冬は夏より痩せやすい!痩せ体質の人が冬にやっている3つの簡単習慣
2024.01.26 17:05
汗をかきにくい冬は「夏よりも痩せにくそう」と考える方も多いのではないでしょうか。確かに寒くてからだを動かしにくい時期ですが、実は冬はダイエットにもってこいの季節なのだとか。ヨガインストラクターの高橋かなこさんに、冬に痩せられる理由と、痩せている人が行っている生活習慣も教えていただきました。
冬に太ってしまう人の原因は?
クリスマスやお正月、バレンタインなど、冬は美味しいものを食べるイベントが多くてついつい食べ過ぎてしまいますよね。寒さで家に籠ってしまうと運動不足になり、体重増加に拍車がかかってしまいます。また、冬はからだが冷えて血行不良になりやすいです。これはむくみの原因になるため、脂肪が増えていないとしても、太ったように見えてしまいます。
実は夏より冬の方がダイエットに向いている
食べ物の誘惑が多く運動不足にもなりがちな冬ですが、諦めるのはまだ早いです。ダイエットのポイントにもなる基礎代謝量(無意識に消費される最低限のエネルギー)は、一般的に夏より冬の方が高いといわれています。この基礎代謝量が増えると痩せやすいからだを目指せるので、冬に骨格筋量を増やすトレーニングやエネルギー消費量の高い活動を行えば、効率的にダイエットに取り組めます。(※1)また、寒さにより褐色脂肪細胞が活性化されることも痩せやすい理由と考えられます。この細胞には、脂肪分を分解して燃焼させる作用があり、「寒冷刺激」によって活性化するため、寒い冬はエネルギー消費も増加するのです。(※2)
冬に痩せる人がやっていること
きついトレーニングや運動でなくても、日々の生活習慣が痩せやすさにつながることもあります。それを普段からやっている人はスッキリとしたからだをしている場合が多いです。ここでは3つの習慣を挙げてみます。食事の栄養バランスに配慮する食事の際は、筋肉量を増やして基礎代謝量を上げる「たんぱく質」を意識して摂取しましょう。たんぱく質の1日あたりの目安摂取量は「自分の体重×0.8〜1.4g」程度。(※3)体重が60kgの人は、48gほどです。そして、たんぱく質を摂取する際は「アミノ酸スコア」に着目します。アミノ酸はたんぱく質の元となる大切な成分です。アミノ酸がバランスよく含まれている「良質なたんぱく質」を摂ることが大切なため、アミノ酸スコアが100に近い食品(大豆、肉類、鶏卵、牛乳など)を選びましょう。(※4)
また、ダイエット中は糖質を避けがちですが、糖質は脂肪を燃焼するためのエネルギーなので、完全に断ち切るのはおすすめしません。1食あたり白米半膳程度を摂取しましょう。食物繊維やビタミンなどが豊富な野菜類を一緒に摂取することで、血糖値の急激な上昇を抑えられます。(※5)
食事の食べ方に配慮するからだを冷やさない調理方法や、効率的に栄養をとれる食べ方がおすすめです。たとえば、ポトフや鍋は炭水化物が少なくても満足感があり、スープが温かいので代謝アップ効果も期待できます。スープに溶けた栄養素も残さず摂取できるので、汁物はダイエットの味方ですよ。積極的に太陽光を浴びる太陽光を浴びるのは、一見痩せることとは無関係に感じますが、実はダイエット効果が期待できます。朝早く起きて太陽光を浴びると、BMI(肥満度をあらわす指標として国際的に用いられている体格指数)が下がるといわれているため、積極的に日の光を浴びましょう。(※6)
ダイエットには漢方薬も役立つ
「毎日忙しくて食事内容を細かく管理するのは無理!」といった人には、食事管理を心がけながら、漢方薬を活用するのもおすすめです。漢方薬は、排出だけを目的としていないため、痩せやすく太りにくい体質へ根本からの改善が目指せます。
ダイエットには、下記のような働きのある生薬を含む漢方薬を選ぶといいでしょう。
・脂肪の吸収を抑える
・脂肪燃焼をサポートする
・老廃物や脂肪を排出する
・自律神経を整えてストレス過食を防ぐ
ダイエットに効果が期待できるおすすめの漢方薬・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)脂質代謝機能を改善し、ため込んでいる脂肪を減らすのに役立つ漢方薬です。おなかの脂肪が気になる人や便通が悪い人に向いています。(※7)・大柴胡湯(だいさいことう)体内の余分な熱を発散させ、肝の働きをよくすることで脂質代謝を促進する漢方薬です。ストレスで食べ過ぎてしまう人やダイエット中にイライラしてしまう人に向いています。(※8)
漢方薬を服用するときに大切なのは、自分のからだにあったものを選択することです。必ず漢方薬に詳しい医師や薬剤師に相談しましょう。
ダイエットは冬がチャンス!
冬は寒くて、なんとなく運動が億劫になってしまうかもしれません。しかし、冬こそダイエットを始めたい季節です! 年末年始に蓄えてしまった脂肪を落とすもよし、夏に向けてゆっくりダイエットをするのもよし。まずは、食事内容の見直しや漢方薬の使用など、始めやすいことから試してみましょう。参考サイト(※1)公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「冬の寒い時の運動の注意点」
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/undou-shougai/samui-undou.html
(※2)特集:心因性発熱,機能性高体温症の基礎と臨床アップデート 斉藤昌之「褐色脂肪組織による熱産生と体温・体脂肪調節」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/60/3/60_210/_pdf
(※3)樋口満『新版コンディショニングのスポーツ栄養学』(市村出版)
(※4)一般財団法人日本食品分析センター「食品たんぱく質の栄養価としての「アミノ酸スコア」」
https://www.jfrl.or.jp/storage/file/news_no46.pdf
(※5)医療法人 社団建徳会 吉田医院「院長コラム」
https://yoshidaclinic7846.com/contents/column/n01genryo-toshitsuseigen.html
(※6)Northwestern Medicine Marla Paul「Study Links Light Exposure to Weight」
https://news.feinberg.northwestern.edu/2014/04/03/zee_light_exposure/
(※7)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ防風通聖散エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8883
(※8)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ大柴胡湯エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=7877
writer / Sheage編集部 photo / unsplash
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