「結婚してよかったと思ったことない」と言った妻→離婚届の日に見つけた妻の日記
ケンカが、日常になっていた
第一子が生まれてしばらくした頃から、妻の言葉が鋭くなっていった。些細なことでぶつかり合い、気づけば毎日のように口論になる。育児の疲れや睡眠不足のせいだと最初は思っていた。お互いに余裕がないだけだ、と。
でも日が経つほど言葉はきつくなり、笑顔で話せる時間は減っていった。謝ることもあった。話し合おうとしたこともあった。それでも翌日にはまた同じことの繰り返しで、私はだんだん「何をしても届かない」という感覚に慣れていった。
その言葉が、限界だった
ある夜の口論の最中、妻がぽつりと言った。
「結婚してよかったと思ったこと、一度もない」
声は荒げていなかった。だからこそ、深く刺さる。言い返す言葉が出てこなかった。もう修復できないのだと、そのとき初めて本気で思った。
数日後、区役所で離婚届をもらった。用紙を手に取りながら、悲しいとも怒りとも違う、ただ空っぽな気持ちが胸に広がっていく。この人と終わりにするしかない、そう自分に言い聞かせていた。
日記が、そこにあった
一度自宅へ戻ったが妻は外出していて、家の中は静かだった。
引き出しを開けたとき、見覚えのないノートが目に入る。何気なく手に取ると、妻の字でびっしりと書かれていた。日付の入った日記だった。読み進めるうちに、手が止まる。
「今日もひどいことを言ってしまった。本当は世界一好きなのに、なんで傷つけることしか言えないんだろう」
そんな言葉が、毎日のように並んでいた。涙をこらえながらページをめくり続けた。
そして...
最後のページには、一言だけ書かれていた。「お願い、この日記を見つけて」
しばらく、その場から動けなかった。あの言葉の裏に、こんな気持ちが隠れていたとは思ってもいなかった。カバンの中の離婚届を取り出して、ゆっくりと破く。
妻が帰ってきたとき、私は「一緒に病院に行こう」と伝えた。妻は何も言わずに泣いた。それから二人で産後のホルモンバランスについて調べ、翌週に受診した。
すべてがすぐに元通りになったわけではない。でもあの日記のおかげで、私たちはもう一度、同じ方を向くことができた。
(30代男性・自営業)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
「初節句に帰省して!」義母に頼まれ義実家へ。しかし到着後⇒「あれ…?」予想だにしない光景が!?愛カツ -
彼の連絡が急に優しくなった日→「何かやらかした?」と聞いたら「逆」と返ってきた理由ハウコレ -
夫のカバンから【ピンク色の何か】が出ている?⇒「おえっ…」確認した妻が、吐き気を催したワケ!?Grapps -
欠席した私をグループLINEで晒すママ友。しかし⇒夫の“冷静すぎる返信”でママ友が凍りつき…!?愛カツ -
中2の娘に「どうせつまらない仕事でしょ」と笑われた俺→職場見学後の車内で聞こえた小さな声ハウコレ -
妻の“体調不良”に気づかなかった夫。だが直後「お母さんが…」娘からの着信で血の気が引いた話愛カツ -
【誕生月別】理想の相手が突然現れる女性ランキング<第1位~第3位>ハウコレ -
男性の血液型でわかる!二人きりの時に出る「素の姿」<O型・B型>ハウコレ -
【星座別】2026年5月後半、運命の恋が叶う女性ランキング<第1位〜第3位>ハウコレ