、自分の存在を証明するため、竜馬を暗殺することを決意。幕末の動乱の中、無名の剣士が、人を愛し、自分の生きる意味を見つけるため、激動の時代を駆け抜ける様を描く。主演は大迫一平が務め、高橋はヒロインで遊女のかよを演じる。高橋が出演する「竜馬を殺す」は11月8日より東京・新宿シアターサンモールにて上演。
高橋:初のヒロインということで素直に「嬉しい」と思いました!PU-PU-JUICEさんの舞台には、去年出演させてもらったのですが、PU-PU-JUICEさんの舞台は、エネルギーがあってテンポがよくて、脚本がすごくおもしろくて…。自分が出演してファンになったのですが、いつか自分がPU-PU-JUICEさんの舞台でヒロインをやりたいと思っていました。1年越しでその夢が叶ったのですごく嬉しいです。
― 現在は稽古中かと思いますが、公演前の今の心境はいかがですか?
高橋:脚本も素晴らしく、役者の皆さんも魅力的です。良い舞台になると確信しているので、皆さんを感動させ、驚かせることがすごく楽しみです。
― 今回、高橋さんが演じるヒロイン像について教えてください。
高橋:遊女のかよという役を演じます。ドジで明るく、一人の男性を愛し抜く女性です。今まで、クールな悪役が多かったのですが、今回はヒロインらしく明るい笑顔をお見せします。
― では、高橋さんにとって新境地と言えますね。
高橋:そうですね。笑顔や明るい一面を見ていただけると思うと楽しみです。
― 演じる上で意識していることはありますか?
高橋:今回の舞台は、自分が成長できる場だと考えています。役として生きることを教えられるので役者としての成長を日々感じています。実力もそうですけど、役者として中身をいっぱいにしていきたいです。
― 稽古はどのような雰囲気ですか?
高橋:和気あいあいとしています。本稽古に入る前に、アップとしてゲームをするんです。我ながら、負けず嫌いの性格でそのゲームがとても強いんです(笑)。皆さんにも「全然負けないね。いつか絶対負かせてやろう」と言われるくらいに(笑)。でも、ある日疲れが溜まってかボーっとしていて、めっちゃ負けまくって…。そんな様子に皆さんは大喜び(笑)。悔しかったですが、とても盛り上がり、皆さんが楽しそうだったので良かったなと。
高橋:稽古は別になるので、ほとんどありません。でも、川村さんが「竜馬を殺す」の稽古を見に来てくださり、刺激を受けたようで「俺、泣いちゃった。負けられないわ」と言ってくださりました。次の日、「竜馬が生きる」のヒロインでおりょう役の宮城さんにも話してくれたようです。「竜馬が生きる」の出演者の方々は良きライバルです。同時に「お互い良い作品にしたい」と思える同志です。負けられませんが、一緒に最高の舞台を作っていきたいです。
― 二部作の今作ならではの経験ですね!
高橋:そうですね。このスパイスは「竜馬が生きる」と「竜馬を殺す」だからこそ味わえるもの。そして、ヒロイン役への責任も感じています。共演者が芝居を見たとき、ヒロインがしっかりしていないと安心できないと思うんです。一人ひとりへの声かけではなく、態度で示したい。「ヒロインがこれだけがんばっているのだから俺たちもがんばろう」と刺激を与えたいです。
― 高橋さんの熱い思いが感じられます。
高橋:自分のがんばりが「竜馬が生きる」へのプレッシャー、特に宮城さんへプレッシャーを与えられるかと思います。私も宮城さんからプレッシャーを受けていて、ライバルだと思っています。「比べられる」とおそらくお互いが感じているはず。それがいい影響になって、高め合うことができるといいですね。
高橋:歴史には坂本竜馬など、その名を刻んだ人が多数います。一方で、何かを成し遂げても名前が残らなかった人もいると思うんです。それが「竜馬を殺す」の主人公の犬養亨。実際、坂本竜馬を暗殺した人物は確定していないんです。「竜馬を殺す」はオリジナルストーリーになっていて、想像で自由に作れるので、そこがおもしろいポイントなのではないかと思います。歴史上の人物の中でも、特に人気の坂本竜馬ですが、殺す側にも理由や思いがあります。改めて考えさせられる内容で「日本人って強いな」と思える舞台になっています。
― オリジナルストーリーだからこそ、竜馬ファンに対するプレッシャーはありますか?
