松坂桃李「流浪の月」撮影中に“役者人生の中で初めての感覚” 15回鑑賞したファンから質問も
2022.06.12 17:41
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俳優の松坂桃李が12日、都内で行われた広瀬すずとのW主演映画『流浪の月』ティーチインイベントに李相日監督と登壇。脚本を読んだときの素直な思いや、撮影中に起きた役者人生における初体験を語った。<※作品の内容に触れている部分あり>
松坂桃李、観客400人の姿に驚き
広瀬と松坂が紡ぐ物語は、2020年本屋大賞を受賞し、同年の年間ベストセラー1位(日販単行本フィクション部門、トーハン単行本文芸書部門)に輝いた凪良ゆうによる傑作小説が原作。10歳の時に、誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗を広瀬が、その事件の“加害者”とされた当時19歳の青年・佐伯文を松坂が演じる。収容人数400人のスクリーン前に登場した松坂は、「すごいですね。ティーチインで司会なしで、これだけの規模感でやるのは初めてです」と驚き。本作のリピーターが多いことがわかり、李監督から「当たり障りのない話より濃い話をすべきですよね?」と投げかけられた松坂は「そうですね」と同意するが、その後、想像の斜め上を行く質問に困惑することになる。
15回も鑑賞したという観客から、「文の部屋の中に貼られた紙は何か?」という質問が飛ぶと、李監督は「夢を壊したくなくなる」と笑い、松坂も「つまびらかにするのはよくないですね」と苦笑い。観客は更紗が描いたものと想像したようだが、李監督は「ポーの詩の英語とか、ちょっとした絵とか、桃李くんが実際に描いたものもあります」と明かしつつ、「フォーカスするところが怖いね。言えないってことでよろしいですか?」と申し訳なさそうに打ち切った。
松坂桃李、映画オリジナルシーンで悩み「不安でしかなかった」
そのほか、目の付け所に目を丸くしながらも、答えられる範囲で質問に回答していく2人。最後に脚本を読んだときの感想を問われた松坂は、「文字では伝わるけど、自分の言葉で言い表すことのできない感情をどう表現すればいいんだ…という『まずったな』はあった」と回顧。さらに、「文が最後に更紗にすべてを打ち明けるシーンは原作にはないので、これをどのように演じればいいんだろう…とすごく悩みました。大きな大きな不安でしかなかったです」と吐露した。一方で、「小説だから表現できることと、映画だからこそ伝わること」は違うと捉え、「このシーンがちゃんと成立すれば、文という人物が観ている人に伝わるかもしれない。自分の頑張り次第なんだなと思い、現場中ずっと『李さん、助けてください』という思いで接していました」と振り返った。
松坂桃李、“役者人生の中で初めての感覚”振り返る
また「そこのシーンを出し切るために、前半のシーンも準備期間も含め、日々向き合ってきました。なので、そのシーンの撮影当日は、もはや緊張はなかったです。撮影を積み重ねていくうちに、いつ来てもいいなとなってきました。役者人生の中で初めての感覚でした」とも語った。そんな松坂に対して、李監督は「松坂桃李くんの到達点だと思っています。次の到達点が楽しみです」とさらなる期待をかけると、「この場を借りて、松坂桃李くん、本当にありがとう」と感謝。続けて「松坂桃李でしかできなかったと思いませんか?」と観客に呼びかけ、会場から万雷の拍手が送られると、松坂の顔からは喜びと安堵の笑みがこぼれていた。(modelpress編集部)
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