松本穂香に「怒られました」監督が告白<わたしは光をにぎっている>
2019.10.24 11:42
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女優の松本穂香が23日、都内で行われた主演映画「わたしは光をにぎっている」(11月15日公開)の完成披露試写会に、共演の渡辺大知、徳永えり、光石研、メガホンをとった中川龍太郎監督とともに登壇した。
亡き両親の代わりに育ててくれた祖母の入院を機に東京へ出てくることになった主人公の宮川澪(松本)は、都内の空気に馴染めないでいたが、「目の前のできることから、ひとつずつ」という祖母の言葉をきっかけに、居候先の銭湯を手伝うようになり、そこから昔ながらの商店街の人たちとの交流も生まれ都内の暮らしの中に喜びを見出し始めてしたある日、その場所が区画整理によりなくなると聞かされ、その事実に戸惑いながらも、澪が「しゃんと終わらせる」と決意する…というストーリーが描かれる本作。
特別な才能があるわけでもないが、都内の中で居場所を見つけ、現代を生きる若者の姿を丁寧に描いた本作で、主人公の宮川澪を演じた松本は、自身と役が共鳴する点はあったか尋ねられると「私も澪と同じで、そんなに器用なほうじゃなかったり、劇中で(徳永演じる)美琴さんに言われるひと言が脚本を読んでいても私に刺さってくるものがあって、監督はそういうところもわかった上で、澪を演じさせてくれたのかなと今は思っています」と語り、松本が上京してすぐに知り合う機会があったという中川監督は「久しぶりに会ったらだいぶ変わっていて、大人になられた感じがして素晴らしいと思いました。松本さんの存在感っていやらしくなくて、そういうところが澪にふさわしいかなと思って当て書きしました」と告白した。
また、口数の少ない澪をどんな女の子と捉えて演技をしていたか聞かれると「どこか甘えて生きてきたところもあって、拗ねているときに喋らない。目を合わさない。察してもらおうとしたり、ちょっと弱々しい人に見えるけど、ちゃんと芯の部分があるのかなと思って演じていました」といい、そんな部分と自身は近いか追求されると「『意外と肝が据わっているよね』って言ってもらうことがあったりして、悪い言い方をすると、あまり深く考えていないのかもしれないというか、なんとかなるかなとか、なんとかしなきゃみたいな感じで生きています」と自己分析した。
本作を初めて見た際の心境を聞かれた松本は「すごく温かい気持ちになりました。自分が出ている映画をあんなに客観的に見たことがなかったので、すごく不思議な気持ちになりましたし、終わり方もすごく好きで、この映画に出られてよかったなって思いましたし、いろんな人に愛されるといいなという気持ちになりました」と目を輝かせ、本作を見て涙も流したそうで「自分が出ている作品で泣いたこともあるんですけど、あんな感じで自分とか関係なく見られたのはなかなかない経験でしたね」としみじみと語った。
さらに渡辺は「映画監督が出演して、役柄も聞いて、監督の投影なのかなって思ったんですけど、1回忘れて脚本を読みました」と明かし、「監督みたいにならないようにというか、自分の喋り言葉とか、体を使って表現できる緒方銀次はどういう男かなって考えてやりました」と演じる上でのこだわりを説明。加えて「出来上がりを見ると、言葉の節々に中川君らしさが出ていて、意識していなかったはずなのに中川君に見える瞬間もあって、それは意図せず繋がってよかったなと思っています」と話し、「作中の緒方銀次もなくなりかけている街を少しでも残したい、記録したいという思いでカメラを回し続けていたんですけど、中川監督も今回の映画はそういうことだったんだなって改めて思いました。なくなったり変化していく街を残せるのって映画の力の1つだと思うので、それを最大限に生かした映画だなと思いました」と語った。
そんな本作の内容にちなみ、自身が変わってほしくないなと思う場所や風景はあるか質問された松本は「正直に言っちゃうと、私はあまり思い入れのある場所がそんなになくて、澪もそういうこところがある感じで同じだなと思うんですけど、私はただ家族とか友だちとかとホッとできる場所があればそれでいいなと思うので、そこさえなくならなければどこでも大丈夫だなと思っています」と吐露した。(modelpress編集部)
