映画「『劇場版ドクターX』舞台あいさつFINAL」に登壇した内田有紀、米倉涼子、岸部一徳(写真左から)

米倉涼子、“盟友”内田有紀のサプライズ登壇に感涙「有紀ちゃんって冷たい人だよね~って言ってたのに(笑)」

2024.12.22 17:23
映画「『劇場版ドクターX』舞台あいさつFINAL」に登壇した内田有紀、米倉涼子、岸部一徳(写真左から)

俳優の米倉涼子と岸部一徳が、12月22日に都内で開催された映画「『劇場版ドクターX』舞台あいさつFINAL」に登場。公開後の反響などを語る中、共演の内田有紀がサプライズで登壇し、知らされていなかった米倉が思わず涙する場面があった。

興行収入17億円突破の大ヒット

映画「劇場版ドクターX」は、天才的な腕を持ちながらも組織に属さず、フリーランスとして病院を渡り歩くクールな女性外科医の活躍を描く人気ドラマシリーズの“完結作”。2012年10月期にテレビ朝日系で放送された第1弾から12年、集大成を迎える今作では米倉演じる“失敗しない外科医”大門未知子が「ドクターX」になるまでのルーツが描かれる他、未知子に史上最大の危機が訪れる――。12月6日に公開されると、12月21日までで観客動員数は130万人を超え、興行収入も17億円突破の大ヒットを記録。「劇場版ドクターX」の舞台あいさつはこれが最後の予定ということもあり、今回は全国350館にも生中継された。

あらためて、公開からここまでの反響を米倉は「12年間の『ドクターX』というシリーズがあったからこそかもしれないんですけど、自分が思った以上に自分の所にも声が届きまして、本当に本当に幸せ。3週間たって相変わらず大好評ということですね」とおどけつつ、「緊張していて、感動しちゃってて、ふとすると泣いてしまいそうなのでアゲアゲでいこうと思います」と素直な心情を打ち明けた。

一方、神原名医紹介所の所長・神原晶役を長年務めてきた岸部も「反響がすごいんですよ。映画に自分が出たとき、たま~に友達が電話くれるんですけど、今回は見た人が本当にみんな『良かった』って電話をくれました」と身の回りの反響の大きさを明かし、「キャンペーンで北海道から九州まで回りましたけど、どこへ行ってもすごい反響で。みんな喜んでくれて。12年間見てくださった方々にもお礼の意味を込めて会えたのが良かったね」としみじみ話すと、米倉も「本当本当!お礼参りに行ってきました」と報告した。

舞台あいさつの途中、神原名医紹介所に所属するフリーランスの麻酔科医・城之内博美役の内田が花束を持ってサプライズ登場。米倉演じる未知子と内田演じる博美は、“ひろみちこ”コンビとしてドラマファンから絶大な人気を博しているということもあり、登壇を知らなかった観客も「キャー!」と大歓声で迎えた。

米倉も驚きを隠せず、冗談交じりに「有紀ちゃんって(全国舞台あいさつ)キャンペーンとか参加してくれないから冷たい人だよね~って言ってたのに(笑)」と目に涙を浮かべながらチクリと刺すと、内田は「そんなわけないじゃな~い!」と花束を手渡し、米倉、岸部と熱い抱擁を交わした。

ちなみに岸部はサプライズ登場を知っていたそうで、米倉は自分だけが知らされていなかったことに「知ってたの~!? えー!?」と軽く憤りつつ、「地方を回っていたときにさ、『有紀ちゃんって1回も(地方キャンペーンに)出てくんないよね~』って」と、内田が初日舞台あいさつを最後に登壇しないことに少しご立腹だったことを告白。

これには内田も「そうやって(最後だけしか出ないでと)言われてるのよ、私も。初日の舞台あいさつをさせていただいた日に、『私は最後だよ』って言って、よねちゃん(米倉)に『残念。地方は来ないの?』って言われて、(言いたかったけど)必死で隠していたのよ」と弁明し、岸部も「(自分も米倉に)隠してました。言いたかったけどね」と続けた。

米倉「私、映画でも失敗しないので」

最後の舞台あいさつにして久々に“神原名医紹介所”の面々がそろい、米倉が「やっとそろいましたよ~!」と観客に笑顔を振りまいた。

あらためて“ひろみちこ”の12年間を振り返り、米倉は「無意識に支え合っていたなと。最初は『ドクターX』というドラマに配役された中の1人の俳優だったわけなんですけど、そこから一歩ずつ12年間かけて、深い絆が出来上がってきて、本当に集大成として劇場版ができたこと、本当に感謝だなと思っています。せりふを通して絆も出来上がってきたし、人間関係も深まったなと思います」と思いを吐露。“盟友”だからこそどんな場面でも息ピッタリに軽口をたたき合える2人の関係性が伝わってくる。

さらにキャスト・スタッフから米倉へのメッセージ入りアルバムの贈呈があったり、その場で米倉へメッセージを読んだりで、それぞれこみ上げてくる思いが抑えられず、米倉も岸部も内田も時折涙をこぼすなど、12年の絆を感じる舞台あいさつとなった。

最後はMCから「最後ですので、ファンの皆さまが大好きな“あの決めぜりふ”で締めていただければ…」と“医師免許がなくてもできる仕事”をお願いをされるも、米倉は「致しません、それは」と違う決めぜりふをうまく使って返し、観客から笑いが。そして米倉は内田と岸部、それぞれに感謝のメッセージを伝えた後、「私、映画でも失敗しないので」と照れくさそうに発し、降壇するギリギリまで観客に「本当にありがとう!」と感謝を伝え、映画同様に笑いあり、涙ありのイベントを締めくくった。

◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT)

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