「俺は一生独身でいい」と言って振った元カノ→2年後の結婚式で再会して、自分の愚かさを思い知った
自由を選んだはずでした
あの日、友人の婚約報告を聞いた帰り道、彼女から将来の話を振られました。「私たちも、そろそろ考えない?」。正直、面倒だと思いました。結婚なんて、自由がなくなるだけです。前を向いたまま答えました。
「俺は一生独身でいい。結婚とか向いてないから」。それだけでは足りず、「正直、束縛されるの無理だわ」「もっと自由に生きたい」とまで言いました。隣で彼女が黙ったのは分かっていました。でも振り向けませんでした。これで自由になれる。そう思っていたのです。
自由の正体
別れた直後は開放感がありました。飲みに行きたい時に行き、休日は好きなだけ寝る。でも半年もすると、その「自由」の正体に気づき始めました。誰かと食事をしても、彼女と行った店の方がおいしかったと思ってしまう。休日にどこにも行く気が起きなくなりました。
「自由」ではなく、ただ「一人」なだけ。共通の友人からは、彼女が料理教室に通い始めたこと、仕事で昇進したことが聞こえてきます。自分は何も変わっていないのに、彼女だけがどんどん遠くなっていきました。
結婚式の日
別れて2年程経った時、友人の結婚式に出席しました。会場に入ると、彼女がいました。隣に、知らない男性が立っています。以前よりも明るい表情で、その男性と自然に笑い合っている。目が合った瞬間、彼女の左手に光る指輪が見えました。
新郎のスピーチで「この人と一緒にいたいと思った」という言葉を聞いたとき、胸がえぐられるようでした。自分にもそう思える相手がいたはずなのに、「束縛」だと切り捨てたのです。
そして...
式のあと、僕は元カノに声をかけました。「久しぶり。元気?」。精一杯の軽い声を作ったつもりでした。彼女は「元気だよ。来年、結婚するんだ」と笑いました。
「そっか。……おめでとう」。それしか言えませんでした。彼女の隣に男性が戻ってきて、二人は寄り添うように会場を出ていきました。その後ろ姿を見ながら、一人でタクシーに乗りました。
「一生独身でいい」。あの帰り道の自分の言葉が、頭の中で何度も繰り返されます。自由を選んだはずなのに、今の自分には何もありません。彼女が幸せそうに笑っていた分だけ、自分の愚かさが胸に刺さりました。
(20代男性・営業職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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