「Ranzuki」卒業と「EDGE STYLE」移籍の心境を語った、鎌田安里紗

現役慶應生・秀才ギャルモデルの素顔とは 元「Ranzuki」鎌田安里紗、人気雑誌に新加入

2013.11.29 20:00

雑誌「Ranzuki」12月号をもって同誌から卒業したモデルの“ありちゃん”こと鎌田安里紗が、12月7日発売の雑誌「EDGE STYLE」1月号より同誌の専属モデル入り。モデルプレスは新たな一歩を踏み出した彼女にインタビューを行った。


「Ranzuki」から「EDGE STYLE」へ 大人系ギャルへのイメチェンを語る

― 「Ranzuki」卒業を改めて振り返ってみてどうですか?

鎌田:実はまだあんまり実感が無いんですよね。4年ちょっとの間、ずーっといて毎月当たり前のように撮影があったので不思議な感じですね。日常が1個抜けた感じがしますね。

― 高校1年生の時から働いていた「COCOLULU」渋谷109店のショップ店員も11月で卒業ですね?

鎌田:ショップ店員をやっていなかったらこの仕事をしていないので、本当にあの時ショップ店員をやろうって思ってよかったなぁって思います。「COCOLULU」はすごくイイ人達に囲まれていたので、楽しく続けられましたね。「COCOLULU」イベントはすごく近い距離でファンの子と話せるのでいろんな思い出があります。ファンの子からはとにかく寂しいっていうコメントが多かったですね。次はどこに行けば会えますか?とも言われました。

― 「Ranzuki」はカジュアル&カラフルをメインとしたポップなギャル系でしたが、「EDGE STYLE」は大人ギャル系でクール&セクシーなのが特徴的ですよね。これまでのイメージと変わる「EDGE STYLE」へ移籍しますが、現在の心境はいかがですか?

鎌田:プレッシャーというより、楽しみの方が近いかな。メイクも着る服も全然違うし、ポージングとか表情とかも全部変わってくるので本当にほぼゼロからのスタートみたいな感じ。また1からやっていく感じなので面白いですね。ちょっと恐いですけどね(笑)。

― ショートからロングヘアにされて、色味も暗くして…と大胆なイメージチェンジがブログでも注目されていましたね。イメージチェンジのポイントはどこですか?逆に、今後も残していきたい自分らしさについても教えてください

鎌田:カラコン、眉毛、つけま…全部変えました(笑)。1番違うのは眉毛かもしれないですね、脱色しないで黒のままで太く描いて。まつ毛もすごい薄くして、その分シャドーを濃くしたりとかとにかく毎日違うメイクして研究しています。「EDGE STYLE」はピタッとしたスカートとかラインが出る服が多いので、整体やヨガで脚のラインをキレイに整えるようにもしていますね。今後も残していく部分は、元々カジュアルな服が好きなので、大人っぽくは変えつつも自分の好きなカジュアルな服もちょっと入れさせてもらったりもしています。

イメージチェンジで新たな魅力を開花
鎌田安里紗
― 以前の可愛くてポップなギャルに戻りたくなることはありますか?

鎌田:もちろん今もそういうのは好きですけど、でも結構やりきった感があるので(笑)。以前のメイクとかファッションに飽きたとか言う訳じゃないけど、今は新しい方が全然楽しいですね。撮影の時だけメイクを変えると顔になじまないので最近はプライベートでも大人っぽくしているかな。

― すでに「EDGE STYLE」の撮影もされたとのことでしたが、「Ranzuki」と「EDGE STYLE」の撮影を比べてみて、何かギャップはありましたか?

鎌田:「EDGE STYLE」はキメ顔をしていいんですよ(笑)「Ranzuki」の時は自然な笑顔で撮影だったんですけど「EDGE STYLE」はクールな顔がメインで、たまにちょっと微笑む程度でという感じなので表情が1番違いますね。

― 元 「Ranzuki」モデルで現在「EDGE STYLE」で活躍されている鈴木あやさん、斉藤夏海さんとは何か話しましたか?

