市原隼人(C)モデルプレス

市原隼人、大河「べらぼう」盲目・検校は「耐え難い暗闇の孤独」演じる恐怖と思い明かす「寄り添おうとしても寄り添えきれない役」

2025.04.07 16:56

俳優の市原隼人が6日、自身のInstagramを更新。俳優の横浜流星が主演を務めるNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合テレビ、毎週日曜午後8時~/BS・BSP4K、毎週日曜午後6時~/BSP4K、毎週日曜午後0時15分~)で演じた盲目の大富豪・鳥山検校への思いをつづり、話題となっている。


横浜流星主演大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」

市原隼人(C)モデルプレス
市原隼人(C)モデルプレス
本作は“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜)が主人公。森下佳子氏の脚本で、笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマを描く。

市原隼人、検校を通して学んだこと

市原隼人(C)モデルプレス
市原隼人(C)モデルプレス
この日放送された第14話 「蔦重瀬川夫婦道中」でクランクアップとなった市原は「本日まで鳥山検校をお楽しみくださりありがとうございました」と感謝をつづり、検校の衣装で花束を持った写真を投稿。

「目が不自由である鳥山検校は、全ての事を自ら感じ取りにいかなければ何も無いに等しく、求める事を必然として文字通り手探りの日々を重ねる感覚を味わい耐え難い暗闇の孤独と寄り添いながら生きていた事と思います。人知れず抗うことのできぬ苦しみを知っているからこそ人の心の機微をも感じる事ができた。それが分かるからこそ、良くも悪くも相手の“心の隙間”に入る事もできてしまう。それが恐ろしいところでもありました」と検校についてつづった。

市原隼人(C)モデルプレス
市原隼人(C)モデルプレス
また「明確な生き方や自身の存在意義に逡巡する人生だと感じながら自分の人生を悔やみ自身に対する憎悪を思い続けながら演じさせていただきました。…この役は本当に難しかったです」と告白。「鳥山検校という役を通して、覚悟を持ちどんなに自分を犠牲にして寄り添おうとしても寄り添えきれない役があるのだと、その一つの答えをいただいた役でもありました。深く複雑な感情が交錯した鳥山検校を様々な角度から捉え、役に寄り添うはじめの1%を持ち、構築しては壊し構築しては壊しを繰り返しながら、答えのない中、問い続ける禅の行いの様うに重ね続ける事が役者として大切だと学ばせていただきました。同時に、形あるものはいずれ壊れていくかもしれませんが、目に見えぬ形ないものはいつまでも自分の中で壊れずに大切にしていける美しさや希望を見出すこともできました」と振り返った。

市原隼人、妻・瀬以に対する思い

市原隼人(C)モデルプレス
市原隼人(C)モデルプレス
「瀬川しかり瀬以は、地獄を生きてきた鳥山検校にとって、芥川龍之介が綴った小説、蜘蛛の糸の様な存在だと感じていました」と、小芝風花が演じる妻・瀬以に対する思いも明かした市原。「世を動かすものが武力から経済、学問へと変化してきた時代の中で、さまざまな産業が生まれ、文化が芽生え、芸術が生まれ、人々の感受性が豊かになり個々の思想や欲が浮き彫りになっていくこの時代の魅力を引き続きお楽しみください」と結んだ。

市原隼人(C)モデルプレス
市原隼人(C)モデルプレス
この投稿に、ファンからは「素敵な検校をありがとう」「号泣しました」「市原さんだから演じられた役」「圧巻の演技でした」などと反響が寄せられている。(modelpress編集部)

