「嫁が来たんだから家事は任せて安心」と宣言する義母→里帰り出産で嫁が不在の間、義実家が崩壊した
「嫁の仕事」として当たり前になっていた家事
結婚当初から、義母は家事をほとんど私に任せきりでした。料理、洗濯、掃除、買い出し。義父の晩酌のおつまみまで、私が準備するのが日課になっていたのです。
義母自身は「もう歳だから」と言いながらも、テレビを見たり、友人と電話したりと、のんびり過ごしている様子。それだけでなく、近所の方に「うちに嫁が来てくれて、本当に楽になったわ」と自慢しているという話まで耳に入ってきました。
夫に相談しても「母さんも歳だから」とかわされるばかり。私はただ、黙々と家事をこなす毎日を送っていたのです。
里帰り出産、そして届いた義実家からのSOS
妊娠後期に入り、私は実家へ里帰りすることに。出発の前日、義母は「ゆっくりしてきなさい」と声をかけてくれました。その言葉は本心だったと思います。
ただ、1ヶ月後の現実については、誰も想像していなかったのです。
里帰りからわずか1週間。夫から連絡が届きました。「家の中がめちゃくちゃで、母さんが参ってる」と。
洗濯物は山積み、シンクには洗い物がたまり、冷蔵庫の食材は傷み始めているとのこと。義母は「私はずっとやってなかったから、やり方がわからない」と嘆いているそうで、あれほど「任せて安心」と言っていた言葉が、今さらながら頭をよぎりました。
気づき始めた夫と、崩れた「当たり前」
その後も、夫からは困り果てた様子の連絡が続きました。「ゴミの分別がわからない」「洗剤がどこにあるかわからない」義母も夫も、家事の段取りをまったく把握していなかったのです。
私が当たり前のようにこなしてきたことが、実はどれだけの労力だったのか。それを初めて実感したようでした。
夫は「今まで何も手伝わなくてごめん」と電話口で謝ってきました。正直、少し複雑な気持ちもありましたが、「ようやく気づいてくれたんだ」という安堵もあったのです。
そして...
無事に出産を終え、赤ちゃんを連れて義実家へ戻った日のことは、今でも忘れられません。玄関で出迎えてくれた義父が、私の顔を見るなり深々と頭を下げたのです。
「あんたがいないと、何もできなかった。いつもありがとう」
義父がそんな言葉をかけてくれたのは、同居して以来、初めてのことでした。隣に立っていた義母も、目を伏せながら「全部任せきりにしてきて、ごめんなさい。もうそんなことはしない」と言ってくれました。
1ヶ月が家族の中の何かを確かに変えてくれた。赤ちゃんを抱きながら、「この子が大きくなる頃には、もっと良い形になっているといいな」と思う私がいました。
私がいなければ回らなかった家。それは決して誇らしいことではなく、家族みんなで支え合うべきものだったのだと、今はそう思えるのです。
(30代女性・主婦)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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