高橋:ありますね。ファンの方の中には竜馬に「生きていてほしい」と願う方も多くいらっしゃると思うんです。「竜馬を殺す」は犬養亨が竜馬を暗殺することを決意する物語。ですが、犬養亨にも思いがあり、彼のバックグラウンドもしっかり描かれているので応援したくなるかと思います。
高橋:「ものすごいです」の一言です(笑)。映画では寝てしまうことが多い父が、「エンドロールになっても席を立てなかった」と言ってくれたのが嬉しかったですね。友達から「本当に良かったよ」と連絡が来ることも。モデル仲間の浦浜アリサちゃんも、Twitterで「あなたを誇りに思います」と英語でツイートしてくれて、本当に嬉しかったです。
― 撮影中、思い出に残っていることはありますか?
高橋:藤原竜也さんが演じた志々雄真は最強の敵の悪役ですが、ご本人はとても気さくな方です。志々雄が怒ってお酒を思いっきり置くシーンでは、中に入っていたお水が私の衣装にかかってしまったんです。それから捌けていくのですが、その裏で「ごめんねー。かかったでしょ?本当にごめんねー。衣装、大丈夫?」と小声で謝ってこられた藤原さんの姿が忘れられません。役とは違って超優しい志々雄様でしたね(笑)。でも、由美の前で志々雄様はそういった顔を見せるのかもしれませんね。それも演じる上での材料にさせていただきました。それから、佐藤健くんと神木隆之介くんが同じポーズで寝ていたのも可愛かったです(笑)。
― 映画「闇金ウシジマくん Part2」でも、山田孝之さん演じる丑嶋馨の最強・最悪のライバル、女闇金の犀原茜役で存在感を放っていましたね!撮影中のエピソードをお聞かせください。
高橋:水をかけられるシーンがあったのですが、一度きりの撮影でしたので、監督に「絶対に目を瞑ってはダメだ」と言われ、とても緊張したことを覚えています。水をかけられても瞬きをしてはいけない。そのつもりはなくても反射神経で瞑ってしまうかもしれない。「絶対に瞑らない」と撮影に臨み、うまくいったんですけど、鼻に水が入ってしまって(笑)。「息できない!やばい!」と思いながらも無事耐えてOKがもらえました(笑)。
高橋:朝ドラ「純と愛」のオーディションを受けるように勧められたことがきっかけでした。でも、オーディションの会場に向かいながら「受けたくない」と思っていたんです。「どうせ落ちる」と思っていましたし、「女優顔ではない」と言われてきて、自分でもそう思っていました。「自分、朝の顔かぁ?」って感じでしたね(笑)。結局は落ちてしまったんですけど、選考が進んでいって、いいところまでいったんです。それだけでも奇跡だと思いました。そして後日、NHKに呼んでいただいたんです。あまり状況がわからないまま、プロデューサーさんや脚本家さんの方とお話をしたんです。そのときに、着けていたネックレスがよくズレてしまうので、それを直したときに、「やっぱりそのネックレス、さっきからズレていたんだね!君、おもしろいね!」と脚本家の方がどういうわけか気に入ってくださって(笑)。ありがたいことに出演させていただきました。
― そこから女優としてのキャリアがスタートしたんですね!
高橋:はい。先ほど少しお話にも出ましたが、浦浜アリサちゃんと女優業の話をしたことがあって、彼女は女優をモデルに活かしたいというんです。私の場合は、一度女優のお仕事させていただいて女優業に目覚めたんです。彼女との感じ方の違いがおもしろかったですね。
高橋:強いですね。モデルはキレイとかカッコイイといった引き出しを使うことが多いのですが、女優は自分のカッコ悪いところや弱いところを出してもそれが魅力になる。それがすごく楽しくて、自分に合っているように思います。
― 演じてみたい役どころや挑戦してみたいジャンルを教えてください。
高橋:演じてみたい役に関しては、今のところ全部叶っていると言えます。花魁もその一つだったんです。そして、そろそろ明るい女性を演じたいと思っていたら、今回「竜馬を殺す」で実現しました。挑戦してみたいジャンルはコメディです。自分は真剣だけど、お客さんを笑わせるのがコメディ。人を笑わせることは難しいと思いますが、ぜひ挑戦してみたいですね!
― 目標にしている女優さんや憧れている女優さんはどなたですか?