鎌田:あんまり深い話はしていないです(笑)。それぞれ自分なりにがんばらなきゃって目標があるから、お互いに活躍できたらいいなぁって感じですね。

高校進学で東京に出てきたことが自身の変化のきっかけだという
高校進学で東京に出てきたことが自身の変化のきっかけだという

“秀才ギャル”鎌田安里紗の今後の活動について

―「 Ranzuki」では秀才ギャルのキャラクターを確立しましたが、「EDGE STYLE」でやってみたい企画・連載はありますか?

鎌田:物事の見方とか考え方とか、ライフスタイル的な部分を提案していきたいですね。私のところに来るファンレターの8割が相談事なんですよ。ファンの子達と話していると、何かにすごい悩んでいて自分に自信ない子が多くて、もったいないなぁと思っていて。たぶんみんな学校とか家族とか、そこの中の出来事に一喜一憂してすごいしんどくなっちゃっているから、ちょっと見方を変えたりしてもっと自分なりの楽しみを見つけられたらいいのになぁって思っていますね。

― ファンレターの8割が相談事って、珍しいですね。ファンの方からはどんな相談がくるんですか?

鎌田:人生相談ですね。勉強を始め、進路どうしようとか人間関係とかが多いかな。

― 今は悩みの相談を受ける立場ですけど、自分自身も悩むことはありますか?

鎌田:中学生の時はすごい悩んでいましたね。今思うと自分の周りのちっちゃいことで友達のこと、親に言われたこととか、成績が悪いとか。

― 地元の徳島県を離れて、高校からは進学のために東京に出てきていますよね。1人で上京することに不安は無かったですか?

鎌田:ね、今思ったら15歳で度胸あるなぁって感じですよね(笑)。徳島の高校にはあまり関心が持てなくて、勉強はしたいけど見た目はこのままでいきたいから、国際学科があって茶髪の子がいる高校をリストアップして…国際学科がある高校のホームページは全部見たというぐらい調べました。見つけた時はそこに行くことしか考えてなかったので、その時は不安は全然無かったです。でも親にここに行きたいって言ったら3ヶ月ぐらい許してもらえなくて。で、毎日毎日しつこく言い続けたら、じゃあ受けてみたら?という感じでした。

以前のノートを見返す時もあるそう
以前のノートを見返す時もあるそう
― 高校で東京に出てきたことが自分自身の変わるきっかけになったのですか?

鎌田:そうですね、それが大きいきっかけだと思っています。自分はたまたま本当にやりたいことじゃないと納得できない性格だったから場所を変えるチャンスがあったけど、普通は何かきっかけが無いと知らない世界があることに気づきにくいですよね。知らないから何も出来ないし、何も変わらないじゃないですか。でも、きっかけってたぶんこちら側から作れると思うんです。ブログとか、雑誌でも見せていきたいし、本も書きたいし、イベントもやりたいしカフェとかも作りたいし…、いろんなことを考えています。

―今後も実現していきたいことがたくさんあるんですね。これまでも東日本大震災の際には募金活動をしたり、途上国支援のための販売イベントを行ったりと積極的な活動が目立ちますが、忙しい日々の中でどんな時にアイディアをが浮かぶのですか?

鎌田:考える時間を作っています。例えば夕方以降はカフェに籠って考えようかなって感じで好きなカフェにノートを持って行って、ずっとひたすらいろんなことを書いて考えています。自分の得意な部分、苦手なこと、好きなこと嫌いなこととかを書き出して自己分析を常にしているんです。あとはイベントとかのアイディアも書くかな。今やりたいことを書き出して、何でやりたいんだろう、何のためだろうってどんどん掘り下げていきます。企画書を作ることもありますね。ポストイットも持ち歩いていて、何か思いついたらすぐに書いてノートに貼っておきます。

― そうやってノートに書く、見返すと繰り返しながら、いろんなことを考えて形に移していくのですか?

鎌田:そうですね。自分が考えていることって自分が思っているよりたぶんすぐ忘れちゃうから、思いついたら貼って後から考えます。後から見て、あ、こんなこと考えていたんだって考えて、またまとめることをよくやっていますね。ある程度具体的に思いついたことはパソコン使って企画書にも起こしたりします。

“秀才ギャル”現役慶大生の素顔

物事の考え方のヒミツに迫る
物事の考え方のヒミツに迫る
― モデル業の傍らで、慶応義塾大学総合政策学部3年生と学生の顔もお持ちですが、今、どれぐらいのペースで大学に通っているんですか?