特別な才能があるわけでもないが、都内の中で居場所を見つけ、現代を生きる若者の姿を丁寧に描いた本作で、主人公の宮川澪を演じた松本は、自身と役が共鳴する点はあったか尋ねられると「私も澪と同じで、そんなに器用なほうじゃなかったり、劇中で(徳永演じる)美琴さんに言われるひと言が脚本を読んでいても私に刺さってくるものがあって、監督はそういうところもわかった上で、澪を演じさせてくれたのかなと今は思っています」と語り、松本が上京してすぐに知り合う機会があったという中川監督は「久しぶりに会ったらだいぶ変わっていて、大人になられた感じがして素晴らしいと思いました。松本さんの存在感っていやらしくなくて、そういうところが澪にふさわしいかなと思って当て書きしました」と告白した。
また、口数の少ない澪をどんな女の子と捉えて演技をしていたか聞かれると「どこか甘えて生きてきたところもあって、拗ねているときに喋らない。目を合わさない。察してもらおうとしたり、ちょっと弱々しい人に見えるけど、ちゃんと芯の部分があるのかなと思って演じていました」といい、そんな部分と自身は近いか追求されると「『意外と肝が据わっているよね』って言ってもらうことがあったりして、悪い言い方をすると、あまり深く考えていないのかもしれないというか、なんとかなるかなとか、なんとかしなきゃみたいな感じで生きています」と自己分析した。
松本穂香、現場で監督に怒る?
さらに、「根っこにある気の強さは松本さんと澪の共通点かなと思いますね」とコメントした中川監督は、「僕が現場で怒られましたからね。知ったような感じで演出していたら松本さんに『澪は私だから!』って」と打ち明けると、松本は「そんな言い方してないです…。捏造です」と否定した。本作を初めて見た際の心境を聞かれた松本は「すごく温かい気持ちになりました。自分が出ている映画をあんなに客観的に見たことがなかったので、すごく不思議な気持ちになりましたし、終わり方もすごく好きで、この映画に出られてよかったなって思いましたし、いろんな人に愛されるといいなという気持ちになりました」と目を輝かせ、本作を見て涙も流したそうで「自分が出ている作品で泣いたこともあるんですけど、あんな感じで自分とか関係なく見られたのはなかなかない経験でしたね」としみじみと語った。
渡辺大知「ちょうどいい男です(笑)」
また、渡辺が演じた映画監督を目指している緒方銀次について中川監督は「大知くんは亜手書きではないんですけど、大知君も監督をされていたり、音楽もやっていたり、役者だけではなくていろんなことで表現の手段を持っていらっしゃるので、そういう人にやってもらいたいと思いました」と打ち明け、「自分を投影した役なので、自分自身のような感じで、あまりいい男にしてもおかしいし、あまり情けない人でも嫌だなと思って(笑)」とコメントすると、渡辺は「ちょうどいい男です(笑)」と笑顔を見せて会場の笑いを誘った。さらに渡辺は「映画監督が出演して、役柄も聞いて、監督の投影なのかなって思ったんですけど、1回忘れて脚本を読みました」と明かし、「監督みたいにならないようにというか、自分の喋り言葉とか、体を使って表現できる緒方銀次はどういう男かなって考えてやりました」と演じる上でのこだわりを説明。加えて「出来上がりを見ると、言葉の節々に中川君らしさが出ていて、意識していなかったはずなのに中川君に見える瞬間もあって、それは意図せず繋がってよかったなと思っています」と話し、「作中の緒方銀次もなくなりかけている街を少しでも残したい、記録したいという思いでカメラを回し続けていたんですけど、中川監督も今回の映画はそういうことだったんだなって改めて思いました。なくなったり変化していく街を残せるのって映画の力の1つだと思うので、それを最大限に生かした映画だなと思いました」と語った。
そんな本作の内容にちなみ、自身が変わってほしくないなと思う場所や風景はあるか質問された松本は「正直に言っちゃうと、私はあまり思い入れのある場所がそんなになくて、澪もそういうこところがある感じで同じだなと思うんですけど、私はただ家族とか友だちとかとホッとできる場所があればそれでいいなと思うので、そこさえなくならなければどこでも大丈夫だなと思っています」と吐露した。(modelpress編集部)
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