電車でおじさんに話しかけられたとメッセージしたら→彼氏の返信がやけに細かかった理由
買い物帰りの電車での出来事
仕事帰りに少し買い物をして、地下鉄で帰る途中のことでした。座席に座ってスマホを見ていたら、隣のおじさんがふいに「すみません、ちょっとお伺いしてもいいですか」と話しかけてきたのです。顔を上げると、品の良いおじいさんでした。手にはデパートの紙袋。「孫にあげるプレゼントを買ってきたんですが、最近の若い子は何が喜ぶか難しいですね」と、照れたように笑いながら話し始めました。しばらく話してから降りる駅で丁寧に頭を下げられたとき、なんだか温かい気持ちになって、彼氏にもこの話をしたくなったのです。
立て続けに届いた返信
彼にメッセージを送りました。「今日電車で知らないおじさんに話しかけられたよ」。仕事中だから、いつものように夜まで既読すらつかないだろうと思っていたのです。ところが、ものの数秒で既読がつき、立て続けに返信が届きました。
「何歳くらい?」
「何話した?」
「何駅から?」
「隣に座ってきた?」。
普段は返事が短くて遅い人なのに、まるで連投ボタンを連打しているような勢いだったのです。画面を見つめたまま、思わず立ち止まってしまいました。普段の彼なら、こういう話にはスタンプひとつで終わるはずです。なぜか今日はすごい勢いでした。
「嫉妬?」と聞いたら
あまりに質問が細かいので、「もしかして嫉妬?」と打って送ってみたら、すぐに返ってきたのは「違う。防犯上の確認」というメッセージだったのです。
防犯上の確認、というには質問が偏っていました。防犯というより人物像を知りたいだけの内容にしか思えません。私は笑いをこらえて返信しました。「80歳くらいのおじいちゃんだよ。お孫さんのプレゼントの話してただけ」と。既読がつくのが、それまでで一番早かった気がします。返ってきたのは「なら良い」のひとことでした。あの素っ気ない短い返信に、隠しきれない安堵の温度が乗っているのが、画面越しでもはっきり伝わってきたのです。
そして...
翌朝、コーヒーを淹れている彼に「昨日の質問、面白かったよ」と笑いかけたら、彼は気まずそうに視線をそらして「昨日のあれ、ごめん。ちょっと心配だった」と小さく言いました。それからカップを持つ手元に目を落としたまま、「『知らないおじさん』だけで、勝手に若い男を想像してた」と付け加えたのです。嫉妬しないクールな人だと思っていた彼に、こんな不器用な一面があったなんて。「防犯上の確認」という苦しい言い訳ごと、これからもずっと覚えておこうと思います。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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