「もう連絡してこないで」と親友に絶縁された私→5年後に届いた便箋3枚に書かれていたこと
あの日のカフェで告げられた一言
29歳の春、駅前のカフェで親友と向かい合っていました。大学時代の同じサークルで知り合い、卒業後も月に1度は会っていた仲です。彼女は結婚や転職の相談にも乗ってくれる、私にとってかけがえのない存在でした。
その日、彼女はアイスティーを前にしてしばらく黙っていました。私は「どうしたの?」と何度か声をかけました。彼女は深く息をついて、テーブルの上の自分の手を見つめながら告げたのです。「ごめん。もう連絡してこないでほしい」。
理由のない別れと、自分を責め続けた日々
「どうして?何があったの?」。私は思わず聞き返しました。けれど彼女は首を横に振るだけでした。「理由は言えない。ただ、もう無理なの」。それだけ告げて、お会計を済ませて店を出ていきました。何が起きたのか、まったくわかりませんでした。
最後に交わしたメッセージを何度も読み返しても、自分が何をしたのか思い当たりません。私は彼女に何か取り返しのつかないことをしたのかもしれない。それから5年、私は結婚し、子どもも生まれました。新しい生活の中でも、ふと彼女のことを思い出しては、自分の何が悪かったのかを問い続けていました。
5年後、見覚えのある筆跡の手紙
仕事帰りの郵便受けに白い封筒が入っていました。差出人の名前を見ると大学時代の親友の名前。封を開けると、便箋が3枚。1行目にこう書かれていました。「あの日、私はあなたの上手くいっている姿を見ている事がつらくなってしまったため『もう連絡してこないで』と告げてしまいました。」と綴られていました。ダイニングテーブルの椅子に座って、私はそのまま最後まで読みました。便箋に綴られていたのは、当時の彼女が抱えていた事情と、5年間ずっと言えなかった気持ちでした。
そして...
最後の1行には、こう書かれていました。「ただ、あなたが幸せに過ごしているのを願っていました」。私はその夜、便箋を買いに行きました。返事を書くかどうかも決められないまま、机に向かいました。何枚も書き損じて、結局書けたのは短い1行でした。「手紙をありがとう。私もずっと、あなたのことを考えていました」。ポストに投函するとき、ようやく長く息を吐けた気がしました。会いに行ける日が来るかはわかりません。ただ、やっとお互いの非を理解できるようになったのです。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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