高橋:アンジェリーナ・ジョリーさんが大好きです。「タイタニック」に出演したケイト・ウィンスレットさんも憧れです。普段は洋画を観ることが多いのですが、女優のお仕事を初めてから邦画も観るようになりました。
高橋:睡眠が一番大切なように思います。よく、夜10時~2時は睡眠時間のゴールデンタイムと言われていますが、これは本当だと思います。10時に寝ることは難しいですが、なるべく12時、1時頃には寝るように心がけています。
― 食事面で気をつけていることはありますか?
高橋:なるべく添加物をとらないようにしています。それから最初に野菜を食べて、炭水化物は最後といった食事の順番。また、白米よりも健康的な玄米を選んで食べています。朝早い撮影のときには玄米のおにぎりを作って待って行くことも。簡単なことですが、基本の「き」さえやっていれば太らないかと思います。
― ほか、スタイルキープのためにしていることがあれば教えてください。
高橋:ホットヨガをしています。それから、最近はボクササイズも始めました。ごはんを食べるのが大好きなので運動はしっかり取り入れています。
― 抜群のプロポーションですが、特に自信のあるパーツを教えてください。
高橋:お尻です!階段を上るときは、かかとでしっかり踏みながらお尻を意識しています。これだけできゅっと上がったお尻になれますよ。
― 現在は雑誌「CLASSY.」のレギュラーモデルとしても活躍されていますが、私服はどのようなファッションがお好きですか?
高橋:シンプルで来年も使えそうなアイテムが好きです。流行りものに手を出すというよりもベーシックなアイテムが多いですね。素材にはこだわっています。まさに「CLASSY.」のテイストがドンピシャで勉強させてもらっています。「こういう格好をしたら素敵な恋愛ができそう」と思うことも(笑)。
高橋:優しくて、その優しさが滲み出ていて、それが色気になっている方がタイプです。中身が良くないとカッコ良さに結びつかないと思うんです。愛嬌があって中身がしっかりしている人がいいですね。それから、食べるのが好きなのでグルメな人がいいです。
― モデル・女優として活躍の幅を広げている高橋さんですが、今後の目標を教えてください。
高橋:ざっくりなのですが、アジアのアンジェリーナ・ジョリーになりたいです!彼女は慈善活動にも積極的で内面から出る美しさに惹かれています。私自身、母がフィリピン出身でハーフなのですが、フィリピンは貧しい国です。小さい子どもが働いているのを見たりすると、身近に感じるものがあるというか、放っておけないですね。それは、妹も弟も感じていることです。
― 妹の高橋ユウさんもセーラームーンのミュージカルに出演するなど、活躍中ですよね。
高橋:ありがとうございます。でも、まだまだこれから。私もですが、今ががんばりどきです。ユウとは一緒に住んでいて、良きライバルでもあり良き相談相手。お互いにセリフ合わせを手伝うこともあります。
高橋:夢は叶うと信じ抜くことです。どうせ叶わないと思っていては、叶うものも叶いません。「絶対叶う」と思ったら、叶わないことが恐ろしいことになります。そうなると人は努力するはず。ピュアに信じることが大切なのではないかと思います。
― ありがとうございました。
モデルのみならず、ドラマや映画、舞台と着実に女優としての活躍の幅を広げる高橋。悪役を演じることが多かった彼女だが、11月8日より上演される舞台「竜馬を殺す」では、これまでの役柄とは一変。笑顔がトレードマークのヒロインで新境地に挑む。かつては「女優顔ではない」と思っていた女優・高橋メアリージュンの快進撃に期待したい。(modelpress編集部)
■高橋メアリージュン プロフィール
生年月日:1987年11月8日
出身地:滋賀県
血液型:A型
身長:169cm
日本人の父、フィリピン人の母を持ち、2004年から「CanCam」の専属モデルとして活動。現在は雑誌「CLASSY」のレギュラーモデルを務める。「CanCam」卒業後は女優業にも力を入れ、2012年のNHK連続テレビ小説「純と愛」に出演。最近では映画「闇金ウシジマくん Part2」や「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」など話題作への出演が続く。小学生時代には、バレーボールで全国大会に出場した経験を持つ。
初のヒロイン役への意気込み
― 舞台「竜馬を殺す」のヒロイン抜擢、おめでとうございます。オファーが来たときの率直な感想をお聞かせください。高橋:初のヒロインということで素直に「嬉しい」と思いました!PU-PU-JUICEさんの舞台には、去年出演させてもらったのですが、PU-PU-JUICEさんの舞台は、エネルギーがあってテンポがよくて、脚本がすごくおもしろくて…。自分が出演してファンになったのですが、いつか自分がPU-PU-JUICEさんの舞台でヒロインをやりたいと思っていました。1年越しでその夢が叶ったのですごく嬉しいです。
― 現在は稽古中かと思いますが、公演前の今の心境はいかがですか?
