岡田将生、芦田愛菜(C)2025 スタジオ地図

芦田愛菜&岡田将生、細田守監督作初挑戦 5年ぶり共演でバディに【果てしなきスカーレット】

2025.07.04 05:00

細田守監督の最新映画『果てしなきスカーレット』(11月21日:日本公開/12月12日:アメリカ公開)。このたび、女優の芦田愛菜と俳優の岡田将生が声優として出演することが決定した。


芦田愛菜、中世の王女・スカーレット役で出演

芦田愛菜、岡田将生(C)2025 スタジオ地図
芦田愛菜、岡田将生(C)2025 スタジオ地図
主人公【スカーレット】を演じるのは、多数の映画・ドラマに出演し、その圧倒的な演技力で多くの人々を魅了している芦田。2012年には「第54回ブルーリボン賞 新人賞」を史上最年少で受賞し、近年では、興行収入62億円を突破し、ヒットとなった映画『はたらく細胞』(24)で第48回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞したことも記憶に新しい。また、その活躍は実写映画に留まらず、『怪盗グルー』シリーズ(10-17)や『映画 えんとつ町のプペル』(20)など数々のアニメ作品に声でも出演。そんな芦田が、果てしなき復讐劇に身を投じる中世の王女・スカーレットを演じる。

スカーレットは元々戦いよりも平和を望む父親を尊敬する心優しき王女であったが、父親を目の前で殺されたことから、復讐に取りつかれていく狂気を常にはらんだ役どころ。今までの芦田のイメージにはない役柄で、復讐相手に怒りを露わにし、アクションシーンでは声を張り上げたかと思えば、自身の復讐心に対して苦悩する…感情の起伏が激しく、同時に繊細さも求められる難しい役どころである。また、スカーレットの子ども時代のシーンもあり、子ども時代と19歳のスカーレットを当時19歳で同い年の芦田が豊かな声色で演じ分けた。

本作での芦田について細田監督は「スカーレットをここまで表現できたのは芦田さんのおかげです。凄まじい演技の連続で、なんと素晴らしい俳優なんだ、と収録中、何度も驚きました。復讐に取り憑かれた中世の王女に、芦田さんは全身全霊で憑依しています。彼女の可愛らしい外見からはとても想像できないほど、本番中は迫力に満ちています。圧倒的な狂気と、身悶えするほどの葛藤、そしてその奥に隠れた清らかな人間性が、十二分に表現されています。芦田さんのお芝居は、この映画の大きな見どころのひとつです」と絶賛している。

岡田将生、長編アニメ作品初挑戦

一方、芦田演じるスカーレットと旅を共にする心優しい看護師・【聖(ひじり)】の声を担当するのは、映画『ドライブ・マイ・カー』(21)で「第35回 高崎映画祭 最優秀助演俳優賞」と「2021年度 全国映連賞 男優賞」、『ラストマイル』(24)で「第48回日本アカデミー賞優秀助演男優賞」を受賞するなど、数々の話題作に出演し、その度に高い演技力が話題となる岡田。岡田は本作にて、長編アニメ作品初挑戦となる。

岡田が演じる聖は、現代日本で日々命と向き合う生活を送っている看護師。ある日、“死者の国”で目を覚まし、そこでボロボロに傷ついたスカーレットに出会う。傷ついた人を癒すことを使命としている聖は、スカーレットに何の見返りもなく手を差し伸べる。そんな聖に対し、スカーレットは反発するも次第にその関係にも変化が。なぜ自分が“死者の国”に迷い込んだのか分からないままスカーレットの旅を支え、バディとなる重要なキャラクターである。

岡田はドラマ『トラベルナース』(22-24)でも看護師役を演じており、アフレコ時には「いろんな仕事が地続きに繋がって(その経験が)生きていることを実感しています」と感慨深く振り返った。また、穏やかで優しい声も看護師である聖の役柄が滲み出ており、細田監督は「岡田さんは、演技が上手くて誠実で、でも謙虚で控えめな方でもある。“聖ってこういう人かもな”と、聖の人物像を、岡田さんを通して理解したような感覚がありました。聖は、命に関して真摯に向かっていく能動的な力もあれば、スカーレットのように復讐という怒りと狂気を持った人物にそっと寄り沿って慰める優しさもある。この両面性は、岡田さんご本人の人間性とも通じるものがある、と感じます。役と俳優がぴったり噛み合っている、と強く思わせられました」と聖というキャラクターを作り上げるのに、岡田の存在が大きかったことを語っている。

