「いない」と即答した俺を彼女が疑った夜、自分の方に原因があったと気づいた
忙しさに追われていた数週間
ここ数カ月、仕事は繁忙期に入っていて、毎日帰宅が遅くなっていました。彼女からのメッセージにすぐ返事をする余裕もなく、半日経ってからまとめて返すことも増えていたのです。それでも週末に会えば変わらず楽しく過ごせていたし、関係が悪くなっているとは思っていませんでした。むしろ、忙しい中で会いに行ける時間が、自分にとっての救いだったのです。
即答した「いない」が信じてもらえなかった
その日も彼女の部屋でのんびりしていました。テレビを見ながらだらだら過ごしていたら、彼女がふいに口を開いたのです。「ねぇ、他に好きな人いないよね?」。突然の質問でしたが、答えは決まっていました。「いない」。そう答えると彼女は笑いながらこう続けました。
「即答すぎて怪しい」。
本当のことを正直に答えたのに、なぜそんなふうに返されるのかわからなかったのです。
ひとりで考えた帰り道
「……は?」。気づいたら声が低くなっていました。「冗談だってば」と彼女は慌てましたが、俺には冗談に聞こえなかったのです。「冗談に聞こえないよ」と返して、ソファから立ち上がりました。「もう何を言っても疑われるなら、何も言わない方がよくない?」。
そう伝えカバンを取り「今日は帰る」と告げました。電車に揺られながら、ずっとあのやりとりを反芻していました。なぜあんなふうに疑われたのか。考えながら、ふと最近の自分の連絡の少なさを思い出したのです。
そして...
家に着いてシャワーを浴びながら、彼女の最近の様子が頭をよぎりました。返信を遅らせていた自分、ろくに話を聞いていなかった自分。あの「即答すぎて怪しい」は、もしかしたら冗談だけじゃなかったのかもしれない。そう思って「さっきはごめん。言い過ぎた」とメッセージを送りました。すぐに「私の方こそ、ごめん」と返事が来て、ようやく息がつけました。
週末、カフェで会ったときに「あのとき、なんで疑ったの?」と聞きました。彼女は「最近、連絡が減ってたから。なんとなく不安で」と答えてくれました。「ごめん、忙しいことばっかり考えてた。気づけなかった」と俺は伝えました。次は、忙しくても気持ちを伝える時間を作ろうと決めたのです。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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