「結婚は考えていない」と3年言い続けた彼→私が記念日に見切りを伝えたら、急に焦り出した話
何度目かの「まだ早いって」
きっかけは、大学時代の親友から届いた結婚報告のLINEでした。「来月入籍するの!」という文面と、薬指に光る指輪の写真。「おめでとう!幸せにね!」と返しながら、スマホを持つ自分の手が妙に軽く感じました。彼女とは同い年。同じ時期に就職して、同じ時期に恋人ができて、でも気づけば「その先」に差がついていました。
その夜、彼の隣でテレビを見ていたとき、何気なく聞いてみたのです。「ねえ、うちらってさ、この先どうなるのかな」。彼はリモコンを握ったまま「まだ早いって」「結婚は考えていない」と言いました。思わず膝の上で拳を握りました。29歳の私にとって、「まだ早い」がどれだけ残酷な言葉か、彼はきっとわかっていなかったのだと思います。
3回目の記念日に決めたこと
記念日のディナーを予約したのは私の方でした。少し高めのイタリアンを選んだのは、最後になるかもしれないと思ったから。
食事の間、彼はいつも通り「おいしいね」と笑っていました。デザートが運ばれてきたとき、私は話を切り出しました。「3年待ったけど、もう限界」。彼のフォークが止まりました。「え、急にどうしたの」と聞く彼に、「急じゃないよ。何度も言ってきたよね」と答えるのが精一杯でした。声が震えないように、ずっとナプキンを握りしめていました。
急に変わった彼の態度
「別れたいってこと?」と聞く彼の声は、初めて聞くくらい小さかったです。「待ってくれ、ちゃんと考えるから」。3年間「考えていない」と言い続けた人が、突然「考える」と言い出したことに、笑いそうになりました。
「いつまでに?」と聞くと、彼は黙りました。5秒、10秒、30秒。結局、期限すら口にできない人なのだとわかりました。「考える」じゃなくて、「考えたくないけど失いたくもない」。それが彼の本音なのだと、3年かけてようやく理解したのです。
そして...
帰り道、彼は何度も「話し合おう」「まだ決めないでくれ」と繰り返しました。3年間「考えていない」の一言で終わらせてきた人が、急に必死に言葉を並べている。その姿を見て、怒りよりも先に、胸がすっと軽くなりました。ああ、私が本気だと気づいた途端にこれか。もっと早くその必死さを見せてくれていたら、違う未来もあったかもしれない。
でも、3年分の「考えていない」を飲み込んできた私に、まだ「待ってくれ」を求めるのは、もう遅いのです。
駅の改札で「じゃあね」と言ったとき、冬の空気が気持ちよく感じました。不思議と涙は出ませんでした。
(20代女性・事務員)
本記事は、読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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