インフルエンザで動けない私の代わりに、1日だけ育児を引き受けた夫がこぼした弱音
「育児なんて誰でもできるだろ」が口癖だった夫
夫は普段、家のことに無関心でした。私が「今日も寝かしつけに2時間かかった」と話せば「ふーん」と聞き流す。「少しだけ抱っこ代わって」とお願いしても、スマホから目を離してくれません。極めつけは、ある夜の食卓でした。私が体のだるさを訴えると、夫は笑いながら「専業主婦なのに、なんで疲れるの?」と言ったのです。続けて出た言葉は、「育児なんて誰でもできるだろ。」私はうつむいて、何も返せませんでした。何を言ってもこの人には届かない気がして、それ以上口を開けなかったのです。
39.5度の朝、夫が初めて会社を休んだ日
朝、目覚めると体が動きませんでした。体温計は39.5度を指していました。隣で寝ている夫を揺すり、「お願い、今日だけ仕事休んで」と頼みました。夫は最初「無理だよ」と渋りましたが、私の顔色を見て黙り込み、しぶしぶ会社に欠勤の連絡を入れてくれました。
私は寝室にこもり、ただ目を閉じていました。リビングからは息子の泣き声と、それをあやす夫の声が聞こえてきます。普段なら起きていく場面でしたが、その日はベッドから動けませんでした。夫はどうするのだろう。そう考える間もなく、意識が遠のいていきました。
昼前から連投された悲鳴のようなメッセージ
午前11時過ぎ、枕元のスマホが震えました。夫からのチャットでした。「全然泣き止まない」それから30分おきに、次々とメッセージが届きます。「離乳食どうやって作るの」「お昼寝してくれない」。午後1時には「ご飯も作れない」と。私は熱でぼんやりした頭のまま、夫が初めて「助けて」と言っているのだと気がつきました。返事を打ちかけて、画面を伏せました。今日だけは、最後まで自分で経験してほしい。そう思って、もう一度目を閉じたのです。
そして...
夕方、リビングにいる夫から電話がかかってきました。出ると、第一声は「お前、毎日これやってたの?」というかすれた声でした。私は何も言えませんでした。夫は息子をおんぶしながら、抱っこをおろすと泣き止まないこと、ご飯を作る余裕などなかったこと、そんなことを息継ぎもせずに話し続けました。
翌朝、熱の引いた私が寝室を出ると、リビングで夫が紙に何かを書いていました。育児と家事の分担表でした。夫が「ごめん、何もわかってなかった」と頭を下げた瞬間、ずっとため込んできたものが少しほどけた気がしました。気がつくと、思わず小さく笑ってしまっていたのです。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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