3年隠してきた毎月のギフト。彼女に「バレた?」と返した俺が、ようやく口にできた親友の名前
言いそびれた習慣
毎月25日、決まった人に食料品のギフト券を送る。それが3年続けてきた俺の習慣でした。彼女と付き合い始めたのは事故から半年後で、出会った頃にはもう日常になっていました。話すタイミングを何度も逃して、気づけば隠し事のようになっていたのです。正確に言えば、隠していたのではなく、口に出せなかったのだと思います。言えば、彼女の優しさで前に進まされそうで。前に進むには、自分の中の準備が、まだ足りませんでした。
「バレた?」と打った指
仕事中、彼女から「毎月誰かにギフト送ってるの知ってるよ」とメッセージが届きました。指が勝手に「バレた?」と打って、送ってしまいました。送ってから、軽すぎる返事だったと気づいたのです。 そこから説明を打ち始めて、止まらなくなりました。3年前の春、親友と仕事のことで言い争い、絶交したまま事故の知らせを受けたこと。葬儀の日に奥さんから「誤解しないで、彼はあなたのこと話してたよ」と言われたこと。何も返せないまま、3年が過ぎてしまったこと。
送り続ける理由
事故の翌月、初めてささやかなギフトを送りました。罪滅ぼしのつもりだったのか、自分でもよく分かっていません。返事が来なくてもいい、迷惑なら届かなくしてくれてもいい、そう思いながら毎月25日に送信ボタンを押し続けてきました。奥さんからは数回だけ、短いお礼のメッセージが届きました。娘さんが小学校に上がった、運動会で走った、と写真もなく一行だけ。読むたびに、自分が会いに行けない弱さを、まっすぐ突きつけられる気がしました。
そして…
家に帰ると、彼女がいつも通りお茶を入れてくれていました。何か言われるのを覚悟していたのに、彼女は「会いに行ってあげなよ」とは言いませんでした。ただ隣に座って、俺の手の上に自分の手を重ねただけでした。その手の温かさで、ようやく分かりました。3年間、本当は誰かに知っていてほしかったのだ、ということが。会いに行く勇気は、まだありません。それでも来月の25日は、いつもと少し違う気持ちで送信ボタンを押すのだと思います。隠してきたことを責めずにいてくれた人が、隣にいる。それだけで、抱えてきたものの重さが、ほんの少しだけ違って見えました。
(30代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
妊娠中の妻に5キロの米を投げて軽視した夫。出産後⇒我が子を抱いた妻が“静かに告げた一言”に「は…?」愛カツ -
夫「母さんの料理は美味しい!嫁の料理は酷いなぁ(笑)」しかし⇒「それ…」嫁の暴露で…食卓が地獄の空気に!?Grapps -
【12星座相性ランキング】2026年5月に注意が必要な星座の組み合わせは?michill (ミチル) -
「再婚した家の子とは、遊ばせたくないの」。ママ友のその一言に、私は笑うしかなかったハウコレ -
【星座別】5月、人間関係に恵まれる女性ランキング<最下位~第10位>ハウコレ -
【星座×血液型別】「聞いて聞いて!」おしゃべりが止まらない女性ランキング<第4位〜第6位>ハウコレ -
【誕生月別】男性の誕生月でわかる!彼女の服装で「一番好きなスタイル」<1月〜6月>ハウコレ -
急に素っ気なくなった彼。冷められたと思ったら試してほしい「距離の置き方」があるハウコレ -
痛みに苦しむ妊婦妻を「大げさ」車の中でも罵倒し続けた夫。だが診察後⇒看護師の【報告】に…夫が動揺したワケGrapps