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![](https://img-mdpr.freetls.fastly.net/article/0Qsa/nm/0QsaDXTAHfh9_Uj1GRjqeaM10tnkhizHXjSBzXB_3Yo.jpg?width=1400&disable=upscale&auto=webp&quality=75)
【24日は土用の丑の日】見た目は「うな重」そっくり!?「なすの蒲焼重」を鰻専門ライターが食べてみた!
最近よく耳にする「プラントベースうなぎ」。1000軒以上でうなぎを食してきた鰻専門ライターが、うな重そっくりの「なすの蒲焼重」を食べてきたので、レポートします。
「プラントベースうなぎ」が話題と聞いて……
最近たびたび耳にする「プラントベースうなぎ」。先日も日清食品が『プラントベースうなぎ 謎うなぎ』として数量限定でオンライン販売をしたところ、わずか1分で完売したそうです。
ちなみにプラントベースフードとは、植物由来の代替食品のこと。うなぎ関連で他にプラントベースのものはないかと調べていたら、「なすの蒲焼重(かばやきじゅう)」というものがヒットしました。
Webサイトで見る限り「なすの蒲焼重」は、ほぼうな重に見えます。これは確認をしに行かねばなりません! さっそく車を出して、群馬県太田市に向かいます。
茄子の「うな重」!? さっそく群馬まで食べに行ってみた
太田市郊外の水田が広がる中に、「なすの蒲焼重」を提供するお店「かわとみ」がありました。
こちらのお店、もともとは太田市のご当地焼そばのお店だったとのこと。店主さんが太田市の特産品である「茄子」を使ったメニューを考案することになったのがきっかけで、「なすの蒲焼重」が誕生したのだとか。
現在では、太田市を代表する名物となっているのだそうです。
![群馬県太田市郊外にある「かわとみ」。のどかな田園風景の中にあるお店でした](https://img-mdpr.freetls.fastly.net/article/UQjG/nm/UQjGUTjlyv4d5OdyEj45PGZ0usGo2voPkBe7DHppjyI.jpg?auto=webp&quality=80)
「なすの蒲焼重」以外のメニューも豊富で、創業当時から提供しているご当地焼そばから、唐揚げ、揚げ餃子、餅揚げなどがあり、どれもテイクアウト可能です。
![「かわとみ」のメニュー。ご当地焼そばの「太田焼そば」などメニューも豊富](https://img-mdpr.freetls.fastly.net/article/D0fP/nm/D0fP6l7XbZJpiZidE1USJLnv6DKiKVqDgu7wI4BX23g.jpg?auto=webp&quality=80)
屋内の席もあるのですが、天気も良いので屋外のテラスに席をとりました。注文時に番号入りの食券を受け取り、できあがると番号が呼ばれるので取りに行くシステムです。
![天気が良ければテラス席で食べるのも◎](https://img-mdpr.freetls.fastly.net/article/GJd7/nm/GJd7WPI4RpoVJdnlFDo_M7Usi_odT3yUEYiKy9Jd00s.jpg?auto=webp&quality=80)
いよいよ「なすの蒲焼重」が登場!
待つこと15分、「なすの蒲焼重」ができあがり、ドキドキしながら取りに行きました。トレイの上にはほかに、味噌汁、漬物、追いタレ、山椒がセットされています。お値段はイートインで1155円(税込)。
パッと見た感じでは、本当にうな重にしか見えません。
![群馬県太田市「かわとみ」の「なすの蒲焼重」(税込1155円)](https://img-mdpr.freetls.fastly.net/article/e-Xx/nm/e-Xx0NR5F0fEd-uKQIDOZn7jE0V8L7gfrBichn5WCUI.jpg?auto=webp&quality=80)
使用する茄子は「長茄子」にこだわり、夏には地元・群馬県産の長茄子を、秋冬には九州産の長茄子を使っているとのこと。茄子に焦げ目をつけるためにバーナーを使い、高火力で焼き上げているそうです。
食感は、蒸さない地焼きのうなぎの蒲焼きに近いと感じました。弾力がありながらも、茄子の中心部はトロトロとしています。旬の茄子は旨味が豊かで甘めのタレとよく合い、ご飯がどんどんすすみます。
うなぎを食べ歩いてきた筆者が感じた「完成度の高さ」
茄子を使った料理なので、シンプルでさっぱりとした味わいですが、茄子の蒲焼きの下には一切れの鶏の照り焼きが入っていました。これが良いアクセントとなり、ボリューム感が増しています。
また、茄子の舌触りがとても良いのは、丁寧に皮が剥かれているから。ひと手間かけることで、このような滑らかな食感が生まれていると感じました。
ご飯の上に敷かれた刻み海苔、鶏の照り焼き、茄子の蒲焼き、そして蒲焼きのタレが、それぞれバランスよく調和し、「なすの蒲焼重」として見事に完成されていました。
![お重の中にはトロトロの茄子の蒲焼き。甘いタレとの相性も抜群](https://img-mdpr.freetls.fastly.net/article/s3p-/nm/s3p-2zs17bIJEIUKPUqNv5W5iehOyxGB4YxaQVtTRyg.jpg?auto=webp&quality=80)
見た目は「蒲焼き」で、食べた気分も「うな重」ですが、もちろん、うなぎのうな重とは別物です。
しかし、「なすの蒲焼重」がここまで完成度が高いとは思いませんでした。旬の茄子のトロトロ感と旨味が味わえるこの一品は、ヘルシーでリーズナブルに「うな重」気分を楽しめると実感しました。
お店でタレが売っていたのでさっそく購入し、自宅でも作ってみようと思いました。
自宅で「茄子の蒲焼き」を作ってみた!
