「相談がある」と書けばよかった。たった一行のメッセージで彼女を1時間怯えさせた話
軽い気持ちで送った一行
仕事で行き詰まっていました。上司との折り合いが悪く、このまま続けるべきか、転職すべきか。胸が重くなるなか、この気持ちを誰かに聞いてほしかった。真っ先に浮かんだのは彼女の顔でした。
夕方、「ちょっと話がある」と送りました。深い意味はありません。仕事の帰りにでも電話しようかな、くらいの軽い気持ちでした。送ったあとすぐに既読がついて、安心しました。すぐに返事が来るだろうと。
返ってこない返事
10分経っても返信がない。20分経っても来ない。だんだん不安になってきました。既読はついているのに返事がないということは、何か気に障ったのだろうか。
30分を過ぎたあたりで、自分が送った文面を読み返しました。「ちょっと話がある」。これは怖い。自分がこのメッセージを受け取ったら、間違いなく悪い話を想像する。彼女は今、別れ話だと思っているのではないか。慌てて「大した話じゃないんだけど」と追加で送ろうとして、それはそれで怪しいと思い直し、指が止まりました。
1時間後の1文字
1時間後、彼女から「何?」とだけ届きました。彼女が覚悟を決めて送ってきた重みを感じました。すぐに「転職を考えてて、相談したかった」と返しました。「返事なかったから、重く受け取らせちゃったかなって焦ってた」とも添えました。
しばらくして「別れ話かと思った」と返ってきたとき、申し訳なさで胃の奥がきゅっとなりました。「違う!転職の相談」と慌てて打ちました。彼女に1時間も怖い思いをさせていたのかと思うと、自分の無神経さが情けなくなりました。
そして...
その夜、電話で転職の話を聞いてもらいました。彼女は真剣に聞いてくれたあと、こう言いました。「"話がある"って送り方やめて。心臓に悪い」。笑っていたけれど、声の奥に本気が混じっていました。
「次から"相談がある"にする」と約束しました。たった一行のメッセージで、相手をこんなに不安にさせることがある。伝えたい内容は同じでも、言葉の選び方ひとつで届き方が変わる。転職よりも先に、自分が学ぶべきことはそこだったのかもしれません。
(20代男性・営業職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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