「そんな大学、行く価値ない」と娘を鼻で笑った父→後日、そのOBに頭を下げる羽目に
志望校を告げた日、父は笑った
高校3年生の夏、両親に第一志望の大学を伝えました。地元では堅実な評価を得ている中堅の私立大学で、学びたい分野の研究が盛んなことが決め手でした。しかし父の反応は、予想外のものでした。「そんな大学、行く価値ないだろ」と鼻で笑い、「もっと上を目指せないのか」と続けたのです。なぜその大学を選んだのか、理由を聞こうともしない。オープンキャンパスにも足を運んで決めた進路を一笑に付されて、悔しくて涙が出そうでした。
それでも私は、その大学へ進んだ
父に認めてもらえないままでしたが、志望校は変えませんでした。ここで学びたいという気持ちは本物だったからです。入学後は専門分野に没頭し、少人数制のゼミで実践的な力を身につけました。就職活動では大学で培った専門性が評価され、希望の業界へ。父は「まあ、よかったな」とだけ言いました。あの日のことを謝りもせずに。私も気にしていないふりをして、社会人としての一歩を踏み出しました。
母から聞かされた、父の"その後"
社会人5年目のある日、実家に帰省すると父の様子がどこかおかしいことに気づきました。いつもより口数が少なく、居心地悪そうにしているのです。不思議に思っていると、母が台所で小声で教えてくれました。父の会社が新規事業で行き詰まり、外部のコンサルタントに頭を下げて協力を仰いだこと。そしてそのコンサルタントが、父が「行く価値がない」と笑い飛ばした、私の母校のOBだったのです。しかもその道では母校出身者が第一線で活躍していることを知り、父は何とも言えない顔をしていたそうです。「あのとき、あなたに何て言ったか覚えてるんでしょうけどね」と、母は苦笑いしていました。
そして...
それから父は、私の仕事や選択について口を出すことがなくなりました。先日、久しぶりに実家へ帰ると、父が珍しくぽつりと言ったのです。「お前が選んだ道で、よかったんだろうな」。謝罪ではないけれど、あの父がそこまで言ったことが、私にはじゅうぶんでした。あの日、笑われても自分の選択を信じてよかったと、今なら心から思えます。
(20代女性・技術職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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