【Not Sponsored 記事】

関連リンク

関連ドラマ

  1. べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~

    べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~

    2025年01月05日(日)スタート

    毎週日曜20:00 / NHK総合ほか

    詳しく見る

関連記事

  1. 大河「べらぼう」百人一首のパロディ演出に反響 前作「光る君へ」から繋がる
    大河「べらぼう」百人一首のパロディ演出に反響 前作「光る君へ」から繋がる
    モデルプレス
  2. 大河「べらぼう」蔦重(横浜流星)&瀬川(小芝風花)、ラブラブシーンから一転…結末に悲しみの声「2回目の『おさらばえ』が辛すぎる」
    大河「べらぼう」蔦重(横浜流星)&瀬川(小芝風花)、ラブラブシーンから一転…結末に悲しみの声「2回目の『おさらばえ』が辛すぎる」
    モデルプレス
  3. 【小芝風花「べらぼう」インタビュー】瀬川が再び蔦重との別れを選んだ理由「涙が止まらないぐらい苦しかった」鳥山検校への想いも語る
    【小芝風花「べらぼう」インタビュー】瀬川が再び蔦重との別れを選んだ理由「涙が止まらないぐらい苦しかった」鳥山検校への想いも語る
    モデルプレス
  4. 【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 第14話】蔦重、五十間道の空き店舗で独立を検討
    【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 第14話】蔦重、五十間道の空き店舗で独立を検討
    モデルプレス
  5. 大河「べらぼう」瀬以(小芝風花)&鳥山検校(市原隼人)の修羅場展開「切なすぎる」「心が震えた」
    大河「べらぼう」瀬以(小芝風花)&鳥山検校(市原隼人)の修羅場展開「切なすぎる」「心が震えた」
    モデルプレス
  6. 【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 第13話】蔦重、鱗形屋の再逮捕の知らせ受ける
    【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 第13話】蔦重、鱗形屋の再逮捕の知らせ受ける
    モデルプレス

「ドラマニュース」カテゴリーの最新記事

  1. 桐谷健太、大河「べらぼう」独特セリフ回しは“自分なりの南畝”で演技 第20回で初登場
    桐谷健太、大河「べらぼう」独特セリフ回しは“自分なりの南畝”で演技 第20回で初登場
    モデルプレス
  2. 【来週のあんぱん あらすじ】のぶの祝言の話進む 嵩は御免与町へ帰省する
    【来週のあんぱん あらすじ】のぶの祝言の話進む 嵩は御免与町へ帰省する
    モデルプレス
  3. 【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 第20話】蔦重、ベストセラー作家の自宅へ 将軍後継問題にも進展
    【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 第20話】蔦重、ベストセラー作家の自宅へ 将軍後継問題にも進展
    モデルプレス
  4. 人気漫画「シンデレラ クロゼット」ドラマ化決定 原作・柳井わかな氏「作者でも想像つかなかった」
    人気漫画「シンデレラ クロゼット」ドラマ化決定 原作・柳井わかな氏「作者でも想像つかなかった」
    モデルプレス
  5. 【キャスター 第7話】華、行方不明だった父と再会 進藤&深沢の関係にある重要な手掛かりとは
    【キャスター 第7話】華、行方不明だった父と再会 進藤&深沢の関係にある重要な手掛かりとは
    モデルプレス
  6. 【あんぱん 第41話あらすじ】嵩のもとに電報届く
    【あんぱん 第41話あらすじ】嵩のもとに電報届く
    モデルプレス
  7. 【なんで私が神説教 第7話】静、平穏な休日もトラブル巻き込まれる
    【なんで私が神説教 第7話】静、平穏な休日もトラブル巻き込まれる
    モデルプレス
  8. 「ムサシノ輪舞曲」龍平(正門良規)、環(高梨臨)と愛のダンス ライバルと直接対決も
    「ムサシノ輪舞曲」龍平(正門良規)、環(高梨臨)と愛のダンス ライバルと直接対決も
    モデルプレス
  9. なにわ男子・藤原丈一郎、地上波連ドラ初単独主演 “死者の声が聞こえる”役に挑戦【ロンダリング】
    なにわ男子・藤原丈一郎、地上波連ドラ初単独主演 “死者の声が聞こえる”役に挑戦【ロンダリング】
    モデルプレス

あなたにおすすめの記事