春のダイエット成功の秘訣。おすすめ食材&簡単レシピ
2024.03.31 17:10
暖かくなり薄着になる日が増える春。「そろそろダイエットしよう」という人もいるのでは?春のダイエットでは、実は「肝臓ケア」がポイントです。といっても難しいことはなく、ちょっと食事に気を配ればOK。肝臓ケアのメリットと、おすすめの食材&簡単なレシピを、ヨガインストラクターの高橋かなこさんに伺いました。
春は肝臓を養生することがカギ
ダイエットにも、健康にも、肝臓をケアすることは大切です。東洋医学では、春は肝臓の気(エネルギー)が高ぶって疲弊しやすいといわれています。加えて、春は「異動や進級」「朝晩の寒暖差」「花粉症といった季節性の症状」など、環境の変化によるストレスがたまりやすい時期でもあります。このストレスによって、自律神経が乱れて肝臓が正常に動きにくくなる可能性もあるのです。したがって、春はとくに肝臓を補養するのが大切な季節だといわれています。(※1)
肝臓をケアするとこんないいことが!
では、なぜ肝臓ケアがダイエットに効果的なのでしょうか? それは、肝臓をきちんとケアすることで代謝アップにつながるからです。肝臓は他の臓器に比べてエネルギー代謝量が多いといわれています。つまり、肝機能を向上させると基礎代謝量も増えるため、太りにくく痩せやすい体質を目指しやすくなるのです。(※2)また、肝臓には代謝機能に加えて、解毒機能や免疫力を高める働きがあります。これによりダイエットだけでなく、肌がきれいになったり風邪をひきにくくなったりと、健康面にさまざまなメリットをもたらしてくれるのです。(※3)
肝臓をケアする食習慣
肝臓ケアには、ビタミンを多く取り入れることがポイントなので、野菜をたっぷり摂りましょう。・ビタミンAを多く含む野菜……ほうれん草・にんじん・かぼちゃ など
・ビタミンCを多く含む野菜……ブロッコリー・カラーピーマン・芋類 など
・ビタミンEを多く含む野菜……たまねぎ・なす・モロヘイヤ など
おすすめレシピ「豚肉と豆腐の冷しゃぶサラダ」今回は簡単にできる「冷しゃぶサラダ」のレシピをご紹介します。豚肉と豆腐も使うのでボリュームもあり、タンパク質も摂れる一品です。
材料(1〜2人分)
・豚肉(細切れ)・・・100g・豆腐・・・1/2丁
・お好みの新鮮な野菜(ほうれん草、ブロッコリー、レタスなど)・・・適量
・オリーブオイル・・・小さじ4
・レモン汁、塩、こしょう・・・少々
1) 豚肉や、加熱が必要な野菜を茹でます。
2) ボウルや深めの器に、(1)の豚肉や野菜、洗った生野菜、適当に切るか崩した豆腐を入れ、オリーブオイルとレモン汁で軽く和え、塩とこしょうで味を調えます。
オリーブオイルにはデトックス効果や脂肪分解効果が期待できるので、ダイエット中の食事に取り入れるのもおすすめです。ただし、油であることに変わりはありません。1日小さじ4杯程度の摂取が好ましいとされているので、摂りすぎには注意しましょう。(※4)(※5)
肝臓ケアには漢方薬も役立つ
肝臓ケアには、医薬品でもある漢方薬を使用してみるのもおすすめです。漢方薬は不調に根本からアプローチしてくれるため、体質改善が期待できます。自然由来の生薬からできており、一般的には西洋薬よりも効果がマイルドで、副作用も比較的少ないといわれています。自分の体質に合ったものを選ぶことがポイントなので、使用の際には専門の医師や薬剤師に相談しながら選びましょう。
肝臓をケアしてダイエットにつなげるには、下記のような働きのある漢方薬が適しています。
・体内にため込んだ脂肪や老廃物を排出する
・血流をよくして代謝を上げる
・脂肪の燃焼をサポートする
・自律神経の乱れを整える
肝臓ケアにおすすめの漢方薬・大柴胡湯(だいさいことう)
からだの余分な熱を取り除き、肝の働きをよくして、脂質代謝を促します。ストレスで食欲が増してしまう、便通が悪くがっちりした体形の人に用いられます。(※6)
・加味逍遙散(かみしょうようさん)
疲れやすく、肩が凝り、イライラや不安などの精神症状がある人に用いられる漢方薬です。気(エネルギー)の流れを整えることで、自律神経に働きかけイライラを抑えたり、肝の興奮を抑えたりする働きがあります。(※7)
自分に合った漢方薬を取り入れるのに、わざわざ病院に行くのはちょっと…という方は、インターネット相談窓口がある「あんしん漢方」のようなサービスを利用してみるのもいいでしょう。「オンライン個別相談」を利用すれば、漢方に詳しい薬剤師にスマホで気軽に相談ができ、お手頃価格で自宅まで郵送してくれますよ。
春は意識的に肝臓をケアしてあげよう
春のダイエットに意識したい肝臓ケアとおすすめの食事をご紹介しました。春は環境の変化によるストレスが多く、歓迎会などの場で飲酒をする機会が増えるなど、肝臓に負担がかかる季節でもあります。自分に合った方法をうまく取り入れて肝臓を労りながら、痩せやすい体をめざしましょう。
参考サイト
(※1)神戸東洋医療学院付属治療院「春は肝の季節」
https://k-toyoiryo-c.com/%e6%9d%b1%e6%b4%8b%e5%8c%bb%e5%ad%a6%e7%9a%84%e9%9b%91%e8%a8%98/%e6%98%a5%e3%81%af%e8%82%9d%e3%81%ae%e5%ad%a3%e7%af%80%e3%80%80.html
(※2)厚生労働省 e-ヘルスネット「加齢とエネルギー代謝」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-004.html
(※3)武蔵野赤十字病院 肝疾患相談センター「肝臓通信 むさしの」
https://kan-kyoten-musashino.jp/pdf/general/hepa_05.pdf
(※4)総合南東北病院「肝臓の機能を高めるために」
https://www.minamitohoku.or.jp/kenkokanri/201203/kanzo.html
(※5)医療法人 幸純会 小杉中央クリニック「オリーブオイルはを摂りましょう。」
https://kosugi-clinic.net/blog/%e3%82%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%96%e3%82%aa%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%81%af%e3%82%92%e6%91%82%e3%82%8a%e3%81%be%e3%81%97%e3%82%87%e3%81%86%e3%80%82/
(※6)くすりのしおり くすりの適正使用協議会「ツムラ大柴胡湯エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=7877
(※7)くすりのしおり くすりの適正使用協議会「ツムラ加味逍遙散エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8230
writer / Sheage編集部 photo / unsplash,pixabay, photoAC
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