

女性は感情的、男性は論理的というけれど、ぶっちゃけどう?【ひとみしょうの男ってじつは】
よく、女性は感情的、男性は論理的と言われますが、ぶっちゃけどうなのかについて、今回はみなさんと一緒に見ていきたいと思います。
論理的とは「論理的」ではない
そもそも、世間が言うところの論理的というのは、じつは論理的ではありません。
「本当の」論理的というものは、論理の飛躍を含んでいる、すなわち、感性的に「飛んでいる」ものがある思考を指します。
頭でしっかりと文字列を追っていても、文章のどこかに「論理の飛躍」があるので、頭で読むだけでは理解できない文章。感性と言われているものや、五感と言われているものを駆使しないと「たどり着けない」文章。
そういったものを、本来、論理的と言うのです。
「論理的な男」とは、ようするに理屈っぽい男のこと
世間が言うところの論理的とは、ようするに理屈っぽいという意味です。
たとえば、女子が「淋しくてさあ」と言えば、「淋しいという言葉の意味は?」と返してくる男。淋しさという、どこまでいっても計数化できないものを、言葉によって定義してくれないと俺理解できないよ、という、鈍感な男……。
ようするに、男たちは、ありとあらゆることを言葉によって定義したがります。さらに言えば、この世のあらゆるものは、言葉によって定義可能だと思っています。
対照的に、女子でそういうことを思う人は、きっと少ないでしょう。
その理由は、一般的には、女子のほうが肉体感覚が強いから(優れているから/肉体感覚をしっかりと使って生きているから)、などと言われています。
たとえば、生理痛。男に生理痛はありません。自分の身体が自分の意思に反してなんらかの痛みを生み出し、それがダイレクトに精神にはたらきかけるなんてことは、男にはないのです。
出産もそうです。産む産まない、産める産まないとはまったく独立に、神様は、子どもを産むという機能を女性性にしか与えていません。
なので、たとえば、椎名林檎さんの曲や歌詞は、男には絶対に書けないはずです。あれは肉体感覚で書かれた優れた芸術だから。
なぜ男は理屈っぽいのか?
ところで、なぜ男は理屈っぽいのでしょうか?
ひとつには、自分に欠けている感性を言葉によって補おうとする、本能的な作用を持っているからでしょう。
ないもの・欠けているものを、わたしたち人間は本能的に補おうとしますが、だから男は言葉を濫用することでその欠損を埋めようとしているのではないか?
つまり、ある種の自己防衛本能が働いた結果、男どもは理屈っぽいのではないか?
「論理的な」男が気前よく捨て去ったもの
男が理屈に理屈を重ねた結果、豊潤さを失ったものがいくつもあります。
そのひとつは、まぎれもなく哲学です。
哲学は本来、理性と感性の両方で理解するものです。ここで言う理性とは言葉です。感性とは心です。
その心をどこかに置き去りにして、「立派な」西洋人はこの言葉をこう定義していたはず、なんて、言葉を言葉によって再定義するということを繰り返した結果、日本における哲学はとんでもなくつまらない「出がらし」になった。だから、ぼくのように「ちょっとおかしい人」しか興味を示さなくなった。「まともな人」に見向きもされなくなった。
心と「上下」
わたしたちは心で生きています。言葉とは、その心を、他者にも理解できるように「変換」する道具です。つまり、まず思いがあり、それを変換するためのツールとして言葉があるのです。
思い、すなわち感性を「まだ捨て去っていない」女性は、だから、人として優秀なのです。
だから、たいていのカップルは、最初がどうあれ、最終的には、女性が「上」で男が「下」になるのです。
「下」になった男は、捲土重来をかけて、持てる武器を最大限使おうとします。つまり、理屈っぽくなります。
ぼくは男ですが、男と一緒にいたら、だから、ときどき女として生まれたかったなあと思うのです。
※参考 ひとみしょう『自分を愛する方法』玄文社(2020)
(ひとみしょう/作家・キルケゴール協会会員)
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