「習い事3つもさせて教育ママだね」と毎回笑っていたママ友→子供が全部辞めた日、立場が逆転した話
公園のベンチで言われた一言
息子が小学2年生になった春のことです。学校近くの公園で、いつものママ友グループと立ち話をしていました。話題は子供の習い事のこと。私が「うちはピアノと水泳と英会話に通っていて」と答えると、ママ友のひとりが笑顔で言いました。 「習い事3つもさせて教育ママだね」 続けて「うちは1つで十分。子供の自由が大事だよね〜」とも。周りの2人のママも曖昧に微笑んでいて、私は「いや、本人がやりたいって言うから…」と返すのが精一杯でした。本人の意思で始めたことを、なぜ笑われなければならないのか。家に帰っても、その言葉が頭の中に残っていました。
息子が「もうやめたい」と言い出した日
6月のある夜、息子がぽつりと言いました。「ママ、ピアノやめたい」。私は思わず手を止めました。理由を聞くと、「練習が楽しくない」と。続けて7月には水泳、8月には英会話も「もういい」と言い出したのです。 私が無理にやらせていたのかもしれない。あのママ友の言葉が、頭の片隅でちらちらと光りました。子供の意思を尊重すると決めて、3つすべてを辞めることを許しました。すべての習い事バッグを片付けたあの夜、私は自分の子育てが何だったのか、小さく自問していました。
「やっぱりね」と勝ち誇る彼女
9月、夏休み明けの公園で、ばったりそのママ友に会いました。「ねえ、〇〇くん最近何の習い事してるの?」と聞かれて、「全部辞めて、今はサッカーだけやってる」と答えました。すると彼女は満面の笑みでこう言ったのです。 「やっぱりね。子供のペースが一番だよね〜」 何を「やっぱり」と言われているのかわかりませんでした。あなたの言葉に振り回されたわけじゃない。息子が自分で見つけた答えなのに。私は曖昧に返事をして、その場を離れました。
そして…
それから1ヶ月ほど経った10月。スマホに彼女からのメッセージが届きました。「実はうちの子、ピアノも英会話もやりたいって泣いてて…どうしたらいい?」。画面を見つめて、私は何度か返信を打ち直しました。 あれだけ「1つで十分」と言っていた人が、急に相談してくる。複雑な気持ちはありました。けれど、子供のために悩んでいる姿は同じです。私は「子供がやりたいって言うなら、応援してあげたらいいんじゃないかな」と返しました。 人を笑っていた言葉は、いつか自分に返ってくる。それでも、子供のためを思う気持ちには優劣も勝ち負けもないのだと、私はあらためて思いました。
(30代女性・パート)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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