毎朝の「おはよう。今日は晴れだよ」に「知ってるよ」と返した翌朝、彼から届いた敬語のメッセージ
毎朝届く「おはよう」と天気予報
彼との一日は、ベッドの中でスマホを見るところから始まります。「おはよう。今日は晴れだよ」「おはよう。今日は雨だから気をつけて」。付き合って1年、毎朝この形のメッセージが届くのが私たちの日課でした。
最初の頃は、寝起きの頭にぽんと届くその一言がただ嬉しくて、返事を打つのが楽しみでもありました。けれど1年も同じやりとりが続くうちに、「天気予報を見ればわかるのにな」と少し冗長に感じる朝も出てきていたのです。それでも彼の優しさだとわかっていたから、私は毎朝「ありがとう、いってきます」と返すようにしていました。
寝起きにこぼれた一言
ある火曜日の朝のことでした。前夜の残業で寝足りず、ベッドの中で目を半分しか開けないままスマホを見ると、いつものメッセージが届いていました。「おはよう。今日は晴れだよ」。私は寝ぼけたまま、つい本音をそのまま打ってしまったのです。「天気予報見てるから知ってるよ」
既読はすぐについたのに、返信は来ませんでした。仕事に向かう電車の中で画面を見返しながら、私は少し後悔していました。優しさで毎朝送ってくれているものに、「知ってるよ」なんて突き放すような書き方をしてしまった。でも改めて謝るのも大げさな気がして、結局その日は何も送り直しませんでした。
翌朝、画面に並んだ敬語
翌朝、いつもと同じ時間にスマホが鳴りました。私は寝ぼけたまま画面を開き、そのまま二度見しました。「おはよう。今日は何を送ればいいですか?」。
まさかの敬語でした。布団の中で、私は思わず声を出して笑ってしまったのです。1年付き合っている彼が、わざわざかしこまって何を送ればいいか聞いてくる。前日の私の一言を、彼は本気で受け止めて、一晩かけて真剣に悩んだのだろうということが伝わってきました。あの短い返信の重さを、初めて自覚した瞬間でした。
そして...
私はすぐに「天気でいいよ」と返しました。撤回するのが少し恥ずかしくて、絵文字も付けずに送りました。すると数分後、画面にこう届いたのです。「今日は晴れ。お前に会えるから」
普段そんなことを言うタイプではない人からの、不器用なほどキザなメッセージ。1年間、彼が毎朝考えて送ってくれていた一言の意味を、今さら知った気がしたのです。今夜は彼と会う約束があります。会ったら、なんて返そうか。電車の窓に映る自分の顔が、少しだけほころんでいました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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