小川紗良監督、初の長編映画「海辺の金魚」完成に喜び 是枝裕和監督からアドバイスも
2021.06.09 10:49
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6月8日、新宿武蔵野館にて開催中の新宿東口映画祭で、映画『海辺の金魚』の完成披露舞台挨拶が行われ、出演者の小川未祐、福崎那由他、監督の小川紗良が登壇した。
本作は、身寄りのない子供たちが暮らす家で育った少女たちの世界と心の成長を描く人間ドラマ。鹿児島阿久根市の全面撮影協力で撮影された。俳優・文筆家としても活動する小川紗良監督は、早稲田大学在学中に是枝裕和監督を師事し、自主製作映画3作品全てが映画祭入選を果たすなど高い評価を得ており、本作が初の長編監督作品となる。5月に開催された韓国の全州国際映画祭インターナショナルコンペティション部門で世界初上映され、この日が国内初上映となった。
続けて「一人の女の子が自分の人生を歩み出していく瞬間を描こうというテーマがありました。そして私が昔から施設育ちなど色んな境遇の子供達への関心がすごくあって、多くの本や、ドキュメンタリーなど見ていて、そんな思いもあったのでこういう施設から自立していこうとする女の子の話になりました」と本作のテーマについても語った。
共演の福崎は小川組での撮影について「試写会で見た時の第1印象は画が綺麗だなと思いました。それは撮影現場でも小川監督がこだわっているというのを感じていました。僕自身撮影はすごく演じやすかったです。これは俳優としても活動している監督の心遣いだと感じました」と小川組ならではの思いを語った。
施設の子供達はロケ地である阿久根市の地元の子供達のみでキャスティングしたことについて小川紗良監督は「機嫌が悪かったり、喧嘩したり、帰りたいと言われたり、感情に素直な子供達だったので正直大変でした。でも予想外なことを楽しみ、予定調和なことはなかったのでそれをどう映画に取り入れようかと考えました」と苦労話を前向きに捉えたと語った。
小川未祐は「子供達とはまっすぐ向き合うことが大事だと思った。」と撮影を通して学んだことを語り、それを見ていた福崎は「撮影以外でも子供達と遊んだり面倒を見ていた小川(未祐)さんは本当に花(役名)みたいだなと思った」と尊敬の眼差しを向けた。
締めの挨拶では「撮影から2年が経ち色々なことがあったけど、こうして映画館で披露できるのはすごいことだなと改めて思いました」と小川未祐が話し、小川紗良監督は「この映画の撮影をしていた2019年はそれまでと変わらない状況でした。しかし今このような状況になりました。そんな今だからこそこの映画を通して花と子供達の触れ合いや、海の景色を見に旅に出るような感覚で映画館にきていただければと思います」と思いを語った。
映画『海辺の金魚』は、6月25日より新宿シネマカリテほかで公開。(modelpress編集部)
小川紗良、「海辺の金魚」制作経緯明かす
冒頭に、『海辺の金魚』の製作経緯についてきかれた小川紗良監督は「2019年の春に私の過去作に出演いただいた小川さんと再会して、映画を作りたいねというところから始まった。それからプロデューサーやカメラマンなど素晴らしいキャストスタッフの方々に集まっていただいて、1つ1つ手探りで作った作品です。上映が延期になったりしたんですがようやく今こうしてお披露目できて嬉しいです」と語った。続けて「一人の女の子が自分の人生を歩み出していく瞬間を描こうというテーマがありました。そして私が昔から施設育ちなど色んな境遇の子供達への関心がすごくあって、多くの本や、ドキュメンタリーなど見ていて、そんな思いもあったのでこういう施設から自立していこうとする女の子の話になりました」と本作のテーマについても語った。
小川未祐「小川監督とまた映画を作れてよかった」
小川紗良監督作品では2度目の主演となった小川未祐は、芝居を始めて1作目だった前回から自分なりに経験を積んで挑んだ本作について聞かれると「今回小川監督作品に出演することで、初めて映画に出た時の気持ちや、物作りへの純度はあの時のままでいれた。小川監督とまた映画を作れてよかったです」と撮影を懐かしんだ。共演の福崎は小川組での撮影について「試写会で見た時の第1印象は画が綺麗だなと思いました。それは撮影現場でも小川監督がこだわっているというのを感じていました。僕自身撮影はすごく演じやすかったです。これは俳優としても活動している監督の心遣いだと感じました」と小川組ならではの思いを語った。
小川紗良、是枝裕和監督に脚本のアドバイスもらう
脚本協力として関わった是枝裕和監督について聞かれた小川紗良監督は「行き詰まっている時に脚本を見ていただき、細かい台詞などにアドバイスをいただきました。また子供達との撮影現場での触れ合い方などもアドバイスいただきました」と語った。施設の子供達はロケ地である阿久根市の地元の子供達のみでキャスティングしたことについて小川紗良監督は「機嫌が悪かったり、喧嘩したり、帰りたいと言われたり、感情に素直な子供達だったので正直大変でした。でも予想外なことを楽しみ、予定調和なことはなかったのでそれをどう映画に取り入れようかと考えました」と苦労話を前向きに捉えたと語った。
小川未祐は「子供達とはまっすぐ向き合うことが大事だと思った。」と撮影を通して学んだことを語り、それを見ていた福崎は「撮影以外でも子供達と遊んだり面倒を見ていた小川(未祐)さんは本当に花(役名)みたいだなと思った」と尊敬の眼差しを向けた。
小川紗良の誕生日に、出演らからサプライズ
また、この日は小川紗良監督の25歳の誕生日でもあり、主演の小川未祐からサプライズで花束の贈呈が行われた。誕生日と国内初上映というお祝いが重なり、特別な日となった小川紗良監督は「ちょうど2年前の今日、阿久根市で決起集会をしていたのを思い出しました。まさか2年後にこうしてキャストの皆さんと完成披露の舞台に立てたのが本当に嬉しいです」と喜びを語った。締めの挨拶では「撮影から2年が経ち色々なことがあったけど、こうして映画館で披露できるのはすごいことだなと改めて思いました」と小川未祐が話し、小川紗良監督は「この映画の撮影をしていた2019年はそれまでと変わらない状況でした。しかし今このような状況になりました。そんな今だからこそこの映画を通して花と子供達の触れ合いや、海の景色を見に旅に出るような感覚で映画館にきていただければと思います」と思いを語った。
映画『海辺の金魚』は、6月25日より新宿シネマカリテほかで公開。(modelpress編集部)
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