Q. 納豆をより健康的に食べるには、どのような食べ合わせがおすすめですか? 【管理栄養士が解説】
日本人の朝食の定番ともいえる納豆。できることならより健康的に楽しみたいですよね。今回は、納豆の食べ合わせを考えるときのポイントや、おすすめの食べ合わせについて詳しく解説します。
Q. 納豆をより健康的に食べるには、何を一緒に食べるのがおすすめですか?
Q.「朝食に納豆を食べています。より健康的に食べるには、何を一緒に食べるのがおすすめですか?」
A. 栄養価が高く、納豆と相性のいい卵やキムチなどがおすすめです
日本の伝統食であり、朝食の定番ともいえる納豆は、大豆に納豆菌を添加して作られた発酵食品です。
現在ではご飯にかけて食べるのが一般的ですが、明治時代より前には味噌汁に入れて食べる方法が主流だったそう。当時は、すり鉢で納豆を細かくし、加熱した味噌汁に加えて食べていたそうです。
納豆はたんぱく質を多く含み、体の臓器や血液、筋肉などを作るための成分として役立ちます。また、カルシウムや鉄など、日本人が不足しやすい栄養素も含んでいるという点も特徴といえるでしょう。
納豆をご飯にかけて食べる際、もちろんそのままでもおいしく食べることはできますが、毎日食べているとマンネリ化してしまうこともあります。
定期的に食べたい場合には、納豆に加える具材のバリエーションを増やしておくと、飽きずに楽しむことができますよ。
栄養価の高い納豆を更に健康的に食べるためには、栄養価の高い食材と組み合わせたり、納豆には少ない栄養素を多く含む食材と組み合わせたりするのがおすすめです。
納豆とよく一緒に食べられる卵は、「完全栄養食」ともいわれるほど幅広い栄養素を含んでいます。
卵に食物繊維は含まれていませんが、納豆と一緒に食べることでその不足分を補えるので、納豆と卵は相性が良い組み合わせといえるでしょう。
辛味のあるキムチは、納豆の淡白な味わいに食べ応えをプラスします。キムチも納豆と同じ発酵食品ですので、腸内環境を整えたい人には特におすすめの組み合わせです。
また、白菜や大根など噛みごたえのある食材を使用しているので、ゆっくり食べることで満腹中枢を刺激しやすく、早食いの予防にも効果的です。
納豆の弱点として、ビタミン類が少ないことが挙げられます。この弱点を補うためには、緑黄色野菜を組み合わせて食べるのもいいでしょう。その中でもおすすめはトマト。
トマトは納豆には含まれていないビタミンAやビタミンCを豊富に含んでいます。納豆との組み合わせも良く、違和感のないおいしさで栄養を補給することが可能です。
おすすめは、トマトを角切りにし、納豆とタレを加えてよく混ぜる食べ方。ご飯よりも素麺やうどんなど冷たい麺類との相性が良いので、暑くてさっぱりしたものが食べたい日に試してみてください。
今回紹介したものに限らず、意外な食べ物が「実は納豆と合う!」と新しい発見に繋がることもあります。
自分に足りない栄養素は何かを考えて、それを補える食材を組み合わせてみてください。
管理栄養士として2つの病院で栄養指導や給食管理に従事したあと、フリーランスとして活動。サイト監修や執筆活動、健康講座の開催のほか、短期大学での指導も行っている。All About 食事ダイエットガイド。
執筆者:片村 優美(管理栄養士)
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