太田市からの帰宅途中、「道の駅 太田」に立ち寄り、地元の新鮮な茄子を購入。たくさん入って一袋200円から300円程度でした。
![帰宅途中、道の駅にて新鮮な茄子を購入<span](https://img-mdpr.freetls.fastly.net/article/mpQY/nm/mpQYLLXQfjguQrZhepfcUZUyNBbfzpDBBrEiX4915wk.jpg?auto=webp&quality=80)
茄子をアク抜きして焼くだけ。ご飯とタレ、重箱があれば完璧!
帰宅後、さっそく茄子を洗い、水にさらしてアク抜きをします。10分ほどアクを抜いたら、サラダ油を多めに引いたフライパンで焼き上げます。
油の量はお好みで調整してください。さっぱり味が好みなら、油は少なめがいいでしょう。今回は重箱のサイズに合いそうな茄子を一本焼いてみました。
![一本の茄子を包丁で縦に切り、油多めのフライパンで焼く](https://img-mdpr.freetls.fastly.net/article/vVhF/nm/vVhF0Ij_XtCfI4DaFd8-78hIBkneNxdCiDgMWD9haPc.jpg?auto=webp&quality=80)
茄子を焼いている間に、炊きたてのご飯をお重に盛り付けて、「かわとみ」で購入したオリジナルのタレを少しご飯にまぶしておきます。「かわとみ」のタレは、焼きまんじゅうのタレのように、甘くて濃厚なタレでした。
蒲焼きのタレは市販のものでもいいですし、しょう油とみりんを1:1で合わせて砂糖などで甘みを調整したお好みのものを作ってもいいでしょう。
![タレのかかりムラをなくすために、あらかじめご飯に少しだけタレをかけておきます](https://img-mdpr.freetls.fastly.net/article/Uxu7/nm/Uxu7hM8txpmVm0mHUSWKy4vx-_CrXvxVkN4rFqAuFeg.jpg?auto=webp&quality=80)
「かわとみ」の茄子は皮が剥いてありましたが、個人的にはうなぎの皮のパリッとした感じが好きなので、茄子の皮は残して皮側を強めに焼いてみました。
![茄子の皮がパリパリになるように強火で焼いてみる](https://img-mdpr.freetls.fastly.net/article/9t_2/nm/9t_2C43JcLLgib_TEENV9BmoyHLzstJZJwDQFP2-V6I.jpg?auto=webp&quality=80)
トロトロジューシーな「茄子の蒲焼き」が完成!
焼いた茄子をご飯にのせ、上からまたタレをかけて完成です。重箱に盛り付ければ、見た目はもう「うな重」そのものです。
旬の新鮮な茄子はトロトロジューシーで、自宅でつくった方は関東風のうなぎの蒲焼きに似た食感がありました。うな重を想像しながら食べるも良し、茄子そのものの味わいを楽しむも良し。
![お店にも負けないほどの「茄子のトロトロ具合」に感動!](https://img-mdpr.freetls.fastly.net/article/KPV5/nm/KPV5VCBjpi8yEhW8kDWGFJbwhFR7Gi3X1PTKhI7l4zM.jpg?auto=webp&quality=80)
筆者は旬の茄子のトロトロした食感が好きなので、この一品は我が家の食卓に今後も登場すると思います。
見た目は「うな重」に似ていますが、やはり茄子ですから、旬の「茄子の蒲焼き」としておいしくいただくのがいいでしょう。
茄子は一年中スーパーで買えるので、うなぎが食べたいのに手に入らない場合などに、ぜひ自宅で「茄子の蒲焼き」を作ってみてください。とても簡単ですよ。
■かわとみ
住所:群馬県太田市強戸町178-2
電話番号:0276-37-1390
営業時間:11:30~15:00
東京下町生まれの鰻好きな鰻オタク。2000年頃より鰻屋さん探訪を始め、今では1000軒を超える。テレビ・ラジオなどメディア出演経験もあり。All About うなぎガイド。
執筆者:山室 賢司(鰻専門のフリーライター)
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