高橋:脚本も素晴らしく、役者の皆さんも魅力的です。良い舞台になると確信しているので、皆さんを感動させ、驚かせることがすごく楽しみです。
― 今回、高橋さんが演じるヒロイン像について教えてください。
高橋:遊女のかよという役を演じます。ドジで明るく、一人の男性を愛し抜く女性です。今まで、クールな悪役が多かったのですが、今回はヒロインらしく明るい笑顔をお見せします。
― では、高橋さんにとって新境地と言えますね。
高橋:そうですね。笑顔や明るい一面を見ていただけると思うと楽しみです。
― 演じる上で意識していることはありますか?
高橋:今回の舞台は、自分が成長できる場だと考えています。役として生きることを教えられるので役者としての成長を日々感じています。実力もそうですけど、役者として中身をいっぱいにしていきたいです。
― 稽古はどのような雰囲気ですか?
高橋:和気あいあいとしています。本稽古に入る前に、アップとしてゲームをするんです。我ながら、負けず嫌いの性格でそのゲームがとても強いんです(笑)。皆さんにも「全然負けないね。いつか絶対負かせてやろう」と言われるくらいに(笑)。でも、ある日疲れが溜まってかボーっとしていて、めっちゃ負けまくって…。そんな様子に皆さんは大喜び(笑)。悔しかったですが、とても盛り上がり、皆さんが楽しそうだったので良かったなと。
ライバルの存在
― 楽しそうな現場ですね。一方で「竜馬が生きる」の出演者の川村陽介さんや宮城舞さんとのやりとりはありますか?高橋:稽古は別になるので、ほとんどありません。でも、川村さんが「竜馬を殺す」の稽古を見に来てくださり、刺激を受けたようで「俺、泣いちゃった。負けられないわ」と言ってくださりました。次の日、「竜馬が生きる」のヒロインでおりょう役の宮城さんにも話してくれたようです。「竜馬が生きる」の出演者の方々は良きライバルです。同時に「お互い良い作品にしたい」と思える同志です。負けられませんが、一緒に最高の舞台を作っていきたいです。
― 二部作の今作ならではの経験ですね!
高橋:そうですね。このスパイスは「竜馬が生きる」と「竜馬を殺す」だからこそ味わえるもの。そして、ヒロイン役への責任も感じています。共演者が芝居を見たとき、ヒロインがしっかりしていないと安心できないと思うんです。一人ひとりへの声かけではなく、態度で示したい。「ヒロインがこれだけがんばっているのだから俺たちもがんばろう」と刺激を与えたいです。
― 高橋さんの熱い思いが感じられます。
高橋:自分のがんばりが「竜馬が生きる」へのプレッシャー、特に宮城さんへプレッシャーを与えられるかと思います。私も宮城さんからプレッシャーを受けていて、ライバルだと思っています。「比べられる」とおそらくお互いが感じているはず。それがいい影響になって、高め合うことができるといいですね。
竜馬ファンへのプレッシャー
― 二部作からなる今作ですが、見どころや楽しみ方を教えてください。高橋:歴史には坂本竜馬など、その名を刻んだ人が多数います。一方で、何かを成し遂げても名前が残らなかった人もいると思うんです。それが「竜馬を殺す」の主人公の犬養亨。実際、坂本竜馬を暗殺した人物は確定していないんです。「竜馬を殺す」はオリジナルストーリーになっていて、想像で自由に作れるので、そこがおもしろいポイントなのではないかと思います。歴史上の人物の中でも、特に人気の坂本竜馬ですが、殺す側にも理由や思いがあります。改めて考えさせられる内容で「日本人って強いな」と思える舞台になっています。
― オリジナルストーリーだからこそ、竜馬ファンに対するプレッシャーはありますか?
高橋:ありますね。ファンの方の中には竜馬に「生きていてほしい」と願う方も多くいらっしゃると思うんです。「竜馬を殺す」は犬養亨が竜馬を暗殺することを決意する物語。ですが、犬養亨にも思いがあり、彼のバックグラウンドもしっかり描かれているので応援したくなるかと思います。
「るろ剣」「ウシジマくん」など話題作への出演が相次ぐ
― ところで、高橋さんが出演された映画「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」は「京都大火編」が興行収入50億円を記録、「伝説の最期編」も40億円を突破するなど、大ヒットですね。遊女の駒形由美を演じた高橋さんの姿もとても印象的でしたが、反響はいかがですか?高橋:「ものすごいです」の一言です(笑)。映画では寝てしまうことが多い父が、「エンドロールになっても席を立てなかった」と言ってくれたのが嬉しかったですね。友達から「本当に良かったよ」と連絡が来ることも。モデル仲間の浦浜アリサちゃんも、Twitterで「あなたを誇りに思います」と英語でツイートしてくれて、本当に嬉しかったです。
― 撮影中、思い出に残っていることはありますか?
