広末涼子(提供写真)

広末涼子「らんまん」で朝ドラ初出演決定 神木隆之介の母役

2022.08.26 12:10

女優の広末涼子が、俳優の神木隆之介が主演を務め、女優の浜辺美波がヒロインを務める2023年度前期のNHK連続テレビ小説『らんまん』に出演することが決定。広末は今回が朝ドラ初出演となる。


2023年度前期朝ドラ「らんまん」

神木隆之介(提供写真)
神木隆之介(提供写真)
連続テレビ小説第108作『らんまん』のモデルは、日本の植物学の父・牧野富太郎。その喜びと発見に満ちた生命力あふれる人生を美しい草花やみずみずしい里山の情景とともに描き、日本の朝に癒やしと感動のひとときをお届けする。

浜辺美波(提供写真)
浜辺美波(提供写真)
実在の人物である牧野富太郎(1862-1957)をモデルとするが、激動の時代の渦中で、ただひたすらに愛する草花と向き合い続けた、ある植物学者の波乱万丈の物語として大胆に再構成。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描く。

広末涼子「らんまん」で朝ドラ初出演決定

広末は、神木演じる主人公・槙野万太郎(まきの・まんたろう)の母・槙野ヒサ(まきの・ひさ)役を務める。病弱ながらもやっと授かった万太郎のことを誰よりも慈しみ、植物が好きな万太郎の成長を温かく見守る。

朝ドラ初出演が決まった広末は「万太郎にとって何より大切なものを支え、励まし続ける“母の面影”はとても大事な役どころ。丁寧に演じきりたいです」と意気込み、「牧野植物園には小さい頃、何度も足を運びました。舞台が自分の生まれ育った高知県という部分でも楽しみにしています」と期待を寄せている。

また、「神木くんと初めて共演したのは、彼がまだ小学生の頃でした。あの頃のピュアな眼差しを失っていない彼だからこそ演じられる、槙野万太郎像を見られることが本当に楽しみで期待しています」と神木についても明かした。

志尊淳ら高知編の新たな出演者発表

志尊淳(提供写真)
志尊淳(提供写真)
また今回、万太郎の生家である酒蔵「峰屋」の番頭の息子・竹雄(たけお)役で志尊淳、万太郎の姉・槙野綾(まきの・あや)役で佐久間由衣、幼いころから「峰屋」に出入りする蔵人・幸吉(こうきち)役で笠松将、万太郎が幼いころから「峰屋」に奉公している働き者の女中・たま役で中村里帆、自由民権運動を支援する女性、通称「民権ばあさん」の楠野喜江(くすの・よしえ)役で島崎和歌子、学問所「名教館」の学頭・池田蘭光(いけだ・らんこう)役で寺脇康文、万太郎の祖母・槙野タキ(まきの・たき)役で松坂慶子の出演も発表された。(modelpress編集部)

物語

江戸時代末期の1862年(文久2)3月、全国で尊王攘夷(そんのうじょうい)の機運が高まるなか、坂本龍馬が土佐藩を脱藩―― そのわずか1か月後、同じ高知で酒造業を営む裕福な商家に待望の男の子が誕生する。のちの天才植物学者・槙野万太郎(まきの・まんたろう)である。

万太郎は、明るい性格だが、虚弱な子ども。なぜだか植物のことが好きで、集中すると周りのことも目に入らなくなってしまう。大人たちは不思議な子どもだと思っているが、母親の房子は、そんな万太郎に穏やかな愛情を注いでいた。しかし、万太郎が6歳の時、房子が病気で死去。父親も早くに亡くしていた万太郎は、祖母・タキの手で育てられることになる。

タキは、名家の跡取りとして立派な男子に育てようと、万太郎を町で評判の学問所に入れる。最初は学校生活になじめなかった万太郎だが、植物の名前が載った本を見つけ、「その本が読みたい」という思いから、熱心に勉強するようになる。

その後、万太郎は学業の面でメキメキと頭角を現し、英語・地理・物理・天文など西洋の学問を次々と吸収していく。やがて明治新政府のもと新たな学校制度が始まり、万太郎も小学校に通い始めるが、その教育レベルの低さに物足りなさを感じて自主退学。その後は家業の手伝いもそこそこに、大好きな植物採集に明け暮れる生活を送るようになる。

東京・上野で開催される「内国勧業博覧会(ないこくかんぎょうはくらんかい)」をきっかけに万太郎は初めて上京。その旅のなかで憧れの博物学者たちと出会い、日本各地の貴重な植物や海外から来た珍しい植物を目の当たりにする。「いつか必ず日本の植物のすべてを明らかにしたい!」―万太郎の植物学への情熱に火がついた。万太郎は、東京帝国大学植物学教室の門をたたき、助手として働くことになる。水を得た魚のように研究に没頭し、新種を次々と発見、学名をつけていく万太郎。さらに、菓子屋の娘・寿恵子と大恋愛の末、結婚。子宝にも恵まれ、幸せな生活を送る。

しかし、万太郎の活躍に嫉妬する教授陣から嫌がらせを受けたり、学歴がないことを理由に十分な給金をもらえないなど、理不尽な目にも多くあう。それでも、愛する植物のため、「日本独自の植物図鑑を編纂(へんさん)する」という夢のため、万太郎は情熱を失うことなく一途に突き進んでいく―。

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