休憩のたびに彼氏自慢する同僚→先輩が穏やかに一言で、空気が変わった話
毎日続く「彼氏がね…」の話
入社して2年目の春、私の部署に新しい同僚が配属されてきました。明るく社交的な彼女は、すぐに職場に馴染んでいったのですが、ひとつだけ困ったことがありました。休憩時間になると、必ず彼氏の話が始まるのです。
「昨日、彼氏が高級レストランに連れて行ってくれたの」「週末は彼氏の車で海までドライブしたんだ」。最初のうちは「いいね」と相槌を打っていた私たちも、毎日続くとさすがに疲れてきました。話を変えようとしても、気づけばまた彼氏の話題に戻っている。お昼休憩が近づくと、少し憂うつな気持ちになる自分がいたのです。
言いたいけど言えないもどかしさ
正直なところ、「もう少し別の話もしたいな」という気持ちはずっとありました。でも、悪気があるわけではない相手に対して、どう伝えればいいのかわからなかったのです。彼女自身は楽しそうに話しているだけで、私たちを困らせようとしているわけではありません。
同じ部署の同期とは、たまに目を合わせて苦笑いを交わすこともありました。それでも、職場の人間関係を考えると、はっきり言うのはためらわれて。もやもやした気持ちを抱えながら、作り笑顔で相槌を打つ日々が続いていました。
先輩の穏やかな一言
ある日の休憩時間、いつものように彼氏自慢が始まったとき、普段あまり会話に加わらない先輩が静かに口を開きました。「彼氏さんのこと本当に好きなんだね。でもね、みんなそれぞれ話したいことがあるから、たまには順番に話す時間も作れるといいかもね」。
その言葉は、責めるような響きは一切なく、ただ穏やかに事実を伝えているだけでした。同僚は一瞬きょとんとした表情を浮かべ、それから「あ、私ばっかり話してた…?」と小さくつぶやいたのです。先輩は優しく微笑んで、「好きな人の話ができるのは幸せなことだよ。でも、みんなの話も聞きたいなって思ってたんだ」と付け加えました。
そして...
その日を境に、休憩時間の雰囲気は少しずつ変わっていきました。同僚は相変わらず彼氏の話もしますが、「最近何かあった?」と私たちにも話を振ってくれるようになったのです。
私は先輩の対応を見て、大切なことを学んだ気がしました。相手を否定せず、でも自分たちの気持ちも伝える。そのバランスの取り方は、簡単なようでとても難しいものです。あの穏やかな一言があったからこそ、誰も傷つかずに状況が変わったのだと思います。
今では休憩時間が、また楽しみな時間に戻りました。いろんな話題で笑い合える、そんな当たり前の日常がとても心地よく感じられます。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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