高橋:藤原竜也さんが演じた志々雄真は最強の敵の悪役ですが、ご本人はとても気さくな方です。志々雄が怒ってお酒を思いっきり置くシーンでは、中に入っていたお水が私の衣装にかかってしまったんです。それから捌けていくのですが、その裏で「ごめんねー。かかったでしょ?本当にごめんねー。衣装、大丈夫?」と小声で謝ってこられた藤原さんの姿が忘れられません。役とは違って超優しい志々雄様でしたね(笑)。でも、由美の前で志々雄様はそういった顔を見せるのかもしれませんね。それも演じる上での材料にさせていただきました。それから、佐藤健くんと神木隆之介くんが同じポーズで寝ていたのも可愛かったです(笑)。
― 映画「闇金ウシジマくん Part2」でも、山田孝之さん演じる丑嶋馨の最強・最悪のライバル、女闇金の犀原茜役で存在感を放っていましたね!撮影中のエピソードをお聞かせください。
高橋:水をかけられるシーンがあったのですが、一度きりの撮影でしたので、監督に「絶対に目を瞑ってはダメだ」と言われ、とても緊張したことを覚えています。水をかけられても瞬きをしてはいけない。そのつもりはなくても反射神経で瞑ってしまうかもしれない。「絶対に瞑らない」と撮影に臨み、うまくいったんですけど、鼻に水が入ってしまって(笑)。「息できない!やばい!」と思いながらも無事耐えてOKがもらえました(笑)。
女優にも注力 転機を語る
― 女優としての活躍が目覚ましいですね!ところで、高橋さんはなぜモデル業の傍ら、女優にもチャレンジしてみようと思ったのでしょうか?高橋:朝ドラ「純と愛」のオーディションを受けるように勧められたことがきっかけでした。でも、オーディションの会場に向かいながら「受けたくない」と思っていたんです。「どうせ落ちる」と思っていましたし、「女優顔ではない」と言われてきて、自分でもそう思っていました。「自分、朝の顔かぁ?」って感じでしたね(笑)。結局は落ちてしまったんですけど、選考が進んでいって、いいところまでいったんです。それだけでも奇跡だと思いました。そして後日、NHKに呼んでいただいたんです。あまり状況がわからないまま、プロデューサーさんや脚本家さんの方とお話をしたんです。そのときに、着けていたネックレスがよくズレてしまうので、それを直したときに、「やっぱりそのネックレス、さっきからズレていたんだね!君、おもしろいね!」と脚本家の方がどういうわけか気に入ってくださって(笑)。ありがたいことに出演させていただきました。
― そこから女優としてのキャリアがスタートしたんですね!
高橋:はい。先ほど少しお話にも出ましたが、浦浜アリサちゃんと女優業の話をしたことがあって、彼女は女優をモデルに活かしたいというんです。私の場合は、一度女優のお仕事させていただいて女優業に目覚めたんです。彼女との感じ方の違いがおもしろかったですね。
女優としての今後の目標
― では、今後は女優として活動していきたいという思いが強いのでしょうか?高橋:強いですね。モデルはキレイとかカッコイイといった引き出しを使うことが多いのですが、女優は自分のカッコ悪いところや弱いところを出してもそれが魅力になる。それがすごく楽しくて、自分に合っているように思います。
― 演じてみたい役どころや挑戦してみたいジャンルを教えてください。
高橋:演じてみたい役に関しては、今のところ全部叶っていると言えます。花魁もその一つだったんです。そして、そろそろ明るい女性を演じたいと思っていたら、今回「竜馬を殺す」で実現しました。挑戦してみたいジャンルはコメディです。自分は真剣だけど、お客さんを笑わせるのがコメディ。人を笑わせることは難しいと思いますが、ぜひ挑戦してみたいですね!
― 目標にしている女優さんや憧れている女優さんはどなたですか?
