「時短勤務は周りに迷惑」と口にした私が、時短を申請する側になった朝
限界だった
時短勤務の同僚をカバーする側に回りました。時短を取っているメンバーが2人いて、私ともう1人が業務を引き受けていたのです。退社時刻が21時を過ぎることも珍しくなく、週末も資料作りで潰れていました。体力的にも気持ち的にも、だんだんぎりぎりの場所に追い込まれていました。
ある日の昼休み、疲れが限界に達していた日のことです。同期に愚痴をこぼしました。「時短勤務は周りに迷惑」。口に出した瞬間、ひどいことを言っていると自分でもわかっていました。でも、一度言葉にしてしまうと引き戻せなかったのです。同期は苦笑いを浮かべたまま、何も答えませんでした。
検査結果が告げられた朝
その後、体調を崩して受けた検査で、継続的な通院と治療が必要な病気が見つかりました。仕事を続けるには、勤務時間を短くする以外に方法はありませんでした。
チームミーティングで「来月から私、時短にさせてもらうことになりました」と告げた瞬間、会議室の空気が変わるのを感じました。誰も何も言わない。でもその沈黙の中に、かつて自分が漏らした一言が響いている気がしたのです。
かけられた言葉の重さ
ミーティング後、デスクに来たのは、あの時短勤務の後輩でした。かつて私が「迷惑」と切り捨てた、その相手です。引き継ぎ資料を広げながら「無理しないでくださいね」と、まっすぐ私の目を見て言いました。
「ごめんね、本当に」。それしか言葉が出ませんでした。引き継ぎのことだけで謝っているのではないと、彼女はたぶん気づいていたと思います。それでも、あの休憩スペースの件を今さら口にする勇気は、どうしても出ませんでした。
そして...
16時に席を立つ日々が始まりました。「お先に失礼します」と声をかけるたびに、かつての自分の視線を背中に感じます。残っている同僚たちのデスクには、まだ書類が積まれている。あの景色を、今度は反対側の立場から眺めています。
あの日、私の陰口が彼女の耳に届いていたのかどうかは、今もわかりません。けれど、かけてもらった言葉に優しさだけが込められていたとは、どうしても思えないのです。同じ立場にならなければ気づけなかった自分が、情けなくて仕方ありませんでした。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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