芦田と岡田は共に、細田作品は初の挑戦。そんな2人は、映画『星の子』(20)から5年ぶりの共演で、当時の舞台挨拶で芦田は岡田と「次は仲の良い役で共演したい」と話していた。感情をむき出しに復讐に取りつかれたスカーレットとすべてを癒し、包み込もうとする聖。細田監督の世界観の中、共に旅をするバディとして、2人の声がどう化学反応していくのか。

細田作品初、プレスコ(プレスコアリング)を実施

今作は、細田作品初の試みとなる、プレスコアリング(以下、プレスコ)という収録方法で制作。プレスコとは、まだ映像ができていない段階で、キャストの声を先に収録し、その声に対してアニメーションを制作していくという手法だ。キャストによる声の演技を聞いて、制作側が後からアニメーション表現を組み立てるため、いわば実写作品と同じような作り方となる。芦田と岡田は1年前にプレスコし、今回改めてシーンにあわせてアフレコ。実はプレスコはそれぞれでの収録であったが、アフレコでは芦田と岡田が一緒に収録することになり、芦田は「2人一緒に演じさせていただけて、聖とスカーレットの対比がとても演じやすかったです。一緒にアフレコができてよかったなと思っています」と語り、岡田は「今回の経験は僕にとってすごく大きいことで、大好きな細田監督とご一緒できて良かったと実感しています」とコメントした。

「果てしなきスカーレット」新ビジュアル解禁

「果てしなきスカーレット」新ビジュアル(C)2025 スタジオ地図
「果てしなきスカーレット」新ビジュアル(C)2025 スタジオ地図
血に染まるスカーレットが衝撃的だったティザービジュアルとは一転、今回解禁となったのは幻想的な空間の中、聖に支えられながら剣を構えるスカーレットの姿。そして、本ビジュアルにて、岡田演じる聖のキャラクタービジュアルが初解禁となった。看護師のユニフォームを着用し、救命バッグと弓矢を背負う聖。2人は“死者の国”でどのように出会い、旅をし、支え合うまでの仲になるのか。“死者の国”で力を合わせ、2人がたどり着く復讐劇の先にあるのは“見果てぬ場所”という希望なのか。いまだすべてを語られていない物語の世界へ想像を掻き立て、新たな細田作品の世界観を表すビジュアルとなった。

細田守監督最新作「果てしなきスカーレット」

『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)、『おおかみこどもの雨と雪』(12)、『バケモノの子』(15)、『未来のミライ』(18)、そして『竜とそばかすの姫』(21)。これまでに国内の数々の賞に輝きし、『未来のミライ』では日本を飛び出し、アニー賞受賞、米国アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネート。『竜とそばかすの姫』では、世界最高峰の権威を誇る第74回カンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクション「カンヌ・プルミエール」部門に正式招待されるなど、今や日本のみならず世界中の観客を魅了し続けているアニメーション映画監督・細田氏。最新作となる『果てしなきスカーレット』は2024年末に行われた製作発表会見での情報解禁、先日解禁されたティザービジュアルや特報映像から、今までのスタジオ地図・細田作品とは明らかに異なる主人公の設定や壮大な世界観が話題となった。

今作で細田監督が描くテーマは、“生きる”。「人は何のために生きるのかを問う、骨太な力強い映画を目指したい。今、この大きなテーマを、観客と一緒に考えたい」という細田監督の想いから始まった本作は、主人公の王女・スカーレットが父の復讐に失敗するも、“死者の国”で再び、宿敵に復讐を果たそうとする物語。『時をかける少女』から19年が経ち、これまでのスタジオ地図・細田監督作品のイメージを覆す衝撃の最新作が、2025年11月21日に日本で公開。さらに12月12日よりアメリカにて劇場公開される。(modelpress編集部)
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