彼「町内会の集まり行ってくる」→数日後、近所で“私の噂”が広がっていたと知った話
町内会に通い始めた彼
私たちが今の住まいに越してきたのは、2年前の春のこと。新しい土地での生活に少しずつ慣れていく中、町内会の存在を知りました。月に一度、地域の集まりがあるとのことでしたが、当時の私は仕事が立て込んでおり、なかなか参加する余裕がありませんでした。
そんな私に代わって、Tさんが「俺が行ってくるよ」と申し出てくれたのです。最初は申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、彼は嫌な顔ひとつせず、毎月欠かさず参加するようになりました。帰宅後には「今日はこんな話が出たよ」と報告してくれる姿が、とても頼もしく感じられたものです。
耳に入ってきた"私の噂"
ある休日、近所のスーパーへ買い物に出かけたときのこと。棚の向こう側から、聞き覚えのある声が聞こえてきました。ご近所に住む奥様方が話しているようで、ふと耳を傾けると、私の名前らしき言葉が混じっていたのです。
「Tさんのところの彼女さん、ほら、あの人ね」「ええ、聞いたわよ」。心臓がどきりと跳ねました。何を言われているのだろう。悪い想像ばかりが頭をよぎります。私は町内会にも顔を出せていないし、挨拶もろくにできていない。きっと「愛想がない」「付き合いが悪い」と思われているに違いない。その日は気もそぞろで、買い物を終えるのがやっとでした。
彼が明かした"噂の正体"
数日間もやもやした気持ちを抱えた末、思い切ってTさんに打ち明けることにしました。「私のこと、近所で何か言われてない?」。おそるおそる尋ねると、彼は一瞬きょとんとした後、照れくさそうに笑ったのです。
「ああ、それ、俺のせいかも」。彼の話によると、町内会の集まりで私のことを聞かれるたびに、つい自慢してしまっていたのだそうです。「仕事をすごく頑張ってる」「料理が上手で、毎日おいしいご飯を作ってくれる」「本当に優しい人なんです」。そんな話を何度もしていたため、近所の方々の間で私の話題が広まっていたのでした。悪い噂ではなく、彼が私のことを褒めてくれていただけだったのです。
そして...
あの日から、私は少しずつご近所の方に挨拶をするようになりました。すると皆さん、とても温かく迎えてくださったのです。「Tさんからいつも聞いてますよ」「お仕事大変でしょう、無理しないでね」。そんな言葉をかけていただくたびに、胸が温かくなるのを感じました。
彼が私の知らないところで、私のことを大切に思ってくれていた。その事実を知れただけで、十分すぎるほど幸せな気持ちになれました。これからは私も、彼と一緒に町内会に顔を出してみようと思っています。新しいご縁が広がっていくことが、今はとても楽しみなのです。
(30代女性・公務員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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