彼「今日は同僚と飲み会」→位置情報つきストーリーに映った“見覚えのある店”で全て察した話
いつも通りの「飲み会」連絡
その日、彼からLINEが届いたのは夕方6時頃のことでした。「今日は同僚と飲み会になった。遅くなるから先に寝てて」という、何度も受け取ったことのあるメッセージ。Mさんは「わかった、気をつけてね」と返信し、いつものように夕食の準備を始めます。交際3年、同棲して1年半。こうしたやり取りはもう日常の一部になっていました。
特に不安を感じることもなく、Mさんはひとりで食事を済ませ、のんびりとソファでスマートフォンを眺めていたそうです。友人のSNS投稿にいいねを押したり、気になるレシピを保存したり。そんな穏やかな夜のはずでした。
ストーリーに映った「見覚えのある場所」
SNSのストーリーを何気なくスワイプしていたとき、Mさんの指がふと止まりました。共通の知人であるTさんが投稿した一枚の写真。おしゃれなカクテルグラスと、背景にぼんやり映る店内の様子。そして画面の隅には、位置情報が表示されていたのです。
その店の名前に、Mさんは見覚えがありました。以前、彼が「いつか連れて行きたい」と話していた、隠れ家的なバー。Mさんはまだ一度も訪れたことがありません。写真をよく見ると、テーブルの端にちらりと映る男性の腕。見慣れた腕時計が目に入った瞬間、心臓が小さく跳ねました。
「同僚との飲み会」のはずなのに、なぜTさんと一緒にいるのだろう。Mさんの頭の中を、小さな疑問が静かに広がっていきます。
答え合わせはしなかった
その夜、Mさんは彼を問い詰めることをしませんでした。「おかえり」といつも通りに振る舞いながら、これまで気づかないふりをしてきた小さな違和感を繋ぎ合わせていきました。
残業だと言っていた日の、ほのかな香水の匂い。急に増えたスマホを触る時間。予定を聞いても曖昧にしか答えなくなったこと...。ひとつひとつは些細なことでも、重なれば形になってしまうもの。
Mさんは数日かけて冷静に自分の気持ちと向き合いました。そこにあったのは怒りよりも、静かな悲しみと、どこか納得してしまう自分でした。
そして...
それから2週間後、Mさんは彼に別れを切り出しました。理由を深く追及することはせず、ただ「もう一緒にいる未来が見えなくなった」とだけ伝えたそうです。
彼は驚いた様子でしたが、Mさんの決意が固いことを悟ったのか、最後は静かに受け入れてくれました。
現在、Mさんは新しい部屋でひとり暮らしを始めています。「寂しくないと言えば嘘になるけれど、あのまま気づかないふりを続けるより、ずっと心が軽くなりました」と彼女は語ります。
(20代女性・事務員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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