友人カップルを見て「いい彼氏ってこういうことか」→自分の彼との違いに気づいた話
ダブルデートで感じた小さな違和感
その日は、大学時代からの友人と、それぞれの彼氏を連れてダブルデートをしていました。行き先はショッピングモール。何度も訪れたことのある場所で、特別な予定があるわけでもない、ごく普通の休日でした。
ふと目に留まったのは、友人の彼氏の何気ない行動です。エスカレーターではさりげなく友人の後ろに立ち、カフェでは「何飲む?」と声をかけながら、自然に荷物を持ってあげている。どれも大げさなことではありません。
一方で、私の彼はスマホを見ながら先を歩き、私が少し遅れても気づかない。そんな小さな違いが、少しずつ胸の奥に積もっていくのを感じました。
「気にしすぎかな」と思いながらも、その日を境に、私の中に小さな問いが生まれたのです。
「これが普通」だと思い込んでいた日々
振り返ってみると、私はいつの間にか多くのことを「仕方ない」と受け入れていました。デートの行き先はいつも彼の希望が優先。外食のお店も、「俺はここでいいけど」と言われると、私の提案は自然と流されてしまいます。
記念日を忘れられても、「男の人ってそういうものだよね」と自分に言い聞かせてきました。そうやって納得しようとすることが、いつの間にか当たり前になっていたのです。
でも、友人と友人の彼のやり取りには、どこか違いがありました。お互いの意見をきちんと聞き合い、どちらか一方だけが合わせている様子はありません。
「いい彼氏」って、特別なサプライズをしてくれる人ではなく、相手を一人の人として尊重できる人なのかもしれない。そう気づいたとき、これまで感じていたモヤモヤの正体が、少しだけはっきりしました。
言葉にして初めて見えたもの
私は意を決して「最近こう感じている」と、できるだけ正直に話したつもりです。
彼は少し黙ったあと、「そんなふうに思ってたんだ。気づかなかった」と言いました。その言葉に嘘はなかったと思います。彼なりに歩み寄ろうとしてくれる場面も増えました。
それでも、根本的な価値観の違いは簡単には埋まりませんでした。何度か話し合いを重ねた末、私たちはお互いのために、別々の道を選ぶことにしたのです。悲しくなかったと言えば嘘になりますが、自分の気持ちに正直になれたことに、後悔はありませんでした。
今、振り返って思うこと
今は一人の時間を過ごしながら、自分が恋愛に何を求めているのかを、ゆっくり見つめ直しています。誰かと比べたことで気づくことは、決して悪いことではない。そう思えるようになりました。
あの日のダブルデートがなければ、私はきっと「これが普通」と思い込み続けていたはずです。大切にされること、そして誰かを大切にすること。その感覚を忘れずに、次に誰かと向き合うときは、無理をしない関係を築いていきたいと思っています。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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