有村架純、バースデーサプライズに笑顔 “元風俗嬢役”への苦悩も明かす「すごくハードルが高いなと思いながら…」<ちひろさん>
2023.02.05 21:20
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女優の有村架純が5日、都内で行われた映画「ちひろさん」(2月23日よりNetflixにて全世界配信&劇場公開)の完成披露舞台挨拶に、共演の豊嶋花、嶋田鉄太、van、メガホンをとった今泉力哉監督とともに登壇。作品への思いや、30代を迎える心境を明かした。
有村架純、“元風俗嬢”演じた心境は?「すごくハードルが高いと思った」
月刊漫画誌『Eleganceイブ』(秋田書店刊)で2013年から2018年にわたって第一部が連載された傑作漫画『ちひろさん』を原作とした本作。元風俗嬢の主人公・ちひろ(有村)が、とある海辺の町の小さなお弁当屋さんで働きながら、心に傷や悩みを抱えて上手く生きることができない人々と交流し、彼女の言葉や行動がそれぞれの生き方に影響を与えていく、心のままに生きることの大切さ、そして孤独と向き合うことの尊さを描き、心が浄化されるまさに現代に生きる私たちの処方箋となるような人間ドラマとなっている。イベント冒頭、今泉監督の次に有村が挨拶を求められたが、間違って豊嶋が「はい…。あっ、違いました。ごめんなさい、本当に…」と言って慌てると、有村は「緊張してる…(笑)?」と優しく声をかけて和ませ、改めて、有村は「『ちひろさん』をようやく見ていただけるということで、私自身もちひろさんという役に出会えてすごくよかったなと今、思いますし、みなさんにとってもちひろさんという存在が背中を押してくれたり、みなさんの中の何かを肯定してくれる存在になってくれたらいいなと思っております」と挨拶した。
有村は“ちょっと口が悪くてマイペースで自由な元風俗嬢”という役柄を演じると聞いた際、まず原作本を読んだそうで「私もすごく『ちひろさん』の世界観が大好きになって、読みながら『自分が演じるかもしれない』ということを忘れて没頭して、ちひろさんさんという女性の沼にハマっていく感覚がありました」と回顧。
「『これを自分が演じるとなるとすごくハードルが高いな』と思いながらも、今泉さんや製作の人たちがどうしてこの作品を届けたいかというところに私もすごく共鳴して、孤独を愛する女性のお話ではあるんですけど、孤独をテーマにしている作品で、今のこの年齢で社会に対して生きづらいと思っている方や、同じ女性として生きづらいと思っている方にぜひ届けたいなという作品だと私も感じて、その役目が担えるのであれば光栄だなと思ってお話を受けさせていただきました」と吐露した。
その後、チャレンジングな役柄だったか追求されると「そうですね。だいぶ自分自身のキャラクターとはかけ離れているキャラクターだったので、そこのギャップをどうすれば埋められるかというのは大きな課題でした」とコメント。
役作りで工夫したことについては「正直、自分が100%ちひろさんに近づくことができたかと言われると、私はまったくその手応えみたいなものはなくて、今でも正解がわからなくて、ちひろさんさんという女性像は本当に掴みどころがなく、“ちひろ”と呼ぶことが最後までできなかった役で、この、役と自分との距離感は初めてで、私もこれでいいんだろうかと思ったんですが、きっと“ちひろさん”は“ちひろさん”のままなんだろうなって。どれだけ時間を長く一緒に過ごしたとしても、きっとずっと“ちひろさん”と呼び続けるような距離感なんだろうなって、最後まで演じながら思っていました」と告白した。
加えて、孤独を愛するちひろに共感できるかと聞かれた有村は「私は孤独ということに対してネガティブに思っていなくて、孤独っていうと寂しい人だなとか思われがちだけど、1人の時間を愛せるってすごく幸せなことだなと思います。『ちひろさん』と出会って孤独ということに対してポジティブに捉えられる方々が増えたらいいなと思います」と力を込めた。
有村架純、豊嶋花は「絵から出てきたよう」
また、誰にも本音が言えない女子高生・オカジを演じた豊嶋は、今泉監督と面談して同役にキャスティングされたそうで、今泉監督は「プロデューサーと相談していて、『豊嶋花さんという人がいます』という話になってお会いして、ちょうど高校の進学を考えていますって話を聞いて、『この子オカジできるぞ!』みたいに、お芝居の話より人柄を見てって感じでした」と打ち明け、豊嶋は「プライベートな話もさせていただいて、そのときにオカジって思っていただけたのならすごく嬉しいです」と声を弾ませた。そんな豊嶋と共演した感想を求められた有村は「絵から出てきたようなオカジそのもののビジュアルで、オカジにしか見えなくて花ちゃんって忘れちゃうくらい(笑)、(嶋田演じる)マコトとの掛け合いもすごく自然ですし、実際に本番じゃないところの2人の関係性もオカジとマコトのままで、すごく仲良さそうにしているのを見ながら、微笑ましく現場にいました」と頬を緩め、「(豊嶋は)そのときまだ中学生だったんですけど、小さい頃からお芝居もされていますし、肝も据わられていて、とにかく礼儀正しくてしっかりしているって印象があります」とコメント。
これに豊嶋は「今の言葉が嬉しすぎて大興奮しています」と目を輝かせ、有村と共演した感想については「有村さんが演技を始めるとちひろさんにしか見えないし、最初のシーンを終えたら、そのあとの有村さんもちひろさんにしか見えなくなっちゃって、もともと女優さんとして憧れだったんですけど、女性としても憧れの方になりました」と有村を羨望の眼差しで見つめた。
有村架純のバースデーをサプライズ祝福
さらに、同舞台挨拶では2月13日に30歳の誕生日を迎える有村をサプライズでお祝いする一幕も。嶋田から花束を受け取った有村は30歳になる心境を尋ねられると「早く30代を迎えたいという気持ちがあったので、ようやくという気持ちと、振り返るとこの10年、本当にあっという間だったなと。ものすごいスピードでいろんな景色を見ることができたなと、とってもありがたい10年間でした」と感慨深げに語り、「もう戻ってこない20代に思いを馳せながら、30代を迎えられたらなと思います」とにっこり。
30代で何かチャレンジしたいことはあるか追求されると「より質のよい作品を届けるために、みなさんとディスカッションしながら、柔軟な心も持って作品を届けられたらいいなと思っています」と抱負を語った。
最後に、メッセージを求められた有村は「多様性が認められつつある今の社会は、私も風通しがよく素晴らしい方向に向いているなと思っています。そんな中に『ちひろさん』という作品を見て、改めて人との距離感に悩まれている方や、今の自分はこのままでいいのだろうかと悩まれている方が、ちひろさんという女性に出会えたことによって、きっとすくい取ってくれるような作品になっていると思います」と語り、「私もちひろさんのように、孤独を愛せる女性になれるように、30代を進んで行けたらいいなと思います。自分の時間も大切にしてあげてください」と言葉を送った。
なお、イベント中に今泉監督は、映画版ではエンドロールのあとに特典映像がついていることを発表した。(modelpress編集部)
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