宮本信子、狩山俊輔監督(C)モデルプレス

「メタモルフォーゼの縁側」作品賞受賞 主演・宮本信子がダイヤモンド大賞で“W受賞”<第32回日本映画批評家大賞>

2023.05.16 21:36

16日、「第32回日本映画批評家大賞」にて映画『メタモルフォーゼの縁側』が作品賞を受賞し、女優の芦田愛菜とW主演を務めた宮本信子が、都内で行われた授賞式に出席。喜びの心境を語った。


「メタモルフォーゼの縁側」が作品賞受賞

ダイヤモンド大賞を受賞した宮本信子(C)モデルプレス
ダイヤモンド大賞を受賞した宮本信子(C)モデルプレス
原作は、2017年に連載が始まって以降、じわじわと話題を呼び「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理の漫画「メタモルフォーゼの縁側」。主人公の佐山うららは、周囲に馴染めずひとりこっそりとBL漫画を読むことを毎日の楽しみにしている17歳の女子高生。もうひとりの主人公・市野井雪は、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人。雪がキレイな表紙に惹かれて買った漫画がBLだったことをきっかけに出会ったふたりが、一緒に漫画を読んで、一緒に笑って、一緒に泣いて、時には激論を交わし、BLで繋がったふたりが育む年の差58歳の友情と挑戦が描かれ、うららを芦田愛菜、雪を宮本が演じた。

狩山俊輔監督(C)モデルプレス
狩山俊輔監督(C)モデルプレス
『メタモルフォーゼの縁側』が作品賞を受賞し、本作でメガホンをとった狩山俊輔監督が登場。「本当にこんなに素敵な賞をいただいて、この映画に携わったスタッフ、キャスト、すべての皆様が喜んでおります。ありがとうございます」と感謝し、「この映画は派手なことが起きるわけでも、センセーショナルなことが起きるわけでもないんですけど、とても小さなことを丁寧に描こうとみんな考えておりました。映画が完成して試写の時に、宮本さんが『こういう丁寧な映画が評価されるといいわね』とこそっとおっしゃってくれて、それがこのような結果になったことをすごく嬉しく思います」とコメントした。

また、宮本がダイヤモンド大賞(淀川長治賞)を受賞し、“W受賞”するかたちとなり、「私の賞もですけれども、作品賞も受賞したので本当に嬉しいです!ありがとうございます!」と両手をあげて喜んだ。その後狩山監督から花束が贈呈される場面もあった。


「第32回日本映画批評家大賞」

受賞者(前列左から)吉岡里帆、岡田准一、風吹ジュン、宮本信子、板谷由夏、窪田正孝、手塚眞(後列左から)オオタヴィン監督、伊東蒼、湯浅政明監督、三宅唱監督、狩山俊輔監督、田口智久監督、吉田恵輔監督、坂東龍汰、竹林亮監督、小林譲(C)モデルプレス
受賞者(前列左から)吉岡里帆、岡田准一、風吹ジュン、宮本信子、板谷由夏、窪田正孝、手塚眞(後列左から)オオタヴィン監督、伊東蒼、湯浅政明監督、三宅唱監督、狩山俊輔監督、田口智久監督、吉田恵輔監督、坂東龍汰、竹林亮監督、小林譲(C)モデルプレス
日本映画発展の為の賞として1991年に水野晴郎が発起人となり、淀川長治、小森和子といった当時第一線で活躍した映画批評家たちと、日本大学名誉教授の登川直樹の手で生まれた映画賞「日本映画批評家大賞」。映画批評家ならではの視点で選ばれる各賞に、映画ファンならずとも熱い注目が集まり、今年で32年の歴史を誇る。

バラエティに富んだ数ある日本映画作品のなかから、映画のプロの目線で厳密に選定した日本映画批評家大賞の各タイトルが決定。2022年公開作品のなかで最も優れた映画作品におくられる「作品賞」から、今後が期待されるフレッシュな才能の片りんを見せた各新人賞、卓越した映画技術が光った各技術賞、そして往年のベテランの魅力が際立つゴールデン・グローリー賞、ダイヤモンド大賞まで、バラエティに富んだ受賞作品・受賞者が揃った。(modelpress編集部)


「第32回日本映画批評家大賞」受賞者一覧

作品賞:『メタモルフォーゼの縁側』(狩山俊輔監督)
主演男優賞:中井貴一『大河への道』
主演女優賞:板谷由夏『夜明けまでバス停で』
助演男優賞:窪田正孝『ある男』
助演女優賞:吉岡里帆『島守の塔』
監督賞:三宅唱監督『ケイコ 目を澄ませて』
ドキュメンタリー賞:『夢みる小学校』(オオタヴィン監督)
アニメーション作品賞:『夏へのトンネル、さよならの出口』(田口智久監督)
アニメーション監督賞:湯浅政明監督『犬王』
新人監督賞:竹林亮監督『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
新人男優賞(南俊子賞):坂東龍汰『フタリノセカイ』
新人女優賞(小森和子賞):伊東蒼『さがす』
脚本賞:吉田恵輔『神は見返りを求める』
編集賞(浦岡敬一賞):小林譲 竹林亮『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
ワタシタチのトキワ荘賞:一般財団法人手塚治虫文化財団
特別賞(松永武賞):立川志の輔『大河への道』
特別主演男優賞:岡田准一『ヘルドッグス』
ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞):風吹ジュン『裸足で鳴らしてみせろ』
ダイヤモンド大賞(淀川長治賞):宮本信子『メタモルフォーゼの縁側』
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