鎌田:週2です。週2で1限から5限まで詰め込んで、その日は仕事を入れないようにして行っています。ゼミなどがあると終わるのがすごく遅くて、終電までなので。授業は好きなものを各自でバラバラに取るので、友達に誰にも会わないこともあります。とにかく勉強して帰るみたいな。

― モデルのお仕事に加えて、学生としては課題やレポート、テストとすごく忙しいと思うんですが、嫌になってしまう時はありませんか?

鎌田:あります、たまに。あーもう嫌だ、ちょー面倒臭いって思うこともありますよ(笑)でも暇だとダメな人間で、どんどんこなしていくのが好きなんでしょうね。たぶんそれぞれの楽しみ方を見つけたら全然苦じゃないと思うんですよね。逆にいろんなことをやっている方が、ここでの楽しみと、そこでの楽しみが別々にあるからずっと続いていても楽しいという感覚ですね。

― 忙しいと生活も乱れてしまいがちだと思うんですが、スタイル維持の面で気をつけていることはありますか?

鎌田:食事はすごく大事にしているし、健康的だと思います。体にいいものを取っていたら体にどんどん表れてくるから料理もよくしますし、外食したとしても和食が多いですね。野菜も基本は週1で有機野菜が届くサービスを使っています。

― 肌のお手入れはどんなことに気を使っていますか?

鎌田:とにかくメイクを早く落とすことですね。何をつけているかよりも肌に負担をかける時間を減らさなきゃいけないので、家に帰ったらすぐにメイクを落として顔も洗います。用事がない日や学校に行く時は化粧もしません。あとは肌の代謝をよくすることかな。半身浴して、寝る前と朝起きてから温かいお茶を飲みます。体を温めているとどんどん循環するので肌もキレイになりますね。

― 自身の企画力や行動力で多くのことを実現させてきた鎌田さんですが、モデルプレスの読者に向けて、夢を叶える秘訣を教えてください。

鎌田:自分が本当にやりたいことを見極めることかな。ただやりたい気持ちだけじゃなくてそのやりたいことをどんどん掘り下げて行くのが大事だと思いますね。何かをやりたいと思ったら、何のためにそれをやりたいのかとか、それをやってどうなりたいのかとか考えてみてください。その中でやりたい気持ちも増してくるし、もっとやらなくてはいけないこともわかってくると思います。そしたらやりたいことにどんどん近づいていく気がします。

1つ1つ言葉を丁寧に選びながら、自分の思いを語ってくれた
1つ1つ言葉を丁寧に選びながら、自分の思いを語ってくれた
― ありがとうございました。

高校進学をきっかけに物事の見方や考え方が大きく変わったと明かした、鎌田。「モデルという立場だからこそ、親や他の人に言われることよりもスッと受け入れられることがある」との信念を持ち、昔の自身のように悩んでしまっている人に向けて「変わるきっかけ」を作っていきたいと熱く語った。今後は「EDGE STYLE」のモデルとして活躍の幅を広げ、自分の思いを1つ1つ形にしていく鎌田から目が離せない。(モデルプレス)

鎌田安里紗(かまだありさ)プロフィール

愛称:ありちゃん
出身:徳島県徳島市(2008年4月上京)
誕生日:1992年7月21日
星座:蟹座
血液型:A型
身長:153cm

2009年から約4年半にわたり雑誌「Ranzuki」の専属モデルとして活躍した。多忙な撮影スケジュールをこなしながら慶応義塾大学総合政策学部・総合政策学科に合格し、“秀才ギャル”という新たなジャンルを確立。勉強企画の連載を持つなど、「ギャル≠勉強」というイメージを打破した。現役慶應生として学生の傍ら、BLEA中等部の英語の非常勤講師も務める。2011年3月には渋谷駅周辺で東日本大震災の募金活動を企画し、モデルやブロガーなどとともに募金を行った。また、世界の貧困問題にも目を向け、モデルという枠にとらわれず幅広い活動を行っている。

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