深夜3時、元カレから届いた「起きてる?」続けて送られてきた一言で、私の中の半年が音を立てて崩れた
半年ぶりの通知
別れたのは去年の秋でした。一緒に住んでいたアパートは私が先に出て、彼があの部屋に残りました。別れて1ヶ月くらいは「ご飯ちゃんと食べてる?」「あれ、そっちに置いてったよ」みたいな、未練混じりの短いメッセージが時々届いていました。
そのうちぴたりと連絡は止まり、私も通知をオフにしていました。半年経った今、彼の名前が画面に表示されるのは久しぶりです。深夜3時。「起きてる?」という一言が、暗い部屋の中でやけに眩しく見えました。
打ちかけては消した返事
返事をするべきかどうか、迷いました。半年も連絡しなかった人が、この時間に送ってくるメッセージに「良い知らせ」が入っているとは思えません。でも無視してしまうのも、何だか引っかかる。
「どうしたの?」と打って、消しました。「久しぶり」と打って、また消しました。何を送るのが正解なのか、わからないままでした。迷っているうちに、画面がまた光りました。彼からの、続きの一通でした。
たった一言
「結婚することになった」それだけでした。
お祝いの言葉を打とうとしたのに、指がうまく動かない。半年前にとっくに終わったはずなのに、どうして今、こんなに息が浅くなるのか自分でもわかりませんでした。
別れを切り出したのは私のほうでした。彼が悪かったわけではありません。ただ、私が「まだ結婚は考えられない」と言ったのです。3年付き合って、その話を持ち出してくれたのは彼のほうでした。あの時の私は、その言葉をまっすぐ受け止められなかった。逃げたのは私のほうなのに、こうして「結婚することになった」と知らされる側になっています。
そして...
「おめでとう」を打っては消し、私は朝までその画面を見つめていました。空が白んでくる頃、結局何も送らないままトーク画面を閉じました。
きっと彼は、報告という形で区切りをつけたかったのだと思います。長く書けば未練になる。短すぎれば素っ気ない。「起きてる?」「結婚することになった」たった二通のメッセージで、半年かかっても消えなかった彼の輪郭が、ようやく私の中で薄れていきました。返事をしなかったのは意地ではなく、それが私にできるたぶん最後の誠意でした。たった一言で、こんなに泣けるなんて思っていませんでした。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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