新プロジェクト「TOKYO GIRLS TOWN」のプロデューサーを務める鈴木おさむ

鈴木おさむ氏、「新しいビジネスのスタート」日本ガールズカルチャーの行方とは モデルプレスインタビュー

2014.05.19 12:32

クールジャパン戦略の一環で、経済産業省と「東京ガールズコレクション(通称:TGC)」がタッグを組んだ新プロジェクト「TOKYO GIRLS TOWN(東京ガールズタウン/通称:TGT)」が、タイ・バンコクで開催された「タイ・コミコン2014(THAILAND COMIC CON 2014)」(5月9日~11日)で初お披露目された。モデルプレスは今回、同プロジェクトのプロデューサーを務める、放送作家の鈴木おさむ氏にインタビューを行い、イベントの感想、さらには日本のガールズカルチャーの今後の見解について語ってもらった。

「タイ・コミコン 2014」は日本やタイのゲーム、アニメ、漫画、玩具、映画などを集めたポップカルチャーの祭典。「TGT」は、ファッションやメイクなど、日本の女の子が大好きなものを盛り込んだステージとブース展開で、現地の女の子を楽しませた。

― メインステージもブースも大盛況でしたね。まずは、感想を教えてください。

鈴木氏:盛り上がっていたので、ひとまずよかったです。“KAWAII”って日本では何年も前から使われている言葉ですが、正直難しい意味合いだと思います。 少し努力すればみんな可愛くなれることが日本の“KAWAII”という意味です。その“KAWAII”がステージでも伝わったので、観客が歓声を上げてくれたんだと思います。タイの女の子たちも“KAWAII”は自分の手が届く範囲にあるということを認識してもらえたと思います。

― 今回は、日本のエンターテイメントやファッションカルチャーなどを披露していましたが、今後も発信し続けますか?

鈴木氏:そうですね。例えばですが、TGTのブースに、ステージとは別の30センチくらいの高さのランウェイを作っておけば、イベントブース自体が円形のランウェイになるなという発想を思いつきました。それなら観客の身近なところでショーも出来るじゃないですか。ここにはキレイな女の子がたくさんいるので、人の行列も出来ているところで1時間半に1回ショーを行ったらもっと面白くなるんじゃないかなと思います。今は、メインステージとブースが分離しているので、合体できたらいいですね。

― ブースにも様々なジャンルのモノが展示されていましたね。実際にタイに来て見てどうですか?

鈴木氏:コミコンにガールズカルチャーが参入したらどうなるんだろうと思っていたのですが、盛りメイクや巻き髪など、日本が誇るカルチャーに、長い行列ができたということはすごく面白いと思いましたし、こういうところに食らいつくんだということがわかりました。カラコンなど、意外と気付かれていない日本のガールズカルチャーはまだまだあるので、やりようがあります。

― このような日本のガールズカルチャーを世界に広げていくには、どのようなことをすればいいのでしょうか?

モデルプレスのインタビューに応じた鈴木おさむ
モデルプレスのインタビューに応じた鈴木おさむ
鈴木氏:1番いいのは成功者が現れることだと思います。日本のプロ野球選手がメジャーリーグに行き、成功したことがいい例だと思います。国が応援するより成功したビジネスモデルが現れてほしいということです。今回のように経産省にも応援していただきながら、イベント自体の観客を増やすことももちろん大事ですが、このイベントがきっかけでモデルやアパレルブランドが爆発的に人気が出て成功してほしいです。ここが、新しいビジネスのスタートなのです。

今後の日本のカルチャーを語る「スピードってすごく大事」

― 40万人規模の今回のコミコンで、すごい熱気を感じました。やはり日本のカルチャーは人気なんですね。

鈴木氏:日本のアニメや漫画、ゲームが人気だという認識はあったのですが、今日本で人気のものが同時期に、タイでも人気ということに1番驚きました。タイムラグがあると思っていたので。そのタイムラグがないということを僕ら日本人が理解しないとダメだなと思いました。日本人って世界戦略とかに時間を掛けるじゃないですか(笑)。このネット時代には無駄なんだということがわかりました。やっぱり、スピードってすごく大事なんですね。

― 日本でいう“コミックマーケット”は、アンダーグラウンドのものになりがちですが、タイではこのように40万人も動員するなど盛大に行われています。こういうアニメ・漫画・ゲームなどのカルチャーを日本ではどのようにしていけばいいと思いますか?

鈴木氏:一言でいうと、ポジティブなイメージなものができればと思います。改めてみると日本のアニメ・漫画・ゲームカルチャーを日本が盛大に仕切ってやっているイベントがあまりないことに気付きました。例えば、ジブリやディズニー、漫画など、様々なコンテンツが日本にはあるので、全アニメ、漫画、ゲーム会社が協力して、年に1回開催すればいいのにと感じますね。そこを国が仕切れば、さらにいいものができると思うし、参加者も増えると思います。

― では、最後に日本国民に向けてメッセージをお願いします。

鈴木氏:タイに来て改めて思ったことは、日本と同じようにすごくギラギラしている人たちが多いということです。日本では特に若者は夢があるけど平均化していってしまった人が多いと思うのですが、これだけSNSが広がっている時代なので、世界を近くに感じられると思います。日本のカルチャーって世界にすぐに発信できるパワーがあるので、夢見ることに対して怖がらないでほしいです。

鈴木おさむ
鈴木おさむ
― ありがとうございました。

クールジャパンと聞くと、アニメ、漫画の印象を持つ人も少なくないが、日本が誇れる文化はファッション、メイク、お菓子、プリクラ…世界の人が好きな日本の文化は数えきれないほどある。『日本の“KAWAII文化”を世界に発信する』――――鈴木氏の手腕に期待したい。(モデルプレス)

■鈴木おさむプロフィール
生年月日:1972年4月25日
血液型:O型
出身地:千葉県

放送作家。フジテレビ系「SMAP×SMAP」、テレビ朝日系「お願い! ランキング」ほか、多数のバラエティ番組の構成を手がける。2002年10月、お笑いタレント森三中・大島美幸と結婚。映画・ドラマの脚本やエッセイ・小説の執筆、舞台の作・演出、ラジオパーソナリティ等幅広い分野で活躍

タイ・バンコクのポップカルチャーの祭典「COMIC CON」の「TGT」ブースは大盛況
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