「常識なんだけど?なんで知らないの?」とマウント女→隣の先輩が「俺も知らない」で形勢逆転
会議室で飛び出した、予想外の言葉
それは、月に一度の部署ミーティングでの出来事でした。私は入社2年目で、まだまだ覚えることの多い毎日を送っています。その日の議題は、新しい業務システムの導入について。先輩社員が資料を配りながら説明を進める中、私はふと疑問に思った専門用語について質問をしました。
すると、斜め向かいに座っていた女性社員が、信じられないといった表情で私を見つめました。「え、それって常識なんだけど?なんで知らないの?」。会議室の空気が、一瞬にして凍りついたような感覚。周囲の視線が私に集まり、顔が熱くなるのを感じながら、何も言い返せずにうつむくことしかできませんでした。
隣から聞こえた、静かな声
沈黙が続く中、私の隣に座っていた男性社員が、口を開きました。「あ、俺もその用語、正直よくわかってないんだよね」。その言葉に、斜め向かいに座っていた女性社員は少し驚いた様子を見せます。
彼は入社10年目のベテラン社員。誰もが一目置く存在でした。「業界によって使い方が違ったりするし、確認するのは大事だと思うけどな」。淡々とした口調ながら、その言葉には確かな重みがありました。会議室の空気が、少しずつ和らいでいくのを感じます。
前で説明をしていた先輩社員も「そうですね、改めて説明しますね」とフォローを入れてくれ、会議は何事もなかったかのように進んでいきました。
会議後に気づいた、本当の優しさ
会議が終わった後、私はそのベテラン社員にお礼を伝えました。「さっきは助けていただいて、ありがとうございました」。すると彼は、少し照れたように笑いながら言いました。「いや、本当に知らなかっただけだよ。知らないことを聞けるのは、むしろ強みだと思う」。
その言葉を聞いて、胸の奥が温かくなりました。彼が本当に用語を知らなかったのか、それとも私をかばってくれたのかはわかりません。それでも、私は嬉しかったです。
そして...
あの出来事から数カ月が経ち、私は以前より積極的に質問ができるようになりました。「知らない」と言うことは、決して恥ずかしいことではない。あの日、先輩が身をもって教えてくれた大切なことです。
今でも時折、あの会議室での出来事を思い出すことがあります。誰かが困っているとき、さりげなく寄り添える人でありたいと考えています。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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