高橋:アンジェリーナ・ジョリーさんが大好きです。「タイタニック」に出演したケイト・ウィンスレットさんも憧れです。普段は洋画を観ることが多いのですが、女優のお仕事を初めてから邦画も観るようになりました。
「CanCam」や「CLASSY.」、多数のファッションショーにも出演 美の秘訣に迫る
― モデルとして長いキャリアを積まれてこられた高橋さんですが、美容で気をつけていることを教えてください。高橋:睡眠が一番大切なように思います。よく、夜10時~2時は睡眠時間のゴールデンタイムと言われていますが、これは本当だと思います。10時に寝ることは難しいですが、なるべく12時、1時頃には寝るように心がけています。
― 食事面で気をつけていることはありますか?
高橋:なるべく添加物をとらないようにしています。それから最初に野菜を食べて、炭水化物は最後といった食事の順番。また、白米よりも健康的な玄米を選んで食べています。朝早い撮影のときには玄米のおにぎりを作って待って行くことも。簡単なことですが、基本の「き」さえやっていれば太らないかと思います。
― ほか、スタイルキープのためにしていることがあれば教えてください。
高橋:ホットヨガをしています。それから、最近はボクササイズも始めました。ごはんを食べるのが大好きなので運動はしっかり取り入れています。
― 抜群のプロポーションですが、特に自信のあるパーツを教えてください。
高橋:お尻です!階段を上るときは、かかとでしっかり踏みながらお尻を意識しています。これだけできゅっと上がったお尻になれますよ。
― 現在は雑誌「CLASSY.」のレギュラーモデルとしても活躍されていますが、私服はどのようなファッションがお好きですか?
高橋:シンプルで来年も使えそうなアイテムが好きです。流行りものに手を出すというよりもベーシックなアイテムが多いですね。素材にはこだわっています。まさに「CLASSY.」のテイストがドンピシャで勉強させてもらっています。「こういう格好をしたら素敵な恋愛ができそう」と思うことも(笑)。
恋愛、家族について語る
― 恋愛の話も出ましたが、好きな男性のタイプをお聞かせください。高橋:優しくて、その優しさが滲み出ていて、それが色気になっている方がタイプです。中身が良くないとカッコ良さに結びつかないと思うんです。愛嬌があって中身がしっかりしている人がいいですね。それから、食べるのが好きなのでグルメな人がいいです。
― モデル・女優として活躍の幅を広げている高橋さんですが、今後の目標を教えてください。
高橋:ざっくりなのですが、アジアのアンジェリーナ・ジョリーになりたいです!彼女は慈善活動にも積極的で内面から出る美しさに惹かれています。私自身、母がフィリピン出身でハーフなのですが、フィリピンは貧しい国です。小さい子どもが働いているのを見たりすると、身近に感じるものがあるというか、放っておけないですね。それは、妹も弟も感じていることです。
― 妹の高橋ユウさんもセーラームーンのミュージカルに出演するなど、活躍中ですよね。
高橋:ありがとうございます。でも、まだまだこれから。私もですが、今ががんばりどきです。ユウとは一緒に住んでいて、良きライバルでもあり良き相談相手。お互いにセリフ合わせを手伝うこともあります。
夢を叶えるメッセージ
― では最後に、モデルプレス読者に向けて夢を叶えるメッセージをお願いします。高橋:夢は叶うと信じ抜くことです。どうせ叶わないと思っていては、叶うものも叶いません。「絶対叶う」と思ったら、叶わないことが恐ろしいことになります。そうなると人は努力するはず。ピュアに信じることが大切なのではないかと思います。
― ありがとうございました。
モデルのみならず、ドラマや映画、舞台と着実に女優としての活躍の幅を広げる高橋。悪役を演じることが多かった彼女だが、11月8日より上演される舞台「竜馬を殺す」では、これまでの役柄とは一変。笑顔がトレードマークのヒロインで新境地に挑む。かつては「女優顔ではない」と思っていた女優・高橋メアリージュンの快進撃に期待したい。(modelpress編集部)
■高橋メアリージュン プロフィール
生年月日:1987年11月8日
出身地:滋賀県
血液型:A型
身長:169cm
日本人の父、フィリピン人の母を持ち、2004年から「CanCam」の専属モデルとして活動。現在は雑誌「CLASSY」のレギュラーモデルを務める。「CanCam」卒業後は女優業にも力を入れ、2012年のNHK連続テレビ小説「純と愛」に出演。最近では映画「闇金ウシジマくん Part2」や「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」など話題作への出演が続く。小学生時代には、バレーボールで全国大会に出場した経験を持つ。
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