散歩中に若い飼い主へ放った正論が、半年後の公園で私自身に跳ね返った話
私が放った正論
半年前の夕方、住宅街での出来事です。私はゴールデンを連れて散歩していました。すれ違いざまに、若い女性が連れていた小さなトイプードルが吠え、リードを強く引いていたのです。私は内心「最近の若い飼い主は……」とため息をつき、ゴールデンを「おすわり」させてから、彼女に向かって声をかけました。「ちゃんとしつけしてあげないと、犬がかわいそうですよ」。
さらに、「『犬を飼う資格がない』なんて言葉、ご存知?飼う前にちゃんと勉強した方がよかったかもしれませんね」とまで言ったのです。彼女は俯いて謝り、犬を抱えて去っていきました。私は正しいことを言ったと、本気で思っていました。
愛犬の変化
それから数か月、愛犬の様子が少しずつ変わっていきました。8歳になり、今までは絶対にしなかったのに、すれ違う犬に過剰に反応するようになったのです。私の「待て」「おすわり」が、通らない瞬間が増えていきました。獣医に相談すると、「年齢的なもので、認知機能の低下が始まっている可能性があります」と告げられました。受け入れたくありませんでした。8年間、私はこの子を完璧にしつけてきたつもりだったのに。家に帰ってから、愛犬の背中を撫でながら、長い間黙っていました。
公園での出来事
先週の朝、散歩中に向かった公園での出来事です。リードを握る手に、愛犬の力が一気に伝わってきて、私は引きずられるように走りました。愛犬は小型犬に向かって突進し、押し倒してしまったのです。必死に追いかけて首輪を掴み、何度も頭を下げました。「うちの子、人懐っこいだけなんです、ごめんなさい!」。すると、横にいた年配の男性が、淡々とこう言いました。「ちゃんとしつけしてあげないと、犬がかわいそうですよ」。私は俯くしかありませんでした。半年前、私が同じ言葉を、別の女性に投げつけたことを思い出していたのです。
そして...
そのとき、ふと顔を上げると、少し離れたベンチのそばに、トイプードルを抱いた女性が立っていました。半年前の、あの女性でした。私が何か言いかけるよりも先に、彼女は黙って軽く会釈をすると、その場を離れていきました。
あの日の自分の正論が、今、そのまま私に返ってきたのです。完璧な飼い主なんていない。それを誰よりも分かっていないまま、偉そうに語っていたのは、私だったのだと思います。家に帰ってから、愛犬の頭を撫でながら、これからは余計な言葉をかけないと心の中で決めました。彼女に直接謝ることはもう叶わないかもしれません。でも、すれ違う若い飼い主には、せめて笑顔で会釈ができるような自分でありたいと思いました。
(40代女性・主婦)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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