河瀨直美監督、女性監督としての思い吐露 映画業界・アスリートに共通する「乗り越えなきゃいけない壁」<東京2020オリンピックSIDE:A>
2022.06.07 21:36
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前内閣総理大臣、衆議院議員の菅義偉氏と映画監督の河瀨直美氏が7日、都内で行われた映画「東京2020オリンピックSIDE:A」(公開中)特別対談、囲み取材に出席。東京五輪を振り返った。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により約1年の延期を経て、2021年に7月23日より17日間にわたって東京で開催された「第32回オリンピック競技大会」。同作は、開催に至るまでの750日、5,000時間に及ぶ記録を元に、アスリートを中心としたオリンピック関係者たちの情熱に迫る。
また河瀨監督が、映画制作にあたっての取材の際の菅氏について「魂を持っていかれているのかなってくらい、迎賓館でトーマス・バッハ氏を迎える際にも無表情というか、寝てらっしゃらないんじゃないかなってくらい無表情だった」と当時の様子を回顧。
開催前の当時の国会について「当時国会でも批判が出て、様々な批判があったと思うんです。そこで返す言葉が明確じゃないと言う意見も…」と河瀬監督が言及すると、菅氏は「まあ私元々強いほうですから」としつつ「(開催を)辞める選択肢は国の責任者としてとるべきじゃないというのは常にあった」と当時の心境を明かした。そして開催終了後のことを振り返り「終わってホッとした、そして終わった後から『日本だからできた』とか選手や関係者から頂いて、やってよかったと思ってます」と前向きな心境を語った。
「この業界は沢山女性監督がいるわけではなくて、監督としてやっていくには家庭の両立とか乗り越えなきゃいけない壁が日本にはたくさんあって」とその問題を提起し「アスリートも同じでカナダの選手は赤ちゃんとパートナーと来るっていう選択を勇気を持ってやれるんだけど、日本の選手は引退するっていう選択しかできなくて、アスリートだけでなく社会的に、ずっと言われて親しいんですけど、世界のレベルで言うとまだまだ低いのかなと思います」と現在の日本における、女性の選択肢の幅について思いを述べていた。(modelpress編集部)
菅義偉元総理、東京五輪開催への強い意志
今回の対談前に同作を鑑賞したという菅氏は「私が思ったのと違った」と感想を告白。「オリンピックを題材にしながら人間の生き様、選手の人たちの心の動きを描かれていたのかなと思っています」とメダルを獲得した選手とそれに喜ぶ周囲の姿などよりも、オリンピックを通して人々の生き様を描いている同作に驚いたと打ち明けた。また河瀨監督が、映画制作にあたっての取材の際の菅氏について「魂を持っていかれているのかなってくらい、迎賓館でトーマス・バッハ氏を迎える際にも無表情というか、寝てらっしゃらないんじゃないかなってくらい無表情だった」と当時の様子を回顧。
開催前の当時の国会について「当時国会でも批判が出て、様々な批判があったと思うんです。そこで返す言葉が明確じゃないと言う意見も…」と河瀬監督が言及すると、菅氏は「まあ私元々強いほうですから」としつつ「(開催を)辞める選択肢は国の責任者としてとるべきじゃないというのは常にあった」と当時の心境を明かした。そして開催終了後のことを振り返り「終わってホッとした、そして終わった後から『日本だからできた』とか選手や関係者から頂いて、やってよかったと思ってます」と前向きな心境を語った。
河瀨直美監督、女性監督としての考え「乗り越えなきゃいけない壁が日本にはたくさんあって」
裏に立つ人間についても多く描かれた同作だが、菅氏が「オリンピックだけじゃなくて日常生活にもあるものですから、そういった中でそうした環境を作っていくものを撮られたもの」と表現すると、河瀬監督は女性監督としての映画業界とアスリート、世間の共通点について言及。「この業界は沢山女性監督がいるわけではなくて、監督としてやっていくには家庭の両立とか乗り越えなきゃいけない壁が日本にはたくさんあって」とその問題を提起し「アスリートも同じでカナダの選手は赤ちゃんとパートナーと来るっていう選択を勇気を持ってやれるんだけど、日本の選手は引退するっていう選択しかできなくて、アスリートだけでなく社会的に、ずっと言われて親しいんですけど、世界のレベルで言うとまだまだ低いのかなと思います」と現在の日本における、女性の選択肢の幅について思いを述べていた。(modelpress編集部)
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